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皆で一つの目標を成し遂げるということ

「やめろ!この国に法律はないのか!?」


「人一人死んだ程度、簡単に揉み消せるんですよ……」


 ダメだ、説得も出来ない。

 予断を許さぬ状況……。


「死ね!!」


 三世がこちらに向かってくる。

 漫画で読んだことがある、相手のこっちに向かってくる勢いを利用して、敵の頬にパンチ!

 漫画によれば、よく見れば拳銃の銃弾すら避けられるんだ!

 やれば出来る!


 ここだ!


 バキッ、と音が鳴る。

 左腕を少しナイフがかすったものの、頬にパンチが入り、三世はその場に倒れ込んだ。


 気絶しているが正当防衛だろう。

 しかし、これから、こういうことが何度も起こるのだろうか……?




「マヤ!」


「空さん……!」


 マヤの居場所まで瞬間移動し、ついに再会した。

 マヤは、漸く恐怖から解放された笑みで溢れている。


「よかった、空

僕たちの協力も忘れないでくれよ?」


「分かってる ありがとうプラーナ」


 皆の協力で何かを成し遂げることは初めてだった。

 よく仕事の素晴らしさとして同じような標語が胡散臭く掲げられていたが、少しは気持ちが分かったような気がする。


「空さん、すみません

私がさらわれたばかりにこんな……」


「俺の方こそ巻き込んで済まなかった……

これからどうしようか、特に三世について」


「正直に誘拐したと警察に渡せばいいんじゃないか?」


「しかし三世はこの国でも数少ないシッダなんだ

簡単に抜け出せるぞ」


 マヤのシッディはシッダに使えないから三世のシッディを消してもらうことも出来ないし……。

 困ったな。


「なら僕に任せてよ

僕の量子を操作するシッディなら、三世の人格も変えられる」


「なるほど、じゃ頼む」


 というかプラーナって実は物凄い恐ろしいシッディなんじゃ……。

 ガルバを殺して僕が上に立つとか言ってたこともあったけど大丈夫なんだろうか。

 まあ母のルンと会って心変わりしたのかもしれないが……。


「よし、終わった

それじゃ帰ろうか」


「俺がマヤを教会まで瞬間移動させるからプラーナは自分で行ってくれ」


「うん、分かったよ」


 二人がこの場から消える。

 三世を放置して俺もその場から立ち去った。

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