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31.ウィンディーネ ウルリカ

ドラゴンに食われたカタリナの色々世話をしてあげると、ずいぶんと大人しくなった


そして、ダンジョンの奥に更に行った。堕天使からの贈り物、黒猫を得る為だ


しかし、思わね強敵が待ち構えていた


それは水属性の龍、リヴァイアサンだった


「待って、この泉に何かいる!」


私の探知魔法に大きな感がある


「は、はい・・・・・・」


水面は静かだった。最初は、しかし、


ザワザワザワザワザワザワ


水面が激しく動く、大きな、強力な魔力を持った何かがいる!


「カタリナさん。もう、代わりの服無いからあなたは後方から支援してね」


「は、はい。アリスさん」


私は魔力探知の魔法を発動する


 常時探知の魔法より、精度が高い。魔力を検知する事により、水中の魔物の形が解る筈


 水中の魔物はなんとドラゴンだった


 リヴァイアサンだ


 厄介な敵だ。私は水の中では、能力が半減する


 水中から叩き出さないと!


 スラリと一期一会を鞘から抜き、雷撃の魔法を刀と自身に貯める。魔力で充満すると


 私が水面に向かって、奥義を放った


『雷神剣!』


水面に雷神剣のソニックブームが叩きつけられる


 もちろん、ソニックブームより雷撃が目的だ


バチバチバチバチバチバチ


湖を雷撃が襲う!


雷撃の魔法、覚えなきゃな


 内心、そんな事を思っていると、水面が割れ、リヴァイアサンが顔を出した


 こちらへ向かって来た


 敵と認識したのだろう


『チャンス!


 てぃ!』


私はリヴァイアサンに向かい跳躍した。そして、魔法よる加速


リヴァイアサンに急進すると、跳躍中に貯めた魔力で


『円城流飛燕斬!』


リヴァイアサンの鎌首に大打撃を与える


「よし!」


リヴァイアサンの鎌首の鱗はボロボロだ


 龍種の鱗は高い耐物理、魔法耐性がある


 その鱗さえ破壊すれば、以外と簡単


 洞窟の天井を蹴り、再度反転


 リヴァイアサンに向かって、急降下!


 万が一外すと、水中での戦いを余儀なくされる


 魔力を身体と刀に込め、


 再度、


「円城流飛燕斬!」


ザクッ!


リヴァイアサンの頭が落ちる


 龍の頭を蹴り、方向転換する。地面へ向かい、飛翔する


たん


湖の岸に降り立つと


バッシャッン


大きな水しぶきが上がった


「よし!


 勝った!」


カタリナさんが、


「やりましたね、お姉様!」


お、お姉様?


 私、年下、年下!


 カタリナはあの感じの悪さが消え、私の手をとり、喜んでいる


 何?


 この変わり様


「わたくし、感服しました。お姉様!


 私、お姉様をお慕いします」


なんで、そうなる?


 カタリナの変貌に困っているともっと困った事態になった


『あの!


 人間の方ですか?』


女性の声が聞こえた。何処から?


 声は湖の方から聞こえた。そして、水面から、一人の女性が姿を現した


「私は水の精霊、ウィンディーネと申します」


水の精霊?


 一体、どういう事?


「私は吸血鬼です。残念ながら、人間では無いです。


 でも、あなた、どうして、こんな処にいるのですか?」


「はい、私は100年前にお会いした騎士様をお待ちしているのです」


「・・・・・・」


100年前だと、死んでるよね?


「あの、どういう事か順を追って、説明して頂けますか?」


「はい、この湖には水竜である、リバイアサンが住みついています


 それを100年前、討伐にいらした騎士様がいました


 私はその騎士様を一眼見て、お慕い申し上げてしまいました


 私はその騎士様が再び、この地を訪れるのをひたすらお待ちしておりました」


どうしたもんだろう。絶対、その騎士、生きて無いよね?


 私は真実を告げる事にした


「あの、言いにくいだけど。普通の人間は100年も生きてられないんだからね


 多分、今頃、一生を全うして、土に帰っていると思うんだからね」


「そ、そんな!


 私、あの騎士様に恋をしたので、魂が宿ったのです!」


そうか!


 水の精霊ウィンディーネは人の男性に恋をすると魂が宿り、個性が生まれる


 恋を知らないウィンディーネは、ただの自然現象の様な存在だ


 このウィンディーネは100年、恋に恋焦されて生きて来たんだ


 どうしたものか?


「あの、お願いがございます」


「なんですか?」


「あなたは吸血鬼・・・・・・


 あなたの中に住まわせてください。私は水の中から出て行く事ができません


 水の世界から離れるには、人間の恋人を得る事


 私は、あの騎士様を探しに行きたいのです


 あなたの中に住みつけば、私はこの湖から脱出できます」


「いいわよ。あなたが想い人に出会えるまでなら」


このウィンディーネが哀れになった。騎士を待っても永遠に会えない


 それならば、せめて自分から探しに行った方が・・・・・・


 その騎士に似た人に出会えれば。おそらく恋に落ちる


「ありがとうございます。お礼に私の力をお貸しします」


「何かできるの?」


私は欲張った。何かメリットあれば、より嬉しい


「精霊である私は水を操る事と、生命の回復ができます」


「回復!


 あの、もしかして、怪我をした人の回復とかできます?」


「はい。できます。私は精霊魔法が使えます。回復量はおそらく人間の魔法より


 遥かに強力です」


回復魔法!


私には回復魔法が使えなかった。血を飲んでも、唯一習得できない魔法。それが回復魔法


 もし、ウィンディーネが私の中に住んでいたら、まなみは死なずに済んだかもしれない


 もう、二度と仲間を失いたく無い。


「ウィンディーネさん。私の中に宿ってください。そして、あなたが想い人に会えたら、


 その時はその人に添い遂げてください」


「はい、ありがとうございます」


「お姉様、いいなー。ところで、私の使い魔の黒猫は何処にいるんですか?」


そう言えば、黒猫が見当たらない。ここが洞窟の最深部の筈だ


「カタリナ様、ウィンディーネさんに聞いてみましょう」


「お姉様、わたくしの事はカタリナと呼び捨てにしてください。お願いします」


「わ、わかった。カタリナ、とにかく、ウィンディーネさんに聞いてみるね」


「あの、ウィンディーネさん。私達、この洞窟にいる筈の黒猫を探しているのですが、


 何かご存知ありませんか?」


「黒猫ですか?


 使い魔の黒猫という事は特別な黒猫ですね・・・・・・


 私は存じあげませんが、この洞窟は途中で道が二手に別れているそうです


 100年前に騎士様から聞きました


 そちらの方にいるのでは無いでしょうか?」


「成程!


 ありがとう!」


「ところでウィンディーネさん。お名前はあるんじゃ無いですか?」


私は聞いた。ウィンディーネは個性を持つと、人間に限りなく近くなる


「はい、ウルリカと申します。騎士様につけて頂いた名前です」


「ウルリカさん。今後ともよろしくお願いします」


「はい、こちらこそ、お願いします」


こうして、私は眷獣的な存在としてウィンディーネを迎え入れた


 洞窟を戻り、枝分かれした、もう一つの道を発見し、黒猫を発見した


 カタリナは無事、黒猫を使い魔にする事ができた


「お姉様がウィンディーネで、私が黒猫だけって、なんか差を感じてしまいますわ」


「うーん。でも、眷獣とかって、魔力が高く無いと宿せ無いんだからね


 カタリナはウォーウルフになったばかりだから、未だ、魔力無いんじゃ無い?」


「はい、それはそうですね。マスターも、私はお姉様程早く、強くなる事は無いって


 おっしゃっていて。それが悔しくて、私、お姉様にあたってしまっていて


 ごめんなさい。でも、わたくし、お姉様の異常な強さに憧れてしまいましたの!」


「あの、なんで、私はお姉様なの?


 私、絶対、年下だと思うんだけど?」


「この際、年上も年下も関係ありませんわ!


 お姉様はお姉様ですから!」


ダメだ。余計訳がわからん。だけど、カタリナに好かれたらしい


 こうして、私達は黒猫とウィンディーネのウルリカを仲間に入れ、帰還の途についた

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