テスト返し!
始めに、思春期男子のとある夢を読んでいただきありがとうございます。基本的に時間が空いているときに投稿しようと思っています。誤字脱字も多々あるとは思いますが温かい目で読んでいただけると幸いです。
今日、先週塾で受けたテストが返ってくる
国数英3科目だけのテスト、国語は…まぁ簡単だったが
数学と英語に関しては途中寝てしまったが全部埋めはしたので、
少なくとも50点くらいは超えているであろう
そんなことを考えながら塾へと向かっていた。
ようやく塾に着いた。
階段のところで友達に話しかけられる。
「お前、テスト中に寝たって聞いたけど点数とれてそう?」
笑いながら話してくる友達の顔に嫌気が差したが
ここは冷静に返す
「まぁ余裕やね。少なくとも全教科50点は超えてるよ」
その言葉を聞いて興が削がれたのか
「ふーん そうなんだ」
とだけ言って教室に戻って行ってしまった。
僕も教室に入る、しばらくして授業開始のチャイムが鳴り
先生が答案を返し始める。
「今回のテストは、特に国語が難しくて平均点が64点くらいになった!英語と数学は同じくらいで平均点は70点くらいだったぞ!」
先生の言葉を聞いて英語と数学の平均が高いことだし、少なくとも半分は取れてるだろうなと思った。
僕はすっかり安心しきってテストを受け取りに行く
答案は上から国数英の順番で重ねられていた。
僕は上から順番に点数を見ていくことにした
まず、国語は89点だった。国語は寝ていなかったし、こんなもんだろうと思った。
次に、数学は57点だった。平均より低くて残念だったが50点より高かったから、まだ良い方だと思えた。
最後に、英語はまさかの3点だった。寝たとはいえ過去最低点で大変落ち込んだ。全て埋めてあったのに1問しか合ってなかったことと、周りが60点超えている人ばかりで動揺が隠せなかった。
その日、僕は初めて先生に呼び出された。理由はもちろん今日返された英語のテストだ。
「何かあった?こんな点数今までとったこと無かったでしょ」
先生にそんな話をされ、言葉を失う
流されるように先生の話を聞き、テスト直しをして帰った。
目の前には先ほど階段で会った友達が居た。
友達は笑いながら
「お前英語3点はヤバいって」
唐突に言われて思わず
「いや寝てたし、たまたま1問書いたのが合ってて3点だから」
などと強がりを言ってしまった。
その日の夜、夢を見た
この世のものとは思えないほど白い部屋
窓や出入り口などは見受けられず、目の前より少し高い位置に教卓とプロジェクターのような物があった。
プロジェクターが光りスクリーンに写真が投影される
その写真を見て僕はギョッとした
今日返ってきた英語の答案用紙ではないか。
思わず「なんで?」と言おうとしたが声が出せない
それどころか金縛りにでもあったように身体が動かせなかった。
しばらくして、教卓の方からダンッ!という音が鳴り響いた
さっきまでは誰も居なかったはずの教卓の前に身の丈ほどの白い衣を纏った金髪の少女が立っていた。
160cmくらいの身長で背には白い翼のようなものが見える。
年齢は16歳ほどに見えるが、僕は不敵な笑みを浮かべたその顔を見て謎の恐怖を覚えた。
本当なら逃げるなりせねばならない状況なのだが、動けない上に話せないのでもう諦め、
翼のようなものがあることから天使なのかな?などとと悠長に考えていた。
少女はもう一度、教卓をダンッ!と叩き口を開く
「お前はなぜ斯様な点数をとった!」
いきなりのことで頭が真っ白になる。
少女の話は続く
「こんな点数をとってしまって先生方に申し訳ないとも思わんのか?」
申し訳ないとは思うが入試や定期テストといった重要なテストではなく単なる模試であったのであまり点数は気にしていなかった。
少女は次々と僕を責めてくる
「そもそも勉強していなかったのに点が取れるわけがなかろう。点数が低いことを受け入れ復習するなり覚え直すなりすれば良いのに、なぜしない」
流石に好き勝手に言われて続けて嫌になってきた。
話せないこの状況で反論出来るかわからないが試してみる
「好き勝手言いやがって!僕だって取りたくて取った訳じゃないわい!」
思ったよりもすんなり言葉が出たので自分でも驚いた。
突然の言葉に天使はキョトンとしている
声が出なかったのは単なる思い込みなのか、それとも天使などによる何らかの力が働いていたのかは定かではない。
どちらにせよ、話せるようになったことで天使に対して反論が出来るようになったということだけは確かである。
「そもそも英語が出来ないのは、日常生活のなかで英語に触れる機会が少ないからであって、それに関しては僕にはどうすることも出来ないだろ?それに、実際に日本で英語をペラペラ喋れる人なんて1割居るかどうかなんだから今の段階で英語が出来なくても支障は無いだろ!」
この言葉に対して天使は次のように返す。
「お前の言うそれは、俗に言う英会話であったり日常的に使う英語の話であろう?私が言っているのは、今日返されたお前のテストの話だ。リスニング、文法、読解といった一般的なテストだったではないか。これに関して言えば、文法と単語さえ覚えておけば十分に点数が取れた筈だ!すなわち、お前の日頃の勉強が不十分だったのではないのか?」
図星をつかれて言葉に詰まる
確かに日頃、勉強をしていたとは言えないがそれでも英語はいつも80点は超えていたし勉強していなかったからとは言い切れないと思った。
「特に勉強しなくとも文法やリスニングは出来るし長文だって読める。今回がたまたま低くなっただけで普段はもっと出来るぞ!」
この言葉を聞いた天使は、それまで浮かべていた笑みを止め憐れむような目でこちらを見下ろす
「はぁ、キリがないな。お前は自分の実力を見誤っている。今回の点数をまぐれと言うのなら、今までのテストもまぐれだったんだろうよ。今一度、英語に関する全てのことを一からやり直してみるが良いさ」
天使は呆れ口調でそう言うと僕の下を指差した。
すると突然、自分の足元が黒く変色し半径2mほどの穴となった。僕はそのまま穴に落ちてしまった。しばらく落ち続けていると、下からの強い光に晒された。
見慣れた間取りに見飽きた天井...
間違いない自分の部屋だ。
目が覚めたらしく時刻は午前7時を指している
夢での出来事を振り返りながら学校へと向かった。
1時間目はちょうど英語だった。50分丸々使ってプリントと過去問の演習。いつも通りささっと終わらせて内職をするなり眠ろうと考えていた。しかし、日本語訳はおろか、そもそもの文法さえもわからなくなっていた。
英語に関する基礎知識的な部分がごそっと無くなったような不思議な感覚を覚えた。
夢で見た天使とのやり取りを思い出してみる。英語に関する全てのことを一からやり直すと言うのは単に振り返りをしろって訳ではなく本当に一から覚え直さねばならないのだ。つまり、数年間積み重ねてきた英語の知識が無に返されたということである。
この日を境に僕は英語が全く出来なくなった。それ以前は、80点くらいだったテストも段々落ちてきて気づけば30点も珍しくない数字になってしまった。天使に言われたことを思い返し、勉強しようと頑張ってみたが、いざ勉強しようとすると勉強ってどうすれば良いのかわからなくなってしまい、点数が上がるわけもなく、入試では16点という低い点数を叩き出してしまった。
天使はいったい何故、夢に現れたのか、本当に夢が原因で英語が出来なくなったのか謎は深まる一方である。
テストの点数といい、夢の内容といい全て実際にあった話です。
夢の中での会話などは朧気であまり記憶に残っていなかったので一部想像で書きましたが、先生とのやり取りであったり友達との会話などは一語一句そのまま書かせていただきました。
皆さんも夢の中での事が現実に影響したり、いわゆる正夢のように夢で見たことが現実で起こったなど経験があると思います。
今回の話ではテストの点数が低かった僕が夢の中で天使にダメ出しを喰らい、なんとなくで点が取れてしまうくらいなら元からある知識を無くして1から勉強し直そう!と天使に極端な方法を取られてしまいテストどころか勉強が出来なくなったという話でした。




