表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/134

しぐ姉ちゃん

 パンの背後に瞬間移動して、腕を振りかぶる。


「あれ?能力が使えな――」


 疑問符の浮かんでいるパンの背中に一撃。

 決まった!


「いたた……私の能力を封じる人、久し振りだよー」


 これは上手く行ったか……?

 一階述語論理における考え方の一つに、シグネチャというものがある。

 シグネチャは非論理記号とそのアリティの集合、つまり

 関数記号(f(x)と書くような関数fの集まり、+や0なども関数記号)、

 述語記号(≦や∈など)

 関数ar:関数記号∪述語記号→0以上の整数(つまり関数記号と述語記号一つ一つに対してそのアリティが一つ決まっている)

 を集めた集合のことだ。

 この関数arを、∀x∈関数記号∪述語記号に対してar(x)=∞となるように俺のシッディを使えば、それは即ち全ての関数記号、述語記号のアリティが∞になること。

 これでパンのシッディの土台となるペアノの公理も封じられたはず。

 これは準々決勝のアストラルvsダーラを参考にした戦い方だ。

 ダーラが乗り越えたようにパンも乗り越えてくるかもしれないが……。


「詰みですか?」


「んーふふ、これは本気を出さなくちゃだね」


 本気……!?


「感じるよ……アリティを∞に増やしたと……」


「!?……」


「その顔、当たりだね!

見せてあげるよ、先輩と後輩の格の違いというものを!」


 ゴゴゴゴ……と音が鳴り響いて辺りが震動する。

 何だ?何が起こってるんだ?


「空くん、君が学園に入って1年も経ってないはずなのに、どうしてそこまでの知識を得られたのかは興味深いよ

でも、それは後で聞くことにするから!」


 その発言のあと、俺の周りが真っ暗になった。

 だが、宇宙の外とは違う……、パンのシッディによるものか!?

 ……まずは落ち着いて思考時間を増やそう。


 シッディをパンのメタから思考時間増加に回す。

 これで落ち着いて考えることができる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ