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イケメン男子は人による  作者: 日影瑠射
第一章 「世界の成り立ちとプロローグ」
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一話■【親方、空から女の子が落ちて来ましたっ!】【またか!】

・とりあえずトリップファンタジーがベースです。

・剣と魔法が主体です。

・主役は女の子です、一応。

・イケメンが一杯でます。

・各キーワードに間違いはありません。

・もう一度言います、間違いありません。

 この世界には守らなけれはならない物かあった。

 正確には、『守った方が良い物』だ。

 それは一体何なのか、問いに対して人は、言語は違えど全世界の人々は同じ意味の答えを返す。

『異世界からの美少女』であると。


  ■■■



 有史以来、この『星』には数々の『異世界美女伝説』が存在している。

『異世界美女伝説』とは通称『乙女』と呼ばれ、この『星』には無い様々な『知識』を与えてくれる有りがたい存在である。

 停滞した文化の促進、深刻な戦争の回避&解決など、その活躍は多岐に渡り、各国の発展の影を支えて来た。

 彼女達が来たという異世界は、同じ文化・同じ歴史を持っているらしく、『星』のどの時代、どの国に現れても彼女達の価値観は統一されていた。


 特に、広範囲に渡って大きな恵みをもたらしたのが『星』と言う概念だ。これはとある国に『転生』と言う形でやって来た少女か家庭教師と残した記録がある。


「ちょっ、まって何よこの星、地球の五倍以上の面積あるじゃん!こんなに広かったら陸地移動も限度あるわ!海路なんて神頼みよ!」


 それまで異教の教えとされ、迫害されていた『陸地は球体である』という概念が『星』として認められた瞬間である。

 後に海渡りの船を作り、交流の無かった大陸に出向いて『海図』を作り上げたある国の乙女は言った。


「問題無いわ、こんなの新幹線でも作ればいいのよ」

「無理言うな周りの進歩を考えろ!」


 この様に、『星の上にある大陸』を繋げる概念を乙女達は築き上げ、陸地以外の国交が誕生する。

 


 『星』は昔から異世界からの乙女が良く落ちては様々なギフト(贈り物)を与えて行く。

 一体何のメカニズムがあってこの現象が発生するのか、今も学者の間で議論が交わされている。

 しかし、彼女達の出現についてメカニズムは不明だが、理由については解明されていた。それが『停滞した文化の促進、深刻な戦争の回避&解決、その他』である。

 乙女の来る理由は文化促進と回避&解決が大多数を占めるが、時々これらに加わらない内容で関与するケースがある。

 その内容がどんな物なのか、それはもう色んなパターンがあるので説明は省かせて貰う。




 さて、話を戻そう。

 彼女達は確かに国の危機を救う為にやって来た。逆を言えば、該当する国を叩きつぶすには彼女を排除すれば間違いなく自滅すると言う事に他なら無い。

 なので、戦争中だった場合は誘拐するなりして彼女達を排除しようとするし、文明促進の場合は物理的以外の方法で邪魔をしたりと、あの手この手を考える。

 故に落下した国は彼女達をとにかく保護する。保護する上で知恵を借り、『正しき方向』へ導いて貰う為に四苦八苦する。

 そして無事守りきれば、国は勝利とそれ以上の成果を手に入れる事が出来るのだ。


 しかし、ここにも落とし穴がある。

 まず第一に、乙女が落ちて来たと言う事に気が付かねばならない。時々滅亡コースに入った国というのは、せっかく落ちて来た乙女を保護出来なかった、或いは発見出来なかったケースによる物である事が無くは無い。

 もっとも、最初から落ちてこないケースもあるので絶対の保障は無いが…


 第二に事件解決後、乙女は元の世界に帰るのだが、たまに国に帰らず(あるいは帰れず)そのまま残るケースがある。 残留した乙女に対し、無礼な態度を取ると反逆されてしまうのだ。仲間として心強い彼女達、敵から恐れられた彼女達。

 そんな彼女たちを敵に回したらどうなるのか…

 ある国では王に見初められて国母となった乙女がいた。しかし、彼女を『一般的な王妃』扱いした為に…

 そこから先は、涙涙の物語。




■■■




 とある時代、ある大陸のある国で。

 その国は隣接する国と長い間戦争を続けていた。口火の理由は、純然たる異人種排他主義。国教を盾に隣国を『ケダモノ』と罵り、略奪や殺害を正当化したのがきっかけだ。


 互いに互いを嫌悪し、敵対し、憎しみあう。

 両国で続けられた負の連鎖はやがて他国でも知られる事になる。しかし、物理的に遠い国では情報を得る以外の事は出来ず、近き国でも被害をうける事に躊躇し、中立の立場を取らざるをえなかった。


 なぜなら、片方の国が『竜人の国』であるからだった。

ここまででは解らない…?

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