ステータスってテンション上がるよね
「はくしゅっ!」
意外と広いコア部屋に俺のくしゃみが響く。
【風邪ですか?】
「う〜ん、風邪かな?」
誰かが俺の噂でもしてるのかな。いや、それはないか。
「そんなことより、最強ダンジョンをつくるって決めたからにはやっぱスタートダッシュが大事だよな。」
コアの部屋で起きてから約十分。こうしている間にも他のダンジョンマスターはダンジョン製作を始めているかもしれない。そろそろ俺も行動を起こしたほうがいいだろう。
【それならまずはステータスを確認しましょう。】
「やっぱりあるのかステータス!」
DBOにもあったけど、それが現実に存在するなんて!ワクワクすっぞ!
ステータスとは、自分のレベルや所有スキルなどの情報が表示される機能だ。DBOではよく確認して一人でニヤニヤしたものだ。
「ステータスオープン。」
《名前》月代 楓
《種族》人間
《年齢》17歳
《称号》ダンジョンマスター 調停人
《レベル》1
《エクストラスキル》
適応Lv15 魔法熟練度アップ・大Lv–
《耐性スキル》
打撃耐性Lv12 精神耐性Lv15 火耐性Lv5
《魔法スキル》
無属性魔法Lv1
《ユニークスキル》
性質変換Lv1
「おお!」
かなりいいんじゃないか?最初から魔法も使えるし。何よりユニークスキルがある。
ユニークスキルとは、世界でたった一人のみが所有できる極めて珍しく強力なスキルの総称である。一つ持っているだけで十倍は強くなれると噂されたほどだ。
【耐性スキルが異様に高いですが、なにか武術をされていたのですか?】
っ...!
「まあそんなとこ!」
少しわざとらしかっただろうか。
【.......。】
「そんなことより早くステータスの詳細見ようよ!」
【そうですね。】
「DBO通りなら確か.....。」
俺は宙に浮かぶ画面のようなステータスの《称号》と書かれているところを押してみる。
『称号』
ある一定の行動をおこしたときに得ることのできる何かしらの効果があるもの。神々が興味のある者に自作の称号を贈ることもある。
「おお!できた!」
この調子で他のもみていこう。
『ダンジョンマスター』
ダンジョンマスターという役割についたことにより与えられた称号。ダンジョンマスターの権能を操ることができる。
『調停人』
調停人という役割についたことにより与えられた称号。成長補正・大と隠された効果を得ることができる。
「つよっ!」
ダンジョンマスターの権能っていうのはDBOで使えた能力ってことかな。『調停人』は成長補正も強いけど隠された効果ってのが気になるな。
【隠された効果は知らず知らずのうちに発動していたり、突然効果がわかるようになったりするので深く考えなくていいと思いますよ。】
なるほどね。
「スキルも見るか。」
『適応』
レベルが高くなるほど適応力に強い補正がかかる。
『魔法熟練度アップ・大』
魔法熟練度が大幅アップする。
「お〜!結構使えるな!」
どっちもパッシブ系のスキルか。パッシブ系は便利だから積極的に入手していきたいな。
『打撃耐性』
レベルが高くなるほど打撃に対する耐性が強くなる。
『精神耐性』
レベルが高くなるほど精神に対する耐性が強くなる。
『火耐性』
レベルが高くなるほど火に対する耐性が強くなる。
耐性スキルももっと欲しいな。安全性が高くなるのに越したことはない。
「剣で自分を斬れば斬撃耐性とかゲットできるんかな?」
【まさか試してみようとか思ってないですよね....?】
「まっさか〜!」
機会があったらやってみようとは思ったけど。
「さっさとステータス見終わっちゃおう!」
【..........怪しいです。】
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