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目覚めよと呼ぶ声が聞こえ

 調べて帰った次の日、パンとガルバと共にマヤの家に行く予定だった……のだが。


「もうこんなに日が上がってる!?」


 目覚めろという声が聞こえたときには既に遅く。

 急いで準備して教会に瞬間移動すると、そこにはジャンヌ様しかいなかった。


「遅いぞ!」


「ごめん、寝坊した!」


「二人はちょっと前に出たぞ、走れば間に合うじゃろ」


「分かった」


 走って教会を出て、すぐ歩く。

 ジャンヌ様はどう考えてるか知らないが別に二人に追い付く気もなかった。

 そもそも追い付こうと思えば瞬間移動ですぐ追い付けるのだが、一人で行く方が性に合っているようだ。

 二人がマヤの家に着いてちょっと後に俺も着くぐらいで良いだろう。




 ……明らかにおかしい。

 住宅街なので少ないながらも人がいるのだが、何だか……俺から露骨に目をそらしてる。


「わああん!ひっぐ……!」


「落ち着きなさい!落ち着いて!」


 泣き声のする方を見ると、俺に背を向け母親に抱きつく女の子がいる。

 もしかして、俺を見て泣いてるのか?

 俺はそこまでブサイクだったのか?


 結局特に何か起きるわけでもなくマヤの家に到着。

 中へ入ろう。


「お邪魔します」


「空さん、いらっしゃい!」


「やっと来たー」


「遅いぞ師匠!」


 パンとガルバも既に団欒としていた。

 それにしても懐かしいな……あれから8カ月以上経ってるんだ。


「ごめんごめん、寝坊した

早速本題に入ろう

今日マヤと会いたかったのは他でもない

俺のいた、別の宇宙の地球を治して欲しいんだ」


「……」


 少し俯くマヤ。


「以前話した通り俺は別の宇宙から来た

しかし、俺のいた星はブラックホールに飲み込まれて消滅してしまった

だが、マヤなら治せる」


 マヤは何か考えている様子だ。

 空気を読んだのかパンとガルバも黙っている。

 少し経ちマヤが口を開いた。


「それって、空さんが帰るってことなんですか……?」

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