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第1話 侵略者《インベーダー》になりました

どうも絶賛遭難中の灰谷日輪はいむら ひのわっていうものです。歳は18歳です!毎日毎日家に篭ってばかりでは体に良くないと近所にある自殺願望者に超人気の樹海に足を踏み入れたのが運の尽き道に迷ってしまいました。いやーこの頃は歩行者用の道が舗装されたりして普通なら道に迷うことなんて起こる方がおかしいはずなんですけどね。毎週月曜日に発売される友情、努力、勝利と交換に税金を納めてるんだから政府にはもっとしっかり仕事をして欲しい物ですね(プンプン)現状こんなハイテンションな一人語りで現実逃避している次第ですますございます。ああ、本当はこんなアホなことをやっている場合では無いのだ


「水ぅぅぅぅぅ……」


家を出る時に用意していた水もついに尽きてしまった。蛇口を捻っただけで水が出てくる便利な時代で育った現代っ子な俺は皿の水が干上がったら死んでしまう河童並みに水分を摂取する必要があるのだ。くっ、やはり遭難初っ端に後先考えず飲みまくったのが敗因かな?大自然舐めてたぜ………ん?あれは?

木々が鬱蒼と生い茂る中不自然に拓けた空間そこにパンチ一発で倒れてしまいそうなボロボロの洋風屋敷一言で表せば幽霊屋敷


「と、とりあえず幽霊でもなんでもいい……水、水を恵んで……」


最後の力を絞り出し玄関までダッシュ獅子をモチーフにした蝶番を引っ掴み連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打連打……フルコンボダドン!!!


「やかましい!何度もドンドンわしの屋敷を破壊するつもりかえ!?」

「水ぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


蝶番ラッシュに耐えられず飛び出して来た幽霊屋敷?の住人らしき黒髪着物美女に飛びかかって行ったら全力で怯えられました。





「ゴクゴクゴク……ぷはぁ!生き返る!!」


断水生活でカラカラになっていた体に染み渡って行くのが分かる

……さて目の前に座っている黒髪美女がこちらをずっとばっちい物を見るような目で見てくるのだが


「そんなにすごいことになってる?」

「うむ!まるで崖から転がり落ちて動けない所を野猿に襲われなんとか撃退したような格好じゃ」

「………」


………何この人ずっと見てたの?どんぴしゃ過ぎるんだけどしょうがないじゃない歩いてたら落とし穴感覚で崖から落ちて全身が痛くてしばらく休憩してる所をいつの間にか野猿たちに取り囲まれてたんだから怖かったんだよ!?周りを見回しても猿しかいないし様子見してたら群れの中からリーダーらしきでっかい猿が出て来てジェスチャーで食う物よこせーって言って来たからなけなしの食料であるバナナを献上したら大人しく通してもらえた。でも他のクソ猿数匹が襲い掛かって来やがってな今週分の友情、努力、勝利を燃やして撃退してやったんだ。ボス猿?バナナに夢中でこっちの様子なんて気づいてなかったみたい。


「まあそんなどうでも良い話は置いといてじゃ。お主に頼みたいことがある。」


人の苦労話をどうでも良いだと!?失礼な美人さんだな!でも人からされる苦労話って割とどうでも良い話ばっかだよね。うんいいよ続けて続けて


「と、要件を話す前に何か質問はないかの?」

「はい!命の恩人の名前もまだ知りません!」

「うむ!自己紹介もまだじゃったのわしの名は天照大御神 神を生業とするものじゃ」


あらやだこの子唯の美人さんじゃなくて中2こじらせた残念美人さんでしたわ可哀想に………社会人の常識ってものを見せてやるぜ!ざ、残念美人もいいななんて少しも思ってないんだからね!


「腕の良い脳外科医を紹介してやるよ」

「うむ?信じておらぬな 」

「そりゃあ自分を神だなんていう人をすぐに信じるような奴はただのバカだよ」

「うむ〜お主はどのような奇跡を起こせば信じてくれるのかの?」

「……へ?」


おうおうなんだこの残念美人さんもといアマテラス(笑)さんそんなこと言って恥ずかしい思いをするのは自分なんだぜ?グヘヘその綺麗な顔を羞恥で歪めさせてやるぜ!!!……なんかごめん


「じゃあイースター島のモ○イを出してみてよ」

「うむ!分かった」


おう?なんだ腕を上に上げて指パッチン?綺麗な音がなるもんだな〜って眩しい!?何が起こった?って○アイだモア○があるぅぅぅぅぅ!!?


「モアイィィィ!○!」

「うむ、しっかりせんか後そんな所伏せても何にもならんぞ」


はっ!?あまりの事態に思考がショートしていた


「今までの数々のご無礼何卒お許しください!」

「う、うむ」

「それで私のような卑しい者に一体何を頼みたいというのでしょう?」


社会人の常識?目の前にモアイ出されてそんなの言ってどうすんの逆に状況に応じて柔軟に対応してこそ一流の社会人だと俺は思うね。つまりここは目上の人に対して行う対応を…あん?そんな簡単に手のひら返してプライドは無いのかだって?そんなもの犬にでも食わせとけ


「うむ〜そんなに畏るなこちらが申し訳なくなってくる。さっきのような対応で大丈夫じゃ」

「え?そう?悪いね〜」


柔軟な対応 大事 絶対


「うむ、では頼み事というのはの」

「おう」

「ちょっと異世界に行って神を1人叩きのめしてこい」






話をこうだ


この世には異なった歴史や文化を独自に発展させた多種多様な世界が多数存在している。俺ら人間はパラレルワールドと呼んだりしてる世界ね。神というのはその世界の管理人のような存在で一つの世界を1人の神が管理する場合もあれば今俺らがいるような多数の神で管理する場合もある。神は悠久の時を生きるものでその異世界では俺らの世界のようなネットやテレビなどのそれだけで暇を潰せるような物の無い剣と魔法のファンタジーな世界。当然管理者としての立場から下界に遊びに行くわけにもいかずただただすることもなく永遠と世界の行く末を見守り続けるなんて暇でしょうがないよな。でその神が下界に直接干渉できないなら魔王を生み出してそいつを後ろから操り遊べばいいじゃん!みたいな発想を思い付き世界征服なんてゲームを始めたらしいんだね。これだけならよくある話だから見過ごしても良いらしいんだけどその神が調子に乗って世界征服後他の世界つまり俺らの世界に手を出そうとしだしたから世界征服されてこっちにちょっかい出してくる前に操られた魔王を倒すなり説得なりしてバックにいる神を引き摺り下ろしアマテラス様の所まで連れてこいって話


「あんた自身が乗り込んでった方が早くないか?」

「神は自分の世界以外には不干渉が基本じゃからな。迂闊に手を出せば周りの神に速攻気付かれて凄い怒られることになるのじゃ。そんなのわし嫌じゃもん」


もんってなんだよもんってまあ可愛いから許すけどね、可愛いは正義です。


「その世界に他の神はいないのか?」

「うむ、いることにはいるがの問題の神がかなり位の高い神でな手を出せないでいるようじゃ。ただやられっぱなしというわけではなく勇者を召喚したりして対抗してるらしいぞ」

「え?俺って勇者として行くんじゃないの?」

「当たり前じゃお主はわしが送り込むんじゃからな外の世界からの侵略者インベーダーじゃよ」


おおお!侵略者インベーダーだってよ!中2心がくすぐられるね


「ていうかなんでそんな情報持ってんのいちいち俺なんか送らずにこの世界の他の神に相談したが早くないか?」

「うむむ、身内の恥で恥ずかしいのだがのその問題の神と言うのがわしの友でなこの前遊びに来て近況と共にその計画をベラベラ喋って行きおった情報元は問題の神自身からのものじゃ後他の神の件だが確かにそれが一番手っ取り早いしかしそんな弱みを見せてしまったら嬉々としてイジ…説教するために多くの神が友の所に乗り込んで行ってしまうのは目に見えておるそれは神友しんゆうとして防いでやりたいという老婆心からじゃ」


だそうです。神にも色々と事情があるんだな、とりあえず俺はその駄神でいいや駄神をアマテラス様のところに連れてくればいいってことだな


「最後に一つ」

「うむ、言うてみよ」

「俺が異世界に行くとして俺の扱いはどうなるんだ?行方不明扱い?」

「うむ!そこらへんは心配することはないそこは神の力でちょちょいとじゃ具体的に因果律というものを弄ってお主は最初からいなかったことにする」

「……マジ?」

「マジじゃ!」

「ちなみに拒否権は?」

「ここまで聞いといてあるはずなかろう!」


ですよね〜しょうがない1、2の3でダッシュで逃げるか1、2の〜3!!!


「ってあっれー?体が動かないんですけど?」

「というわけでお主には異世界で生き抜くための力を授ける」

「どういういわけだよ話飛ばすな!え?ちょっとなんで顔に手伸ばしてくるの普通は頭に手を置くもんじゃないの!?あだだだ!!?アイアンクロー痛いよ!」

「それでは主に加護を与える」

「このまま進めんの!?」


【生産職の神】を譲渡されました

【限界突破】を譲渡されました

【最高神の加護】を譲渡されました

【ジャイアントキリング】を譲渡されました


テンプレキタコレ頭の中に声が響いてきた。展開を理解する前にどんどん進んで行くよ!アマテラス様(鬼)は意地でも俺を逃がさないつもりらしい


「うむ、次行くぞ」

「まだやるの!?」

「うむ!!」


まだやるらしいです。


「お、おいやめろってなに自分の目玉抉り出してんの!?ああ、血が出てるって早く治療!」

「うむ!問題ない!」

「問題ありまくりだろ!そしてなぜ俺の目を抉り出そうとしてるの!?それは俺の問題がありまくるって!!」

「No problem」

「何ネイティブに答えてやがる!?ぎゃぁぁぁぁぁ……あ?ってあっれー痛く無いぞ」

「大丈夫じゃ次はめちゃくちゃ痛いはずじゃから」

「え!?」

「そい!!!」


【神の目】を譲渡されました

【新空間】を譲渡されました


アマテラス様(悪)の目玉を空になった眼窩にぶち込まれたところで俺の意識が途切れた……最初からこれでいいの?超心配なんだけど?


どうもHANTAっというものです

前にこれと同じ物を書いてたんですが読み直すとなんだこれは!?みたいになりまして推敲して新しく書き始めました。

鈍足更新になると思います。気分が良ければ連日更新もあるかもしない頑張って最後まで書き切りたいと思ってます。

感想&誤字脱字の指摘お待ちしております。それではこれからしばらくよろしくお願いします(・ω・)ノ

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