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予期せぬ展開

 再び空き教室に戻る途中、今度は背後から聞きたくなかった声がした。


「あ、空さん!」


「あ、ああ、マヤか……」


 宣言通り、マヤは文化祭に来ていた。


「さっきメイド喫茶見てきたんですけど空さんいなかったから……

非番の時間ですか?」


 この様子だと昨日は来てなかったんだろうけど……もう正直に言った方がいいなこれ、誤魔化しきれない。

 そうだよな、今更この世界に来て初めて出来た知り合いに見捨てられたところで……。


「俺友達いないからハブられたんだよ

だからいつでも非番みたいなものだ」


 作り笑いしながら冗談を言いつつ、正直に話した。

 ぼっちということを隠そうとするなんて、結局心の底ではまだ負い目を感じてるんだろうか。


「あっ、そうなんですか

私も一時期色々あって友達いなかったみたいなものですから、仲間ですね!」


 にこやかな笑顔と気遣いが心に刺さる。

 だから言いたくなかったんだよ!


「それじゃ私と一緒に見て回りませんか?」


「え?」


 何いってんだこの子は。


「友達いないなら他の人との予定もないですよね?

あの頃は大変だったので、文化祭っていうものを楽しんだことがなくて、かといって一人で回るわけにもいかないし……

空さんとなら堂々と回れますから!」


 いや、俺は回れないけど?

 マヤと回ったら周りになんて思われるか分かったもんじゃない。


「ダメですか?」


 ああもう!


「分かった!一緒に回ろう」


「ありがとうございます!」

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