仲間を求めて
準々決勝でダーラを倒した俺、アストラルは、準決勝前の休みの朝を迎えていた。
運営委員から朝にガルバのシッディを聞かされたとき、正直勝てる気がしなかった。
確かにガルバは試合開始直後に勝利していたが、これほどとは……。
だが、負けられない。
俺は初めてあいつと……空と戦ったとき、悔しかった、このトーナメントで見返したいと思ったんだ。
ほとんどの人は空に興味がないから話題にならなかったが、空は一度ガルバに勝っている、だからこそネーションとカントリーの学園は統合した。
決勝で待っていろ、空。
お前が倒した相手を、俺も倒して必ずお前の元に行くから。
トントン。
うん?誰か来たのかな。
「はい」
「アストラル、来たよ!」
「私も」
「べ、別に一緒に対策を考えるために来たんじゃないんだからねっ!」
戸を開けた先に立っていたのはアンナ、マノ、ヴィジュニャーナだった。
「お前ら……」
「次の相手、あのガルバでしょ?
私はすぐ負けちゃったけど、アストラルならきっと手があるよ!」
「そう、もう入学したばかりの頃とは違う……アストラルは本当に強くなったから」
「わ、私もガルバと同じ学園だった者として、なんでも屋部部長を助けられるかもしれないんだから!」
俺のために協力してくれるのか……。
確かにガルバは強い、助けがあれば心強いことこの上ない。
「分かった、なんでも屋部部室で一緒に考えよう」
「「「おー!」」」




