第6話『ヤクブツ何キロ持ってる?』
皆さんは『幸せなら手をたたこう』という曲を知っているだろうか?
デッドマンズウォーキングユウキは、世界を旅する中でこの歌を世界に広めようとしていた。
「KENTA、お前は今日からこのパーティーを抜けてもらう」
KENTAは何を言われたか分からなかった。
「な、何で俺がこのパーティーを抜けなきゃいけないんだ!?」
「そりゃあお前が弱いからだよ。俺達はSランクのパーティーだからな」
「や、やめろ!あああああああああ!!!」
KENTAの涙は川になり、海になった。
しかし、こうして闇の世界は生まれてしまった。
KENTAの彼女のゴンザレス由美子は、兄が追放されたパーティーが闇の軍勢に取り込まれてしまったことを気配で感じ取った。
腐った牡蠣を食べたKENTAは、腹を下しながらも涙もポロポロと流し自分を裏切ったパーティーメンバーを恨んだ。
デッドマンズウォーキングユウキが古文書を読むと、KENTAは薄汚れたバックストリートの神様になっていた。
「サンライズ丹後!俺は貴様を許さない!」
KENTAはそう言うと、デッドマンズウォーキングユウキと共に襲いかかった。
その手には愛機のアカバン・ロマノフ・スターダスト=ランチャーが握られており、サンライズ丹後は瀕死の重症を負ってしまった。
「お、俺達はなんてことを……うわああああああああああ!!!」
KENTAは泣いた。
デッドマンズウォーキングユウキも泣き、2人は新たなパーティーの『老人会』を結成した。
話は10年前に遡る。
金に困っていたデッドマンズウォーキングユウキは、三段腹師匠の教えを破り暗黒四天王ことKENTAを復活させてしまったのだ。
復活したKENTAはローソンでの長い下積み期間を経て、警視庁捜査一課に就職した。
しかし、それが全ての始まりだった。
警視庁捜査一課から追い出されたKENTAは、その涙で闇の軍勢を作ってしまったのだ。
彼女にフラれた死神ユウキはデッドマンズウォーキングユウキに覚醒すると、赤本を投げ捨てて旅に出た。
「KENTA!」
「で、デッドマンズウォーキングユウキ!」
2人は手を取り合うと、トラックに轢かれた。
KENTAとデッドマンズウォーキングユウキの異世界での物語が、今始まる!