表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/134

初戦闘

 こんな感じの戦いがしばらく続き、ついにラスト、俺とアストラルの番となった。

 正直あんな感じの異能バトルが出来る自信はなかったが、アンナでも出来るのだから自分でも出来るだろうと言い聞かせる。


 配置に付き、心の準備をする。


「試合開始!」


 アナンダ先生の声が響き渡る。

 先手必勝、学園と自分の距離を∞に縮めたように、アストラルの背後と自分の距離を∞に縮めることで、まずはアストラルの背後に回る。

 そしてアストラルが気絶するラインに∞に近いレベルのパンチを繰り出す!

 アストラルは綺麗にぶっ飛んで動かない。

 これは少々早過ぎたか?


「速いね、空」


 背後からアストラルの声が響き渡る。

 いや、確かに俺が前方に吹き飛ばしたはず!

 どういうことだ?


「俺のシッディは"あらゆる物や概念を+1する"力

今君が吹っ飛ばしたのは俺のシッディで増やした俺だよ」


「なん……だと……?」


 アストラルのシッディは俺に似て非なる力だった。

 いや、+1し続ければ最終的には+∞になる分、アストラルの方が上位互換かもしれない。

 狼狽えていた俺の目を冷ますようにアストラルのパンチがクリーンヒットする。


「今のは運動量、つまり質量×速度(m*v)を+1(kg・m/s)してパンチしたんだ

強すぎたかな?」


 確かに強いパンチだったが、動けないほどじゃない。

 しかしこの強さでイディオット扱いか……、どうやらアンナのような本能的天才でもない限り、少し考えて戦う必要がありそうだ。


 一撃を当ててもアストラルは分裂するので意味はない。

 しかもこうしている間にアストラルは分裂を続けている。

 こうなれば一撃や二撃じゃなんの意味もない。

 いや……ある、俺には二撃はおろか∞撃与える力が!


「解説ありがとう……

俺のシッディも教えるよ、アストラル

俺は"あらゆる物や概念を∞にする"力!」


「!」


「行くぞ!」


 駆け出してまず一撃。

 次に瞬間移動して二撃。

 シッディは人間にとって都合良く働く、一撃ずつに迷いはない。

 ほぼ0秒で全てのアストラルは吹っ飛んだ。

 アストラルのシッディが切れたのか、倒れた一人を残して消えていく。


「そこまで!」


 やった、俺はやったのだ。

 アストラルを俺の能力でフルボッコにしたのだ!

 とはいえ、気絶ギリギリのパンチはやりすぎだったか?


「アナンダ先生……もしかしてやりすぎました?」


「大丈夫、学園には任意の空間で人に怪我させないシッディを持つ人がいるから

任意の空間ってことはどんな空間を選んでも良いってこと

まあ要するに学園の中では怪我しないってことね」


 どんだけ都合の良いシッディなんだよ……。

 ともかく、やり過ぎにはならなくて良かった。

 流石に寝覚めが悪いからな。


 金曜日の実戦訓練は終わり、現地解散となった。

 いつ戦争が起こるか分からない世界だし、皆真剣に学んでいたように思えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ