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誘拐されるのはヒロインと相場が決まってる

「ジャンヌ様のところにでも行って相談してみるか」


 今来た道を再び通り教会へ入る。


「来たか空!大変じゃ!」


 教会へ入った途端、ジャンヌ様がとてちてと詰め寄ってきて、一枚の紙を差し出してきたので受け取る。


「なになに……」


 その紙には、信じられぬことが書かれていた。


"学内トーナメント優勝者 空

棄糸の中央ビルへ来い

マヤは預かっている"


 これって……!


「マヤちゃんが……」


「誘拐されたのか!?」


 宛名は俺だ。

 俺のせいでマヤがさらわれた……。

 俺がマヤと知り合いだったから!

 ……。


「空くん」


 頭の中で整理が付いた頃に突然、パンが話しかけてきた。

 パンの方を振り向くと


「私達も力になりたいから!」


 と宣言した。

 誰も巻き込むまいと、一人で行こうとしたのを読んだかのようだった。


「その通り!私は師匠の弟子であり、マヤの友達だ!」


「私だって空くんの先輩でライバルでマヤちゃんの友達だからね!」


 先輩はともかく、いつライバルになったのかは分からないが、友達を助けたいと思うのは当然、という奴だろう。


「どうするんじゃ?空」


 何故かニヤニヤしながら聞いてくるジャンヌ様。


「取り合えずガルバのシッディでマヤを呼び戻そうか」


 そう、ガルバのシッディは推論規則を操作する力。

 何でもありのとんでもパワー……のはずだった。


「それが……何度やっても上手く行かないんだ」


 ガルバの力が上手く行かない……!?

 待てよ、そもそもマヤの結果を否定する力なら誘拐だって無効に出来るはず。

 トラウマでシッディを使わなかった……?

 それとも……。

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