表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
復活したら腐ってました。  作者: シバロウ
1/1

1話

のんびり書いていきます。


「う~ん・・・困ったわね。誤算だわ。」

濡れた赤髪をゴシゴシとタオルで拭きながら女戦士は呟く。

「もぉ~、ヘルガさんがちょっとくらいなら大丈夫って言うからですよぉ。」

「ソフィー、あんただって嬉しそうに泳いでたじゃない?」

「うぅ・・・そうですけどぉ。」

ソフィーと呼ばれた少女は、やはり濡れた金髪をタオルで乾かしながら、恨めし気な目を戦士に向ける。


久しぶりに暖かく陽気が良い日だった。町へ向かって進んでいたのだが、暖かく感じ活発になるのは人間だけではないようだ。モンスターと鉢合わせし、なんとか勝利した一行だったが、その戦闘で死者がでてしまった。すぐに神官であるソフィーは死者蘇生の魔法を唱えたのだが、50%の成功率のこの魔法、1度目の詠唱で失敗し、2度目の詠唱でも失敗してしまった。そんな事もあるよねと、皆と笑いながら唱えた3度目、これも失敗し、辺りに不穏な空気が流れる中で唱えた4度目、見事に失敗し終えたところで、ソフィーのマジックポイントは尽きてしまった。町へはまだ距離があるし、すこし休んでからもう一度唱えようと休憩に入った。なにせ4度も失敗し暗い表情で責任を感じているソフィーの気を紛らわす必要があった。

「4度唱えても生き返らないなんて、ディルクったらどんだけサボっていたいのよ~。」

場を和ませようと軽口を叩くヘルガ。

「あいつは本当に運がないよ。ディルクがリーダーで大丈夫か?って未だに思ってるよ、俺。」

「ヴァレリー、あんたがリーダーだったとしても、私もそう思ってるわよ。」

「なんだよ、それ。俺の天才的な魔法にかかれば大抵の事はクリアできるぜ?」

普段と変わらない二人のやりとりを見て、ソフィーの表情も少し緩んだようだ。


「さて、それじゃぁ俺は昼寝させてもらうわ。昨日寝不足でさ。」

言うが早いか、横になり、スゥスゥと寝息を立て始めるヴァレリー。

「その眠りの速さでよく寝不足だなんて言えるわよね。」

「ふふふ、本当ですねぇ。」


「さぁ、ソフィー。あの小川で水浴びしましょう。そして貴方も少し休みなさい。身体も気分もリフレッシュして、ディルクを起こしてあげなきゃね?」

「えぇそうですね。」


水浴びを終え、横になる二人。暖かな陽気はすぐに二人を睡眠の世界へ誘った。

誤算だったのは、そこからさらに気温はあがり、3人が深い睡眠へ入りこんでしまった事だった。


「ど、どうしましょう?ヘルガさん?」

「う~ん、こんなパターンもあるのね・・・」

「するなら早い方がいいですよね?」

「それはそうなんだけど、なんか躊躇させるものがあるわよね・・・」

「急がないとますます進んじゃいません?」

クンクンと鼻を鳴らす二人。


「う~ん、よく寝たぁ。悪い悪い、ぐっすり寝ちゃってたわぁ。で、どうかしたのか?」

「おはよう、ヴァレリー。随分遅いお目覚めじゃない?」

「ヴァ、ヴァレリーさん。これどうしましょう?」

「これって?ディルクに何かあったのか?」

微動だにせず仰向けに倒れてる姿に目を移すヴァレリー。

「って、えぇえええええ!!!やばいじゃん?」

「やっぱそうなるわよね?」

「うぅ・・・どうしましょう・・・」

「腐りかけてるよな?ディルク?」

「えぇ。思わぬ誤算ってやつね。この気温舐めてたわ。」

「いやいやいやいや、お前らちょっと休んで、マジックポイント回復したら蘇生呪文するって言ってたじゃん?」

「ごめんなさぁい。寝ちゃってましたぁ。。。。」

「な、泣くなソフィー。俺なんて起きたの今だしな。」

「誰が悪いってわけじゃないわ。」

「なんでお前はそんな冷静なんだよ・・・」

「このまま復活したら腐敗も治ってるんでしょうか?」

「どうなんだろう、しかしこのまま放置もよくないだろうな。今話してる間にも進行してるわけだし。」


しばしの間無言になる一行。それぞれの視線が合い、ソフィーは軽く頷き詠唱を開始した。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ