表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/134

決戦

「俺も考えたよ……

空、何故君が僕の神経を逆撫でするのか……

それで分かったんだ

神様のいる絶対的なポイント、オメガポイントを人間は常に目指してきた

人間には向上心があり、向上心を満たすために仲間と協力する力を手にした

そして、人間の最終目標がオメガポイントの奪還、つまり人間が神になることなんだ

その世界において、ぼっちは人間として相応しくない……」


 そうだな、アストラルの言ってることは興味深い。

 実際現世でも、実力は全く伴ってないが神になろうとする人間はいたし、この世界ではガルバもそうだった。

 神になるなんて陳腐かもしれないが、常に向上してきた様々な学問の目指す果ては神なのかもしれない。


「後は神様に聞いてみるしかないだろうな

そろそろ続けよう、アストラル」


 アストラルもそれに了承する。


「そうだね、観客も飽きてきたかもしれないし、ね!」


 アストラルが再び俺の背後に回る。

 シッディで速度を上げて離れるも今度は俺の正面に現れる。


「くっ!」


 速度の勢いを利用してパンチを!

 右手で受け止められたか!


 今度はアストラルが高速でパンチを連発してきたが、思考を加速して動きを読むことで全て受け止める。


「……このままじゃ決着が着かなそうだ

この一撃で決めよう、空」


 アストラルの提案も最もだった。

 ほぼ同じシッディの俺達が殴り合っても情勢は変わらないようだ。


「分かった、一発で全て決めよう」


 俺には勝つ算段がある、この提案に乗らない理由もない。


「俺はガルバ戦で学んだ、友達は、仲間は大事だって

人は神に比べれば弱いかもしれない、それでも、集まれば強くなれるんだ!」


 そう言えばあのときそんなこと言ってたっけ。

 考える余地なくアストラルが喋り続ける。


「他の人と協力してシッディを組み合わせれば、より強大な敵を倒せる……

あるいは誰かが傷ついたとき、支えてあげられる……

俺は、そんな友情を否定する君を許せない!

行くぞ!」


「ああ、来い!」


「1+1は2かもしれない、でも、俺は4人のお陰で無限に到達したんだ!

教えてあげるよ空、1+4は……友情の力は!無限大なんだ!!!」


 アストラルが拳を引きこっちへ一気に詰めよる。


「なら、こっちはぼっちの力だ!」


 俺も拳を引き、構える。


「「うおおおおお!」」


 拳と拳がぶつかり、その瞬間、∞のエネルギーが光の柱となって天へと昇った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ