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一生を、一人ぼっちで過ごしたら

 寮で過ごしていた夕方、突如ヨーニに宇宙の外まで呼び出された。


「空さん、あなたの覚悟は分かっています

だけど、どうしても私と友達には……」


「ならない

ぼっちということだけが俺の誇りだから

一方ヨーニやジャンヌ様がくれたこの力は埃だから、払わないとな」


「そうですか……

私にはまだまだ時間があります、だから別の友達候補を探す余裕もあります

しかし、空さんにはありません……改めてその決心を取り下げて友達を探すだけの時間が……」


「俺の寿命は伸ばさなくていいよ、ヨーニ

あっちの世界で寿命が長かったら、また騒ぎを起こしちゃうしな」


「私は孤独の辛さを知っています

空さん、あなたは強い……」


「強くなんかないよ

ただ気になったことは知りたい性格なだけ

ぼっちのまま一生を過ごしたらどうなるのか、気になっただけなんだ」


 半分嘘で、半分本当だった。

 きっとヨーニには見抜かれているのであろう。


「その問いの答えは、私には分かりません

これからあなたに干渉することはないでしょう

でも、応援していますから」


「ありがとう、ヨーニ」


 一生で恐らく最後の応援をされた俺は、ヨーニの力で自分の部屋へと帰された。

 少し落ち着いて椅子に腰掛ける。

 この部屋で過ごすのも、これで最後か……。

 学園が統一されて寮の位置が変わってから毎日をここで過ごしたから、何だか名残惜しいものがあるな。

 ん?戸に挟まってるあれは……手紙?

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