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この世の辞書に、桜花繚乱という言葉が記載されているとしよう。

いや、有るのかもしれないけれど少なくとも僕の脳内に搭載されている辞書には載っていない。

そんな僕は、その言葉の意味を現存の最大辞書で調べる事もせずに1枚の白紙と対峙していた。


季節は春、僕は人生で初めて恋という物語を知った。

 



学校へと続く大きな坂道には、春になると大輪の花を咲かせる桜の木が49本植えられていて、花が舞い散る様は「桜花繚乱」と言うに相応しいといつも思っていた。前記したが、そんな言葉が有るのかはわからないけれど。

そんな時だ、鮮やかに舞う桜にも負けない位華やかで、可憐な彼女に出会ったのは。


彼女は決まって放課後16時、この学校で1番巨大な桜の木の下で読書をしているのだ。

話しかける勇気も、楽しい話題もなにひとつ無い僕は、ただ遠くから彼女に想いを寄せる事しか出来なかった。名前も知らないままで。


季節は変わる。

柔らかい春の陽だまりは、燦々と輝き始め肌を焼いていく。

満開に花を付けていた桜の木も、青々と模様替えをし始める。


もうすぐ夏。

突き抜けるような、空の青。

物語の幕開けには相応しかった。

昨日の夜、ふつふつと湧き上がってきた思いのメモみたいなものなので、全5話(1話400~500文字程度)予定です。

短編と何ら変わりませんが、読んでいただけるだけで幸いです!

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