藤花幻夢の御伽鬼譚
最終エピソード掲載日:2026/02/11
甘い香りと、藤紫。
どこを探せど陽光は見当たらない。天は覆い尽くされ、視界は全て、甘い香りの源である藤の花。その藤花の群生から、ひらひらと舞い落ちる藤色の花弁。それが行き着く先は、白い柔肌の上。耳をすませば、ざわめく藤花達の話し声も聞こえてくる。
幻怪な藤の花に囲まれた槐(えんじゅ)は、手を伸ばすも――景色はふつと変わり、藤の花なぞ何処にもない格子で囲われた座敷牢の中だった。
幼い頃から座敷牢の中で育った槐は、そこから一歩も出る事は叶わず、日々血を採られていた。槐の血は特殊で、毒と言われいるが、槐にはその自覚はなかった。
日々は虚しく、慰めは藤の夢だけ。
そんな時、藤の夢に見知らぬ男が現れる。男にはまだらに鱗があり、どう見ても人ではない。そんな鱗の死にかけて今にも事切れそうだったが、槐に助けてくれと申し出る。血をくれと。
槐と鱗の男、二人の出会いが変化の始まりだった――。
どこを探せど陽光は見当たらない。天は覆い尽くされ、視界は全て、甘い香りの源である藤の花。その藤花の群生から、ひらひらと舞い落ちる藤色の花弁。それが行き着く先は、白い柔肌の上。耳をすませば、ざわめく藤花達の話し声も聞こえてくる。
幻怪な藤の花に囲まれた槐(えんじゅ)は、手を伸ばすも――景色はふつと変わり、藤の花なぞ何処にもない格子で囲われた座敷牢の中だった。
幼い頃から座敷牢の中で育った槐は、そこから一歩も出る事は叶わず、日々血を採られていた。槐の血は特殊で、毒と言われいるが、槐にはその自覚はなかった。
日々は虚しく、慰めは藤の夢だけ。
そんな時、藤の夢に見知らぬ男が現れる。男にはまだらに鱗があり、どう見ても人ではない。そんな鱗の死にかけて今にも事切れそうだったが、槐に助けてくれと申し出る。血をくれと。
槐と鱗の男、二人の出会いが変化の始まりだった――。
第一幕 藤花の夢路
一 血
2026/02/11 08:26
二 稀人
2026/02/11 08:39
三 鱗
2026/02/11 08:39
第二幕 夢の逢瀬
一 石清水
2026/02/11 08:40
二 惑い 壱
2026/02/11 08:41
三 惑い 弐
2026/02/11 08:41
四 惑い 参
2026/02/11 08:41
五 惑い 肆
2026/02/11 08:42
六 契り
2026/02/11 08:42
幕間 思い出 壱
一
2026/02/11 08:42
二
2026/02/11 08:43
三
2026/02/11 08:43
四
2026/02/11 08:44
五
2026/02/11 08:45
六
2026/02/11 08:45
七
2026/02/11 08:45
八
2026/02/11 08:45
九 夢のあと
2026/02/11 08:46
第三幕 思惑
一 片鱗 壱
2026/02/11 08:46
二 片鱗 弐
2026/02/11 08:48
三 衰弱
2026/02/11 08:48
四 不可侵 壱
2026/02/11 08:48
五 不可侵 弐
2026/02/11 08:49
六 不可侵 参
2026/02/11 08:49
七 悪夢
2026/02/11 08:50
八 春の目覚め
2026/02/11 08:50
幕間 思い出 弐
一
2026/02/11 08:50
二
2026/02/11 08:51
三
2026/02/11 08:51
四
2026/02/11 08:52
五
2026/02/11 08:52
六
2026/02/11 08:52
七
2026/02/11 08:53
八
2026/02/11 08:53
九
2026/02/11 08:53
第四幕 約束
一 石清水の酒 壱
2026/02/11 08:54
二 石清水の酒 弐
2026/02/11 08:55
三 不実 壱
2026/02/11 08:56
四 不実 弐
2026/02/11 08:56
五 不実 参
2026/02/11 08:56
六 指切り 壱
2026/02/11 08:57
七 指切り 弐
2026/02/11 08:57
八 指切り 参
2026/02/11 08:57
(改)
九 終わりの時
2026/02/11 08:58
終幕
一 雨を待つ
2026/02/11 08:59
二 来訪者
2026/02/11 09:00
三 境目
2026/02/11 09:00
四(終) 夢うつつ
2026/02/11 09:01