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無限に訪れない約束

「……いや、やっぱり俺もかえ」


 帰ろうとすると体が動かなくなる。

 ガルバの強力なシッディをこんなことに使うとは……。


「待たねマヤちゃん!」「頑張れ師匠!」


 そう言い残して二人は帰っていった。


 何話していいか分からん。

 と思っていたらマヤが口を開く。


「私は空さんの気持ちを尊重します

だから、いつか、空さんが友達を作る気になったら……私が一番の友達になります!

それまで待ちますから!」


「そうだな、いつか気が変わったら……な」


「私は遠くに行けるようなシッディじゃないですけど……

それでも必ず、また会いに行きますから!」


 ……悪いけど、向こうに行ったらもう会うことはないだろう。

 俺は友達は作らない。

 作ったら、不幸になるのは……。


「そろそろ行くよ」


「……分かりました、また会いましょう!」


 最大級の笑顔を見せるマヤ。

 これがマヤとの最後の会話だった。

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