(2-2)
(差別表現はありますが、著者には差別の意図はありません)
(暴力的な言葉遣いがあります。あらかじめご了承ください)
「後半はこうでした。
『作者の方がどっち側の人なのかまで分かる内容なんですが・・・
ほんと極論好きですよね・・・貴方達・・・』」
「作者とは誰をさしているのかな?」
「いや、はっきりとは・・・」
「おれが口頭で述べていることを、不座君が文字起こししているだけだ。著者という意味ではおれになるんだろうが、最終的な文責、編集責任は不座君が負っている」
「はい。私の責任にて、私のクレジットにて、投稿していますので。前書きの著者というものは、私不座を指しています」
「ただそのコメントした奴は、どっちかまで分かるといってるよな。つまり、直接的には表明していないが、間接表現でどっちかまで分かるといってるわけだ。つまり、そいつは、不座君を作者とみなし、おそらく不座君も右の人間、愛国者陣営の思想家だと思っているんじゃないか」
「はい。おそらくそうだろうと私も思います」
「ははは。とんだお笑い草だよな。不座君はどちらかといえば、左だよな?」
「左のつもりはありませんが、佐倉さんからみえれば、左になると思います」
「言論の自由を尊重する、ということがなければ、不座君はもの書きとして立ち行かないわけだし、言論の自由の尊重というのは、外国ではそうでない場合もあるかもしれんが、日本では左翼扱いされている。実際、マスコミにも左翼は多い。
ただ、今まで投稿してきたなかで、不座君は自らの思想を論じるというのはやってきたかな?
まぁ、おれに合いの手を入れるという意味での同意するようなことはいったりはするだろうけど、
それは会話のやりとりのなかでの合いの手にすぎないのであって、本気で不座君が私の思想に共鳴するものではないだろうし」
「多少私の思想も語ってもいいでしょうか?
基本、佐倉さんへの取材ということでやらせてもらっていますが」
「コメントで、そういうことをいわれた以上、立場をはっきりさせておいたほうがいいんじゃないか。おれの思想を不座君がバイアスかけてるとも思われてしまってるかもしれんし」
「私自身は、さきほども話に出たとおり、言論の自由を尊重する、ということのみですね。だから、右も左もないですが、他人からは左側、左翼系のもの書きとみなされることが多々ありますね。ただ左翼を自称したことはありません。
それと佐倉さんを取材したのは、ある意味佐倉さんの思想は極端だと私には思えたためですね。だから、言葉は悪いですが、おもしろい人だと思った、取材対象として。
たとえばヒトラーなんかでも、実際に会ったら、とんでもなく嫌悪するような人だと思いますよ。しかし、あの極端な話っぷりは、取材対象としてはおもしろいかもしれない。ヒトラーを引き合いに出せば、日本の愛国者、右翼民族派の人でもいやがる人さえいますが、佐倉さんは全然いやがりませんしね。」
「そうなんだよね~。だから、コメントした奴のいう極端とは、おそらくおれのことを指して言っているんだろう。けど、不座君は、極端な思想をもったものを取材対象として好きだというだけで、不座君自身の思想として、極端なものだというわけではないということだ。
ところで、極端とは何を指してんだか?」
「ん~、そうですね。おそらく、全面戦争だとか、差別だとか、朝鮮人コロセーだとか、そういう部分ではないでしょうかね」
「はははは。笑ってしまうけどな。まぁいい。少し答えておいてやろうか。
確かに左翼の立場からすれば、極端だし、受け入れがたい内容ということになろう。
しかし、誰でも彼でも極端だとみなしているわけではない。むしろ、優先党のような思想というのは、ごくありふれた思想ではないか。
たとえば、優先党でなくとも、歴代自民党の内閣で、戦争神社参拝をやったものはいるぞ。中曽根でも、小泉でも。内閣でなくても、国会議員でも、戦争神社参拝をやってるものなんぞ、腐るほどおる。中韓はもちろん、日本国内でも世論は割れるが、やはり支持する国民もいるし、そういう国民がいるからこそ、そういう政治家だって、参拝できるわけだろ。
日の丸、君が代を学校教育の現場で掲揚唱歌を義務化することに賛成の国民だって、多数いるもんだ。
そういうことを考えれば、全面戦争するなんて、全然極端ではない、ということになるだろう。
むしろ、国民の支持をかなり得られているということになる」
「はい。そういう理屈になってしまいますね」
「いやなら、いやだというだろう。しかし、支持する、賛成だというやつも、半分以上いるし、そういうものが政治家になっている。だから、前の取材のときにもいったろう。もうすぐ左翼の時代は終わる、と。左翼全盛時代の今の価値からいえば、確かにおれのいってることは極端ということになる。しかし、戦争神社、日の丸君が代を支持する愛国者、民族派右翼からすれば、今の平和の時代こそ、極端な時代であり、全面戦争、総力戦の時代が標準ということになるんだよ。わかりやすいだろ?」
「はい。きっと左翼の人たちも、賛成はしないことでしょうけれど、佐倉さんのいいたい低脳単純なことは、よく伝えられていると思います」
「そうだろ。低脳単純でいいんだよ。そういうやつのほうがパーで戦争に駆り出せるからなぁ。おれは戦争行かんけど」