表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただただただ。 ~変わらないもの~  作者: けー
一章 閉じ込められたのダンション

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/630

後ろではなく




 五日目になった。少し気持ちが重い気はするけど、体は至って健康だ。布団のおかげだけじゃないだろう。


 レベルが上がって前以上に動きがよくなってるのに、筋肉痛もないとか素晴らしい。筋肉痛あったらこんな毎日ダンジョンを進めない。


 ポイントに余裕ができたおかげで、朝食はショートブレットの胡桃入り。150ポイントと干し肉と比べるとかなり高いが、ずっと干し肉は辛すぎる。


 本当は珈琲とかも欲しいけど、あんまり居心地よくしすぎるのも嫌で止めといた。ここで生活するのが目的じゃなく、帰ることが大事だから。


 意外に貯まるポイントに、いつまで我慢できるかわからないけど。




 今日の目標は、地図を全て繋げて埋めること。出口が見つかればなおよし。地図を埋めても見つからなかったどうしよう。


 まだ階段を進む覚悟が決まらないずに、とりあえず地図が埋まってから考えることに。


 それにダンジョンの定説では、下に行けば行くだけモンスターが強くなるはずなんだよね。それを考えれば今のままでいいのかとも思ってしまう。


 スライムや鼠を倒しながら少し考える事、最初と比べて余裕ができすぎだ。多少の考え事なら怪我することもなく蹴散らしていくなんて。



 小部屋も全て確認しながら進む、また奥に通路があっても嫌だし。それにたまに宝箱復活してたりするんだよね、謎なんだけど。

 おかげでポーションの貯まりが速いから、気にしないことにしといた。


 奥へ進めば進むだけ出てくるのは鼠と兎で、たまにスライムと変わることもなくて。小部屋も通常の行き止まりばかり。


 地図を見ればかなり埋まって、覚悟も決まってないのにお昼前には地図が出来上がりそう。



 自然と足が遅くなる。この階に出口があると考えるのも、あの階段が家に繋がってると考えるのも、楽観視しすぎだろう。


 もしそうならそれこそ幸運だ、とただ喜べばいい。そうじゃない場合は、ほぼほぼダンジョンの続きだ。


 強いモンスターが出るかもしれないし、もしかしたら罠があるかもしれない。期待からの転落で、心が折れそうな状態で戦うのは危険すぎる。


 本の読みすぎかもしれないけど、こっちは命がかかってるんだ。甘くなんて考えず、最低を考えて安全をできるだけ作りたい。


 冒険に憧れる歳でもなければ夢に焦がれる人間でもない。ただ、毎日という日常が今は恋しいだけ。



 兎に止めを刺して溜息が出た。兎が二匹出てももうてこずることはないけど、血に汚れたシャツが目に付く。

 気になって自分をよく見れば、昨日洗ったジーパンもすでに汚れてるし、靴なんてボロボロだ。


 体と足は防具があるけど、あとは生身のまま。この階では戦えてるけど、このまま階段を下りても大丈夫だろうか?


 安心安全平和を望むなら、もっと防具を考えるべきじゃない? レベルも上がればきっと、いい武器や防具が出るはずだし。


 だったらレベルももっと上げれば戦うのも楽だし、いい防具も手に入って気持ちの余裕もできる。


 でもどうやったらレベルが上がる? セオリーなら経験値だけど、そんなもの見えない。他にも数って可能性がある。


 低レベルではないと思いたいけど、レベル上限なんて場合も。考えすぎてもわからないからしかたない、とりあえず今は数をやるだけだ。


 あとはポイント、できるだけ余裕は欲しい。新しい施設やどんなものが増えるかもわからないんだから。



 そう考えると暫くの動きは決まった。最終目標に変更はない。けど、しばらくは出口のことは見つけたらラッキー、ぐらいで暫く考えない。

 じゃないと今のままじゃ考えすぎて、いつか大怪我どころじゃない済まないかも。


 だからいったん考えをあらためて、このままレベル上げしてポイントも貯める。そして防具を揃えてから階段を下りよう。

 RPGでは先行してレベルを上げときたい派です。


 そうと決まれば今日はこのまま地図を完成させて、遠回りに戻って体を休めよう。

 明日からはレベル上げだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ