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ガラス靴

作者: ちーずん



  ボクを履くのは綺麗なお姫様

  そう、ずっと思っていた。

  美しいドレスを身にまとった美しい彼女は可哀想な少女



  そんな彼女を、ボクは笑顔にしたい。そう思った。







  初めて彼女に出逢ったのは、心優しい魔女の魔法のおかげだった。

  ボクを初めて見た彼女は目を輝かせていたのを覚えている。


  その、優しい瞳に恋に落ちた。


  折れてしまいそうな程細い脚。



  彼女のためだけに作られたボク。



  12時までという、短い命。



  頬を真っ赤に染めながらカボチャの馬車の窓から外を見る彼女が綺麗で儚くて



  きっと美しい彼女を見れば、王子様だって彼女に恋をすると思った。




  「ボクが、君を誰よりも輝かせてみせるよ」




  ボクの声は、届かない。

  ボクの思いは声にならない。


  ボクは靴だから




  彼女を王子様の元へと運び、消える。それが、ボクのできるただひとつの事。




  誰よりも、輝かせて見せる







  ごーん・・・ごーん・・・




  夢の終わる、鐘が鳴る。

  階段に置き去りにされたボクを彼女は泣きそうな顔で見つめながら馬車へと乗り込む。



  大丈夫。ボクは、君を幸せにするために生まれてきたんだ


  王子様を、君の元へと必ず導いてみせるよ。



  だけど、ごめん。少しだけ、ずるくなっていいかい?



  君がボクを見てくれてることが嬉しいんだ。

  ただのガラスの靴だったボクに魔女は使命をくれた。


  君を輝かせるという使命を。




  君に履かれていることが嬉しいんだ。


  君の温度に触れていられることが嬉しいんだ。


  君を誰よりも輝かせることが出来るのがボクだけにしかできないことなら、それほど嬉しいことは無いんだ。



  ボクは、君の特別になりたいんだよ










  きっと、真っ白な肌の君には純白のウェディングドレスが良く似合う。



  そして、そのウェディングドレスに似合う靴はガラスの靴だと思うんだ。

お久しぶりです。

2か月ぶり?ぐらいですかね

投稿できなくてすいません。シンデレラ、いいですよね。好きです。「鏡」に続く、童話を元にした話です。靴の気持ちになりたいです。なれないです。しんどいです。


リクエストなどありましたら、感想などでお聞かせください。

ありがとうございました

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