たった一人の最終決戦、終幕
そして時は動き出す。
「…………え?
何故まだ使えない!!あり得ん……お前が私のシッディを越えるなど……」
「あなたは私が新入生でゲーデル数なんて知らないと思っていたみたいですが、その油断が命取りだったということですよ」
「何……家で教育を施された人間ですら、わざわざゲーデル数なんてやらないはず……」
「私はこの学園に入る前から、15年も週5日ほど勉強しましたから」
そう、最高学府まで進んでる以上、この世界の住人よりも総合的には知識がある。
「週5日の勉強を15年も……!?
お前の家は子を奴隷のように扱っていたのか……?」
「さて、今私のシッディはあなたのメタに注いでいますが、一瞬で分身を産みあなたのメタを分身に任せたらどうなるでしょうね」
先程作った分身は消えてしまったが、もう一度分身を作れば能力は二重三重にも使える。
もはやガルバに勝ち目はない。
「何故だ……何故友達のいる私が、ひとりぼっちのお前なぞに!!」
「そんなに友達が欲しいなら良い方法がありますよ」
「何……」
ふと、アーサーさんに質問したことを思い出した。
あのときは自分の参考にならないと思ったけど、ガルバの参考にならなるかもしれない。
それに、ジャンヌ様の願いを叶えることにも繋がる。
「人間が一つになるのは無理、でも、学園を一つにすることは出来ます
アーサーさんも言っていました、学園が一つなら友達も多くなると」
「し、しかし、私はカントリーを滅ぼしたのだぞ……?
そんな私が、部下以外の友達など……」
「大丈夫、ネーションの学園は皆優しいですから
人類を一つにする代わりに、まずは学園を一つにしてみませんか?」
うーん、これで良いんだろうか。
まあ戦意喪失してる相手を狩るのもあれだし、ジャンヌ様のためなら……。
そもそも中途半端な正義感で始めたことだし、どうせなら最後くらいは貫いてみるか。
後のことは後に考えれば良い。
「ん?そもそも君、あのアーサーと会ったことがあるのか!?」
「気さくな方でしたよ」
「私は、何て凄い人物を相手にしようとしていたのか……
頼む、あなたの弟子にしてくれ!」
弟子……?
「弟子とか言われましても……」
「タメ口で構わん、私の武蔵に並ぶシッディを無効化し、私より年下で今は亡きアーサーと会ったことがあるなど、頭が上がらない!」
正直戸惑った。
緑の服と赤いローブをまとった女性が、自分の前で膝をついて頭を下げているのだから。
さっきまでの風格はどこへ行ったのやら。
ま、まあジャンヌ様も戦争は嫌がってたし、平和的解決ということで良しとしよう。
「で、では師匠として命じる
ネーションとカントリーの学園は合併して、互いに同じ学園の下の生徒になろう!」
「はい!」




