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とある召術士の冒険3

初めて予約投稿をしてみます。

場所は変わって、【第一の町】をぐるりと覆っている【ラン草原】。


「それじゃ、これからチュートリアルを始めるぜ」


忠村のセリフで、俺たちのチュートリアルが始まった。


「まずは見本からだな。よく見ておいてくれ」


そういうと、忠村はすぐそばにいたホワイトラピッドに向かって歩いていく。


「まずは普通の攻撃。これは自由に出すことができる」


そういうと、ホワイトラピッドめがけて刀を振り下ろす。


レベル差が反映されたのか、一撃でスタン状態になるウサギ。ちなみにこの世界では、スタンは専用のスキルや道具を使うか、自分のHPが一撃で一定以上持っていかれることによって発生する。


しかし、一度倒したことのあるモンスターしか(パーティーメンバーでもいい)HPバーは表示されない。初めて会うモンスターだから、今の一撃でどのくらいのHPが減ったかは分からない。


「そしてこれがスキル。初動の型を取って技名を言うか、頭で強く思い浮かべるかで発動できる」


忠村が、頭の周りにスタン状態のマークである星が回っているウサギに近づいて、刀を頭上に構えて、技名らしきセリフを発する。


「『縦斬』」


次の瞬間、閃光のようなスピードで振り下ろされた一撃が、ウサギを光の束に変えた。


「魔法についてはよくわからんが、魔法の詠唱をするか、強く魔法の効果を思い浮かべるかで発動できるらしいな。以上で見本は終わりだ。リュウ、やってみてくれ」


「わかった」


忠村からの要請に従って、すぐそばにポップしたウサギに近づく。そして、


「来い!ウルフ!!」


俺の声が草原に響いた瞬間、目の前の空間が揺らめいてウルフが召喚された。


「ウサギを倒せ!」


俺からの指示を受けて、普通の犬を灰色にしたようなウルフが、ウサギへと一直線に走り出す。

一気に距離をつめて、噛み付き攻撃を食らわせた。


すでに忠村が一度ホワイトラピッドを倒しているから、今のでウサギのHPが二割ほど減ったのが確認できた。


「ブリースカッター!エンチャント、AGI」


ウルフを援護するために、風系統の魔法を放ち、さらにウルフにエンチャントをかけて、攻撃力を上昇させる。


「来い!エレメントゴーレム!!」


ついでに、エレメントゴーレムを、力試しのつもりで召喚する。

エレメントゴーレムは、2・5mくらいの大きさの、光沢のある金属でできている人型のモンスターだ。しかし、その最大の特徴は、ゴーレムの周りを半透明の精霊が数体飛び回っていることだ。


エレメントゴーレム:精霊と契約を結んだ、最高クラスのゴーレム。一体で小国の首都を壊滅させた者もいる。その実力は、『超級モンスター』の中でも上位に位置する。


ウルフの攻撃によって倒されたウサギが光の束になって散っていく中、俺はエレメントゴーレムに、目の前にポップしたウォーウルフを攻撃させる。


ウォーウルフの外見は、俺のウルフとほとんど変わらない。

ステータスもほとんど変わらなさそうだ。


「グオオオオオオォォォォォ!!」


ゴーレムは腹の底に響くような声を出してから、パンチを一発繰り出した。

ウォーウルフはそれを食らって五、六mほど吹き飛び、そしてそのまま動かなくなった。

どうやらスタン状態になったらしい。

続けてゴーレムが横からパンチを繰り出すと、ウォーウルフは腕を振り切る前に光の束になって散っていった。


「「「……え?」」」

「さすがは超級のモンスターだな」



ほかのメンバーが絶句する中、俺一人がうなずいていた。



少し短くてすみません……。

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