表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/14

6.メリットとデメリット4

 さて収入が高い場合、退去を一方的に求められるだけではない。

 古い公営住宅なら買取や、高収入者向けの住宅を打診されることもある。

 買取でも高くはないが、その後の維持修理費や不動産の税金も発生するので、あくまでも一つの選択肢だ。

 元々古くなっているので、いずれ大規模修繕や建て替えも要するだろう。家を引き継いでくれる子孫が見込めないときは、寧ろ賃貸のほうがいい場合もある。

 そういう時は公営住宅を退去して民間住宅に入るとよい。収入に左右されないので、バンバン稼ぐべきだ。


 ちなみに。

 ライフステージで出入りするのもありだと思う。

 若くて収入がないとき、公営住宅で家賃を抑え貯金をする。

 収入が増えたら他へ移る。子供がいれば部屋も欲しい。

 年金生活になったら公営住宅に移る。老人夫婦なら広くないほうが便利。

 体の自由が利かなくなったら、社会福祉協議会に頼ってほしい。


 あなたが困ったら、あなたの知人が困っていたら。

 是非! 相談し泣きつき縋って欲しい。相談しても駄目な時は、別の機関でもいいんだ。いつか誰かが繋いでくれる。あなたの代わりに怒鳴り込んでくれる。助けてくれるから。

 それはあなたの我儘でも身勝手でもない。努力不足でもなんでもない。

 ぶっちゃけ、孤独死されたり孤立死されたり虐待死されたりするほうが困るのだ。

 そう、あなたの勇気が救うのはあなただけじゃない、社会全体を救うのだ!


 閑話休題。


 えーと。


 あとは…勝手に家屋構造に手を加えない(許可があれば別)こと、長期に留守(空き家)にするなら事前に報告(緊急の場合は事後でも)すること、当初決定時の家族以外の人間を無断で住まわせない(出産は別)こと、勝手に住宅以外の用途(店舗や事務所等)に使わない(許可があれば別)こと、また貸し(民泊)不可、暴力団不可など制限がある。

 犬猫など家屋や周辺住民に影響を与えるペットが飼えない場合も多い。

 まあ、民間アパートでも禁止の場合もあるか。

 事情があって友人を数日泊めるとか、国外転出入等で一時的に住所だけ仮置きとかは問題ないが、念のため大家さんに事前に打診しておいた方が後々トラブルは避けられるか。


 案外盲点なのは。

 入居時と居住時にお金はあまりかからない分、退去の時に思った以上に費用が発生する、ということ。

 近年大手の会社は、エアコンやコンロ、冷蔵庫も完備で、ハード面は部屋に付随しているのですぐに生活できる。入居前後のクリーニングも含んでいる。

 対して公営住宅は、基本だけで、多くはエアコンも何もかも自分で設置しなければならず、退去の場合も撤去を要す。障子やふすま、畳表の交換も部屋の掃除も必要だ。

 面倒だし、しんどいし。入居より退去の方にお金がかかる。運搬や清掃は家族や友人に頼れば人件費分浮かせられるだろうが。

 何しろ、畳表替えとふすま張替えは自力じゃ無理だから、どうしても最低20万ほどは必要だからねぇ。

 入居中の家賃が安いうちに、しっかり貯めておくことをお勧めする。毎月千円、可能なら五千円ずつでも取り置けば、かなり楽になるだろう。


 ただ、家賃や更新料交えて考えると、結構微妙。

 月5万(更新料ありだと実質年13~か月分)でハード充実と、月3万ほど(更新料不要)でからっぽの公営住宅とであれば。

 一年住み続ければ、差額で引っ越し費用ができてしまう。

 どちらを選ぶかは、それぞれの事情と都合を勘案してみよう。

 短期間で引っ越しを繰り返す人には前者がお勧め。

…うん、メリットは金銭的なものだなやっぱw

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ