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『マスクドマスク』

「ヒモト。タオルを取ってくれ」

「ウスッ!!」


 ウッス!! ジャンガリアンプロレスのヤングハムスター。ヒモトです。

 今日は謎のマスクマン『マスクドマスク』さんの付き人をしてるっス!!


「いい湯だな……おいヒモト」

「全くっス!!」


 レスラーのファンタジーを守るのもレスラーの大事な仕事……マスクドマスクさんはプライベートはもちろん。こうして風呂にはいる時もマスクを脱ぎません。


「ヒモトよ……」

「なんですか? 急に真剣に……」

「俺の素顔がみたいか?」

「えっ?そ……そりゃ見たいっス!!」

「付き人を頑張ってくれているからな。よぅく見ろよ?」

「ウッス!!」


マスクドマスクの素顔……自分は緊張したっス……



「ほら」

「あれ?」


 マスクをとってもマスクドマスクさんはマスクマンだったっス。


「驚くのも無理はねぇ……俺はマスクっぽい顔をしてるんだ。冗談でマスクをつけたんだがが外すタイミングを逃してな。ファンは俺の素顔を見たがっている……が、俺はマスクを脱いでも同じ顔だからなぁ……これから俺、どうすればいいのかなぁ……?」

「……」


『知るか!』と思いながらも、『これからこの人強制マスクマンなのか』と思ったら少し同情するヒモトであった……


マスクドマスク

175㎝88㎏

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