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Darkness -under the tree-  作者: 一倉弓乃
5/26

5 夜道

 陽介は家を出て少し走った。5分ほどで、公園の近くをふさふさの猫をつれて歩いている春季の後ろ姿においついた。

「春季」

 呼ぶと、春季は振り返った。あまり機嫌がよさそうな顔ではない。追って来て良かった、と陽介は思った。立ち止まって待つ春季に駆け寄って、少し息を整えた。

 春季はゆっくり手を伸ばして、陽介の髪に絡んでいた桜の花びらを静かに取った。

「…時間だったもので。小母さんに言付けたんですが。」

「いや、すまない。とんだ邪魔が入っちまって。」

 陽介が詫びると、春季は少し皮肉な顔をして笑った。

「…姉さんにいっときますよ。先輩ものすごく変人の彼女すでにいるみたいだから、姉さんも早く彼氏つくればって。」

「あいつが彼女?冗談よしてくれ。あんな未確認危険生物相手じゃ勃たねえよ。まだ物言わぬ蒟蒻かなんかのほうがましだ。」

 そんな陽介の言様にちょっと可愛い眉をひそめて春季は口をまげた。

「…ダイレクトな表現だなあ。それだけが価値ですか?…まあどうでもいいか…。…なにやら訳ありの人みたいですね。」

「…今回は特にな。」

「口止めに来なくても言いませんよ、別に。」

「…そうじゃない、春季。あいつ、なんか臭かったろ?気がついてたか?」

 陽介は聞いてみた。すると、春季は、ああ、といった調子で答えた。

「ハーブですよね?…あの匂い、…母の菜園にあったような気もするんだけど…」

「ハーブをぶつけられたらしいんだ。」

 すかさず言うと、春季は首をかしげた。

「変わったケンカの売り方ですね?」

 更に言った。

「…その上とりかこまれて呪文を唱えられたらしい。」

「呪文?呪文て?」

「そうしたら手から木が生えたらしい。」

「…」

「…黙らないで感想を聞かせてくれよ。」

「…イカレてるんじゃないんですか?」

「…目木がか?それともその連中がか?意表をついて俺か?」

 春季は少し黙って、足下をうろうろしていた『マヤ婦人』を抱き上げた。

「…そうですね。僕の印象としては、目木さんが、かな。」

「本人も何があったのかよくわからないと言っている。」

 『マヤ婦人』は嬉しそうに春季の胸に「うふーv」とくっついている。

「…で、その木はどうなったんです?」

「重かったからなんとか引っこ抜いたらしい。物凄く痛かったそうだ。」

「…手から木が、ねえ。」

 腕の上に小さな盆栽みたいなものがぽっこり生えているところを想像した春季は、しばらく考えて、言った。

「…先輩、幻視者って、どう思います?」

「幻視者…って、例えば妖精が見えるとかその類いのことか?」

「ええ、あと正夢ばかり見る人とかいますよね。」

「…どう思う、いとわれてもな。それはそういう生き物なんじゃないのか?」

 肯定的な見解だと、春季は思ったようだった。

「…多分彼女はそうなのではないですか?」

 この提案はいくばくかの説得力をもっていた。陽介はうなづいた。

「なる程。…おまえはそういうの、どう思うんだ?」

 参考までにそう尋ねると、春季は淡々とした調子で応えた。

「…僕の父は教団の『夢見』なんだそうです。ときどきイカレたこと喚きちらしてますよ。…4番目の兄がその血をついでいて、いつもやくたいもないデタラメを吐いています。二人とも教団に入っていなかったら、多分幻覚妄想で入院させられていたことでしょう。教団にいたからこそ然るべき地位におりますが。」

 陽介は何と返したものか戸惑った。

 春季や小夜のこの妙に落ち着いた感じは、大人数家庭特有の鷹揚さから来るものだと思っていたが、ひょっとするとそれは家族に「病人」を抱えているという…ある種の諦めから来ているものなのかもしれないと思うと…返答に窮した。

 春季はそんな陽介を静かに無視して話を続けた。

「…人間は強烈な自己暗示にかかると血を流すことがあります。敬虔なキリスト教徒は磔の傷を体に再現し、ない傷から血をながします。目木さんも傷がなかった。…なにか夢でも見たんじゃないんですか。」

「…ハーブ臭も体が再現したと思うか?」

 春季は少し考えた。

「…逆なんじゃないんですか?つまり…ハーブを持っている人とぶつかるかなにかして…その匂いのせいで幻覚を見た…」

「…一理あるな。」

 陽介はうなづいた。

 春季はふと気がついたように言った。

「先輩、その、事件の現場はどこなんですか?」

「連邦チューブラインサービスの州都ステーションを出たところだそうだ。」

「州警察のサイトかチューブラインサービスの保安部のサイトで、事故発表があるか見てみるのはどうでしょう。血痕が残ってるはずだから調べられた可能性もあるとおもいます。少し客観的な資料が手に入るかもしれません。」

「それは良い考えだ。」

 春季は『マヤ婦人』の背中に頬を押し付けた。

「…じゃ、僕、姉さんのとこへ帰らなきゃ…。」

「ああ、引き止めてごめん。」

「…母が戻ったら、あのハーブのことを聞いてみます。」

「…有難う。…じゃあ、気をつけて。」

「おやすみなさい。」

「おやすみ。」

 春季は『マヤ婦人』を足下に下ろし、立ち去った。  

 うなじで切りそろえられた後ろ髪の切り口が瑞々しかった。

 陽介は軽く溜息をついて、引き返した。


+++

 春季は自分の気持ちが幾分こじれているのに気がついていた。

(ばかばかしい。先輩に女がいたとかいないとか、よく考えたら僕には関係ないことじゃないか。)

 しかも陽介が追って来て、あの女子との仲を否定したので、少し気分がよくなっている。

(どうかしてるよ…。子供じゃあるまいし。独占したいとでもいうのか?あの人のこと。)

 『マヤ婦人』はその後も春季のあとにくっついてきていた。春季はこのまま家までついてきたら、家でショウヤと一緒に遊んでやろうと思っていた。このふわふわの長毛種、ショウヤと違ってサイズが普通だから、きっと小夜も喜ぶだろう。

 …と、唐突に、『マヤ婦人』の足がとまった。

(あれ?)

 あれっ、と思ったときにはもう、『マヤ婦人』は駆け出していた。

 そして目にも止まらぬ早業で塀に飛び乗り、どこの家かわからない家の庭に姿を消してしまった。

(なーんだ…帰り道が一緒だっただけか。なんかがっかり。)

(…好かれてるのかと思った…)

 春季は『マヤ婦人』が消えた塀を少し恨めしく見上げてから、また歩きだした。

 角を曲がったところで、春季は立ち止まった。

(…猫?)

 暗くてよく見えないが、縁石の上に猫がいるようだった。子猫なのか、あるいは小柄な成獣なのかは判然としなかった。

 春季は鞄からキャットフードをとりだした。3つ4つ、まあ、挨拶程度の量だ。

「…食べる?」

 春季が少し手前の縁石にそれを置き、数歩下がると、猫はすっと立ち上がってすたすた歩み寄り、カリカリとキャットフードを噛んだ。

(お、ヒット。野良は無視する子や逃げちゃう子も多いのに。)

 よく見ると、それは全身黒い猫であるようだった。

(…これって…噂のアルテミスなんじゃ…)

「…アルテミス?」

 小声で尋ねてみたが、まったく何の反応もない。キャットフードを食べ終わると春季など見向きもせずに立ち去った。

 春季は溜息をついて立ち上がった。

 すると少し離れたところで意外な声がした。

「まあ、クロじゃない。久しぶりね。元気だったの?クロ。よしよし。あーいいこね。よしよしよしよし。」

(姉さん?)

 声がしたほうを見遣ると、街灯の下に小夜が立っていた。

 黒い猫を抱いている。

「姉さん。」

「あ…春季。遅いから心配で探しにきたの。」

「ばか。暗くなってから一人で歩き回っちゃだめだよ。いくら治安のいい地区だからって…」

「大丈夫よ。ここヨーロッパと全然違うもの。」

「でもダメ。…遅くなってごめんね。帰ろう。」

 春季は小夜の袖をひっぱって歩き出した。

 有害な紫外線をさけるために、夜散歩する人はエリア地区では珍しくはない。けれどもそのときに犯罪の被害に遭う者もまた、珍しくはない。

「姉さん、そのコ、よくこの辺にいるの?」

「ううん。このへんのコじゃないのよ。久鹿のうちでときどき御飯たべたりしてたコなの。なんていったかしらねえ。名前は忘れちゃったけど…。でもあの名前ってあそこのうちで勝手につけた名前だから。わたしはクロって呼んでるのよ。」

「そうなんだ。」

 間違いない。アルテミスだ。

 二人はアルテミスを連れたまま、家へ向かって歩きだした。

「…あんた今日も久鹿のうち行ってたの?」

「…うん。猫を見に行ったんだ。」

「…ほどほどにしなさいね。あの人、あまり善良な人じゃないわよ。」

「…うん。」

 善良な人は付き合いづらい…と心のうちでは思ったが、春季は口には出さなかった。

「…姉さん目木って人知ってる?」

 代わりにそう尋ねると、小夜はちょっと目を丸くした。

「目木ちゃん?うん、知ってる。とっても良い人よ。」

 今度は春季がびっくりした。

 姉はたいていよその女の子に興味がない。しかもそれだけでなく「あの人よりはわたしのほうがましだわ」と思う事で自分を支えている、同性にとってはイヤな感じがするかもしれないタイプだ。それが手放しで「良い人」とくるとは。

「でも目木ちゃんずっと学校へ来ていないのよ。なんだか実家がP-1にあるとかで、ヨーロッパと日本州をいったり来たりらしいわ。…春季はどこで目木ちゃんのこと聞いたの?」

「…今日先輩のとこに顔だしてたよ。」

「えーっ!じゃ帰ってきたんだ、目木ちゃん。久しぶりに会いたいなあ。」

「…なんか姉さんに世話になったようなこと言ってたけど。」

「…うーん…たまにね、お弁当つくってあげたりとかしたよ。」

「珍しくない?姉さん女友達嫌いでショ。」

「別に嫌いじゃないわよ。…でもイヤなの、服とか化粧とか男とか競って、外側ばっかり気になって…。女子同士って何かそうなっちゃうんだもん。太ってるとか痩せてるとか。美人とかブスとか。」

「目木さんはたしかに、外側のことはかまっちゃいないようだね…」

「うふふ、あいかわらずボサボサ?…よく結わえ直してあげたのよ、あの髪。だって下手くそなんだもん。…ちゃんと結ったりおダンゴにしたりして、ちょっとお化粧すれば可愛いのにね。面倒だって絶対しないのよ。」

 そう言って小夜はくすくす笑った。…楽しそうだ。いつもの女全般に対する嫌味がない。

「…僕の顔見て、『女の子は少し太ってるほうが可愛いよ』って言ってた。」

「あらまあ。わたしと間違えたのね。…うふふ、半年やそこらでこんなに痩せたら病気だわ。」

「悪かったね病気みたいに痩せてて。」

「そういう意味じゃないわよ。いやねえ、すねちゃって。」

 家に戻ると、テーブルの上には小夜が用意してくれた夕食があり、覆いがかかっていた。

 小夜は台所に立ち、スープの仕上げをして持って来てくれた。

 足下にまとわりつく『アルテミス』…小夜風に言うなら『クロ』…のために、小夜がキャットフードの缶を開けていると、ダイニングの入り口にのっそりと大きな白い塊が現れて、素晴らしく可憐な声で「みゃーん」と鳴いた。まったく猫とは思われない、犬のように大きな猫で、しかも長毛種なため、輪をかけて大きく見えた。…まるで白いボーダーコリーかなんかのようだ。

「あ、ショウヤ。ただいま。なんか食べた?」

 春季が尋くと、代わりに小夜が答えた。

「んーん、まだよ。」

「どれどれ。」

 春季は立ち上がって、まず水を汲み、そしてアルミパックの半生キャットフードの封を切って、いつもの御飯皿に開けて、テーブルの足下においてやった。『ショウヤ』と『クロ』は別に仲違いも取り合いもせずに静かにエサを食べはじめた。

 二人も席について、食事を始めた。

 小夜の作るものは母のつくるものと寸分違わぬ味がする。

 春季はちまくまと箸先でつまんでそれを味わう。

 不思議だなあと思う。

 男兄弟で一番父に似ている4番目の兄でもここまで父の能力を引き継いではいない。

 やはり5人いると分散されて1/5になってしまうのだろうか。

 姉は女一人だから、こうも母の技を引き継いでいるのだろうか。

 しかし姉はあまり母に似ていない。母はすばらしく豪華な金髪をしているが、兄弟は誰一人としてあの美しい金髪をひきつがなかった。みな父と同じ暗褐色か、3番目と4番目のように少し茶色か、その程度だ。小夜と春季はどこから見ても日本人な父にそっくりである。

(ひとりくらい青い目とかいてもよかったのにな。でも夜思とかが青い目だったらなんか怖いけど。あいつただでさえ無気味だし。)

 ヨモというのは4番目の兄だ。蓬のヨモに当て字したらしい。蓬の茎を尖らせた武器は魔よけになるのだそうだ。兄弟の間でも密かに「怪人」と呼ばれている。やたらに正夢をみたり、…「かみさま」の「干渉」を受けたりする、いわゆる「心霊体質」の兄だ。

(ほんとあいつなんか、うちがこんな変な家でなかったら即病院か、さもなきゃテレビタレントかどっちかだよな…。半端じゃないもの。…ほんとあいつといるとこっちの気が狂いそうだ。父さんもきっと若い頃はあんなだったんだろうな。)

 …勢いで、久鹿に父や兄のことを言ってしまったのが、今更になって少し悔やまれた。

(先輩もきっと変なうちだと思っただろうな。)

 そのとき突然膝になにかが「のしーっ」と重量をかけてきた。春季が見ると、食事を終えた『ショウヤ』がなにやら生真面目な顔で春季の膝に手をかけ、春季を見上げている。

「あれ…足りなかった?」

 春季はパンをちぎって差し出したが、ショウヤは見向きもしない。

「…心配してるのよ。あんたが黙り込んで陰気な顔で御飯たべてるから。…ショウヤはあんたを自分の息子だと思ってるんだから。」

「…何言ってんだか。ショウヤだって拾って来たときは僕の野球帽のなかにすっぽり入るくらい小さかったんだよ。みんな忘れてるのかもしれないけど。名前だって『鈴音』。」

 そう言って『ショウヤ』の頭を撫でると、『ショウヤ』は少し首をかしげた。

「でもショウヤは人間でいうと70過ぎのおばあちゃんよ?16の息子なんて若すぎるくらいだわ。」

「…ショウヤ、僕の人生にもいろいろあるが、さしあたってお前に心配されるほどでもないよ。」

 ぽふぽふと軽く頭を叩くと、別の猫の匂いがついている春季の腕に思いきり顔をなすりつけてから、床に戻った。満足したのか水を舐めている。

「…陽介にいじめられたんじゃないの?」

 小夜が言った。

 春季は言った。

「…先輩いつも公園まで送ってくれるよ。」

 すると小夜がいじわるそうに言った。

「そのうち顔なでられてキスされるわよ。」

「…美味しい飯が不味くなるからやめてよ。」

「美味しい?」

「うん。」

「よかったv」

 …小夜の行動パターンは実のところ『ショウヤ』並なのではないかとときどき春季は思う。

 喋るのがいやになってきたので、リモコンをひろってTVをつけた。

 親がいるときは食事中は「偽りの団欒」と兄弟たちの呼ぶ会話のためにTVは禁止だが、いないときまで従うほどのものではない。

 やくたいもないバラエティーやアニメのチャンネルをつぎつぎ飛ばすと、州立放送局のニュースに行き当たった。アナウンサーが紙をめくりながら言った。

「…えー、先程からお伝えいたしております爆破事件の続報ですが…」

 春季は手をとめた。

「あら…やだ。反連邦テロかしら。そう言えば大和民族補完計画実行委員会とか最近音沙汰なしだったものね…」

「しっ。ちょっと聞かせて。」

 春季は画面を睨んだ。…海だ。遠目にちらっと東京湾が映っている。

「…今日夕方4時40分ごろ、連邦チューブラインサービス州都ステーションの敷地内で大規模な爆発がありました。爆発現場は地面がえぐれて隕石が落下したような状態で、周囲の倉庫などが倒壊しています。現場は現在立ち入りが禁止されております。チューブラインサービスは5時から運行を停止しており、約3万人の足に影響がでています。復旧の見込みはまだたっておりません。現場には多量の血痕が残されており、州警察・連邦保安局は関係者の行方を追っています。血痕はA型で、性別は女性です。また現場には大量の木片が飛散している状態で、この木片が何なのかなどの詳細は不明です。新しい情報が入り次第、お伝えいたします。」

 小夜は不安そうな顔になった。

「やだ…今日おとうさんたちいないのに…。犯人とかこっちに逃げてきてるんじゃないかしら。」

 小夜の呟きを聞きながら、春季はぐっと眉をよせた。

 幻覚にしてもこれはやりすぎだ。

 小夜は『クロ』を抱き上げている。

「…姉さん、戸締まりしよう。僕ひとまわりしてくるよ。」

「あ、そうね。じゃわたし礼拝堂や武道場のほう閉めてくるわ。…今日は信者さんにも居留守使わせてもらおうね。どうせお父さんも一輝兄さんもいないし。」

「そうだね。じゃ母屋のほうは僕が見るよ。」

 小夜は『クロ』を抱いたまま、裏口から教会のほうへ向かった。

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