クールな美少女に救われる
俺は、昼食を摂り終え、冒険者ギルドを後にした。
冒険者ギルドを出て、すぐに立ち止まり握りしめていた4200ルクスを見つめてため息を吐かずにいられない。
はあぁぁー。
宿屋の宿泊代は、払えるけど夕飯は控えないと、生活が苦しいなぁ。
せめて、自給自足できるようなスキルがほしいところなんだよな。
ヒーラーになったせいで、攻撃魔法といった便利なスキルは身に付けられない。
スキルを身につけられたところで、戦闘には向かない、日常であったらちょっぴり便利といったものくらいだ。
あれこれ考えたところで、生活は苦しいままだ。
俺は、足を踏み出して歩き出す。
それにしても、俺だけがパーティーを追い出されないといけないなんておかしすぎるだろぉぉ。
不意をつかれた背後を致命傷にならないように食い止めたりしたのに、追い出すって。どうかしてるよぉ、ほんとに。
身体に激しい衝撃を感じたのに気付いたときには手遅れで、背中から倒れ、小さく呻くことしかできなかった。
「ぁぁっ、うぅぅ、ぁぁあ......」
「いたぁぁっ......ああっと、ごごっごめんなさいっ!急いでて、気付かなかったんです。どこが痛みますか、お医者さんを呼んだほうっ──」
高くて幼い印象がする声が謝って、慌てている。
「......ぃぃ、いいか、ら。治せるぅっかぁらぁっ......」
灰色の巾着袋に手を突っ込んで、瓶を取り出し口に液体を流し込み、体内にじわじわと熱を感じて、すぐにおさまる。
俺は、目を開けて、覗き込む顔があり、驚く。
ううわぁぁぁっ!
「元気になってよかったぁ。本当に辛そうで見てて胸が締め付けられる感覚がしたほど心配したんだよ。本当にごめんなさい、困っていることで私にできることなら何でもするのでっ見逃してくださいっ」
水色でミディアムの髪の美少女は、頭を地面にこすり付け謝っている。
「そこまでしないで、頭をあげて。嫌じゃなかったらでいいんだけどさ、パーティーを組んでくれないかな。困ってるんだよ」
「えっ、パーティーですか?」
「やっぱり無理だよね。ごめんね、他をあたるよ」
俺は、立ち上がり歩きだした。
「待ってください、私でよければ......パーティーに入ります」
「いいの、男子だけど?」
立ち止まり、彼女に訊ねる。
「はい。私も一人で困っていたので」
「じゃ、あぁっと......よろしくお願いします」
「仲良くしてくれると嬉しいです」
俺と彼女は、握手を交わした。
一人目は、クールな美少女。




