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異能を使う才能

「……」


 ダーラが黙っている。

 ダーラ自身も気づいている弱点があるのか?

 俺には分からんが。


「その考えの元で、≦のアリティが偶数→奇数→偶数と俺の力で変遷したとき、先輩は順序対と順序対→順序対と三つ組→三つ組と三つ組、と対応しなければならない

当然、この間の能力の行使には時間が少しかかるはずだ」


「確かに、だが、それはお前のシッディの使用時間が私を上回ったときだ

お前が+1する間に私がシッディを使えば間に合う」


 つまりアストラルのメタにダーラが対応して、更にアストラルがメタっての繰返し!


「そうですね……これは、純粋にシッディをどれだけ使いこなせるかの勝負!」


 アストラルがダーラに向かって駆け出す。

 時々ダーラはアストラルと速度が入れ替わってアストラルの方を向きながら逃げる形になるが、それはほんの一瞬。

 明らかにアストラルのメタが上回っていた。


「私のシッディのスピードをお前が上回っている……!」


 アストラルの+1する速度が、ダーラの対応速度を大幅に越えているのか……!


「うおおおお!」


 ダーラの前に着いたアストラルが雄叫びを上げながら腕を大きく振りかぶり、ダーラの頬に殴りかかる。

 ダーラも俺にやったように自分の拳を出すが、アストラルのメタで間に合いそうにない。


 結局、綺麗に決まりダーラは少し吹っ飛んだ。


「……先輩、詰みです」


「参った……」


「そこまで!勝者、アストラル!」


 アストラルの勝ち……!

 あのダーラすら倒すってどいつもこいつも規格外過ぎるだろ。


「やはり負けたか……」


「やはり?」


「私はこのトーナメント一番の目標を失った

向かう先がある人間は強いということだ」


「先輩……そうですね

俺は決勝で空と闘いたい、そう願ってここまで来ましたから」


 やっぱり俺だったのか……。

 でも何でだろう。


「そうか、もしも決勝へ勝ち上がったなら、私はお前を応援しよう

必ず勝て!」


「はい!」


 こうして準々決勝Cブロックは幕を閉じた。

 Dブロックはガルバの瞬殺が決まり、すぐに試合終了。

 そして次の日……。

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