表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/134

全ての世界を越えた先へ

「さて、ポアンカレの回帰定理のもう一つの条件は、考える領域が有限ということなのじゃ」


「え?可能世界は孤立系だが、有限じゃないんだろ?」


「だからお主のシッディで有限にするんじゃ

今までも有限の数に無限に近いとかでやってきたはずじゃぞ」


 シッディを同時に二つのことに使うのは……いや、俺を3人に増やし、一人が分身維持、もう一人が可能世界を有限に、最後の一人が時間をアレフ1以上にして時間のループから、この世界から抜け出す、これで行ける。


「作戦は分かった

ただ、実際に聞くと怖いな……」


 思ってた以上にこの世界は複雑で、ややこしい。

 本当に俺に行けるのか?


「そうじゃろ?だから……」


 心配そうな目で俺を見つめるジャンヌ様。

 そうだよな、俺が行かなきゃ誰が行く!

 ……いや、アストラルなら行けるか。

 でも、ジャンヌ様は俺に助けてくれと言ったんだ。


「心配しないでくれジャンヌ様

神様と話して、もっと長生きさせてもらえるよう頼んでくる」


「空……分かった、ありがとう……」


 分身を出し、準備を済ませる。


 よし、時間を非可算無限に飛ばす!

 辺りの景色が溶けて、更に真っ暗な世界すら崩れるのを感じる。

 俺は循環を越えた先、神のいる領域へと足を踏み入れたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ