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友達とライバル

 二回戦、俺や他の奴らは楽勝で、特筆することもなかった。

 注目すべきはDブロック、アンナ対マノの試合だろう。

 第三戦争が終わってからも幾度となく争い続けた二人の決着が着くことになる。

 そして、その二人がコロシアムの中に登場し、配置についた。


「この戦い、必ず私が勝つ!」


 アンナの高らかな宣言にマノも負けじと返す。


「それはどう?私が勝つよ!」


 互いに目線を外さず、威圧する。


「試合開始!」


「くらえ!」


 アンナが空中に数千本もの矢を一気に出し、発射する。

 初めの頃は数本がやっとだったのにな。


「効かないよ!」


 マノが半球のバリアを周囲に展開、矢が次々と貫通する。


 その直後、マノのバリアの中に矢が現れ放たれる。


「写像の雨に気をとられる作戦だ!」


 そうアンナが叫ぶも


「甘い……よ!」


 一瞬だったが、バリアの中に更にバリアが張られており、矢が貫通する。

 マノもシッディの技術が向上しているようだな。


「何よそれ!だったらどうすればいいの!?」


「詰みだよ、アンナ

私には孤立系で敵を覆って酸欠にする技がある」


「それでも……諦めないんだから!」


「……昔から、アンナはそうだった……」


――――


 4月、入学当初、内気だった私に声をかけてくれたのがアンナだった。


「ねえ!私遅刻しちゃって友達作りに乗り遅れちゃったんだよ!

友達にならない?」


「え?う、うん」


 初めはテンション高いなって思ったけど、一緒にいて楽しかったし、よかったと思ってる。


 それから数日後……。


「何よこれ!

入学したばかりの生徒にグラフ理論とかいうのやらせるなんて酷いよね!

全然分かんないもん」


「私も分からないや……」


「お、あの人暇そうだし、聞いてみようよ

だって私、諦めたくないから!」


「ええ!?」


 初対面の人に簡単に話しかけらるその性格は羨ましかった。


「ん?どうしたの?」


 男の人がこちらを振り向く。


「君名前なんだっけ?」


 と、アンナが尋ねる。


「アストラルだけど……」


「アストラル君、この問題教えて!」


 これをきっかけに、私達三人は仲良くなって、一緒に部活を作るほどになったっけ。

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