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孤児院の勇者  作者: ピッピ
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プロローグ

 プロローグ


 目が覚めたら女神の前に居た、そして俺のほかに2人の人間がいた。

昨夜は普通に寝たはずなのに、こんな事になっていた。驚いてもしょうがないので諦めた。俺は切り替えが早いのだ。転職10回は伊達じゃない。どんな環境にもすぐ慣れる。そして直ぐ飽きるのだ。


 女神の前のだらしなさそうな男が女神に言った。


 「チート能力を下さい!チートです!」


 「分りました、チート能力を授けましょう。」


 えらく美人で頭に輪っかをのせた美人が、微笑みながらいった。


 「普通の男の10倍の力を下さい、それで俺は魔物を倒します。そして勇者になります。」


 どうやら女神は俺達に世直しをさせたいらしい、ラノベで良くある奴だな。しかし大丈夫かこの男、全く体を鍛えた事がなさそうだけど・・まあ俺には関係ないからどうでも良いな。

 10倍の力を貰った男は、なんかブツブツ小声で気味の悪い事をつぶやいていた。


 「けれで、あいつらを見返して・・・・ハーレムを作って、モテモテ・・・・フフフ・・・」


 下心まるだしの駄目人間らしい。

 そしてもう一人の女はこんな望みを言っていた。


 「男にもてる能力を下さい!男を下僕にして魔物を倒し、世の中を平和にします。」


 うんこいつもダメな奴だ。男に何か恨みでもあるのか変な望みだった。女神はそんな変な望みも叶えてやったようだ。


 「ではその能力を使って、異世界の人々を幸福にしてあげて下さいね。」


 女神が杖を振ると2人の姿が光って消えた、異世界に行った様だ。


 「さあ、あなたの願いは何ですか?」


 「元の世界に戻してくれ。もうすぐ定年なんだ俺。」


 「それは出来ません。貴方は選ばれた人間なのです。」


 「でも、家のローンも終わって、仕事も楽なんだ。」


 「駄目です!あなたには世界を救う使命が有るのです!」


 全然人の話を聞く気が無い、何が何でも俺を変な所に送り込む気だ。何を言ってもダメな奴を相手にするのは時間の無駄なので諦めて俺は言った。


 「時間停止機能付きのアイテムボックスと向こうの言語が理解できる能力、そして何でも召喚出来る能力をくれ。」


 「分りました、授けましょう。では、世界を救うのです!勇者よ!」


 そうして俺は女神の所からやっかい払いされた。


 


 

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