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ついに準決勝二回戦が幕を開けた。しかしあの男が現れず、このままなら不戦敗だという。早く来い!このまま負けになってもいいのか!? 次回「間に合ったあの男」来週もまた見てくれ!

 うわー、観客席人多いな。

 こういうの苦手なんだよな。

 でも自分が戦う相手だし、試合は見ておきたいからしょうがない。

 お、そろそろ始まりそうだ……

 ……あれ?


「おいおい、アストラルはどうした?

私に怯えて逃げたか?」


 確かに、ガルバはいるのにアストラルがいない……?


「このまま待ってもアストラルが来ない場合、私の審判権限でガルバの不戦勝とする!」


 アストラルが不戦敗!?


「ふむ……少々味気ないが、師匠と戦えるならそれも良かろう」


 本当、味気ないな。

 それにアストラルならガルバの実力を引き出してくれると思ったんだが。


 ……


「私の権限で、ガルバを不戦―――」


「すみませーん!遅れました!」


 この声、アストラル!


「待ちくたびれたぞ、アストラルよ」


「すみません先輩

先輩対策に少々時間が取られて……」


 対策……?


「目のクマも凄いが大丈夫か?」


「昨日から寝ずに特訓したから……」


 こいつ凄いな……以前ガルバが、俺の世界の学校体制を否定していたが、アストラルはこっちの世界なら間違いなく社畜になっている。


「分かった、アストラルの試合参加を認める!」


 審判によって公式にアストラルの参加が認められた。

 これで不戦敗だったらアストラル相当悔しかっただろうしな。


「フ……おこぼれを貰えて良かったな

師匠が決勝の舞台で待っている、私は必ずお前に勝つ!

そして師匠に私の強くなったところを体感してもらうんだ!」


 あれ以上強くなられても困るけど……。


「先輩、俺だって空と戦いたくてここまで来たんだ

だから譲れない!」


 俺も人気者になったものだ。

 悪い意味だけどな!


「ハッハッハ、いい心意気だ

私も後輩だからと手を抜くことはしないと誓おう!」


 そのまま二人が黙って対峙する。

 試合の準備が整ったのを感じた審判が


「試合開始!」


 と宣言をし、火蓋が切って落とされた。

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