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感動の再会(大嘘)

 再び景色が照らされると、そこは寮の中(と言ってもアーサーは死なず学園も分裂していないので、元の世界とは違う建物)であった。

 この可能世界まで来ても自分はぼっちで、日曜日は暇していたようだ。

 さて、プラーナに会いに行くか。


 プラーナの部屋の場所はもう分かっている。

 正式な手続きを済ませ、女子寮の中に入る。

 当たり前だがプラーナは一年先輩でぼっちの俺を知ってはいない。


 トントン、とドアをノックする。


「はい……、って君は誰だ?

変な用なら帰ってもらうよ」


 今まで何度も俺を知らないプラーナに会い、その度に説得してきたんだ。

 今さらどうということはない。


「ルンさんの居場所、知っていますよ」


「!!……部屋に入ってくれ」


 元の可能世界から少し離れたところで、プラーナが俺を知らない世界になった。

 プラーナの言われるがままルンの名を出すと、プラーナが事情を話してくれたのだ。

 ルン、つまりプラーナの母親は靴屋の店主で、方々の偉い人たちの靴を作っていたのだが、我の強いタイプだったらしくお客とトラブルになることも多かったらしい。


 そんなある日、その土地の地主と争ってしまい、出ていくよう指示された。

 それに怒ったルンは、プラーナと多量の生活費を残し、どこかに去ってしまったという。

 流石の地主も一人残された子を追い出すことは出来ず、住むことを許されたのだが、プラーナは靴屋の才能がなく、10年ほど経って生活費も底をついてカントリーの学園に通うことになったみたいだ。

 長いものに巻かれる性格は、そんな母の身勝手な行動を見て出来たものなんだろう。


 この可能世界では学園は三国の中央にあるのでカントリーの学園はないが、生い立ちから来てる行動はそう変わらないということだろう、中央の学園に通っていることになっているみたいだ。


 さて、この話を初めてプラーナから聞いたとき、プラーナに協力してもらうためにルンを捜索した結果、遥か遠く、ネーションの山奥だった。

 どうやって探したかと言えば、ヨーニに聞いたから割りとすぐだったのだが。

 ヨーニは隣の可能世界の出来事が分かるので、ジャンヌと合わせて唯一俺が可能世界を越えていることを知っているわけだ。


 そのときの感動の再会は別の話。

 それからというもの、ルンの位置は予め知っているので瞬間移動でちょちょいのちょいだった。

 今回の可能世界も、ちゃっちゃと感動の再会を済ませた。


 そういえば、プラーナが隣の可能世界の量子を操作できるか、という問題があったのだが、ヨーニは可能世界から独立した存在なのか何なのか元の可能世界とは別の可能世界でも、プラーナのシッディは拡張されていたので、簡単に他の可能世界に移れた。

 本当にヨーニは何者なんだ?

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