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うつになった話

作者: 十月志歩

できるだけ暗くならないように書いてます

三ヶ月ほど前、ふと思った。

「あれ? なんか最近の私、情緒おかしくね?」

大爆笑した後、急に気が沈んで涙が出る。そんなようなことが続いていた。

いやおかしい。絶対おかしい。

そう思いつつも特に病院へ行くことはなく、毎日を過ごしていた。

体に異変が起こったのは二、三週間ほど前である。

お腹が痛い、寝ても疲れがとれない、頭が痛い。

あんまり酷かったので、内科へ行って診てもらった。

結果は異常無し。こんなにしんどいのに。

だがしかし私は元々過敏性腸炎を持っている。恐らく腹痛の原因はそれである。お医者さん曰く、「とにかくヤクルトとかめっちゃ飲んで腸内を乳酸菌だらけにして悪玉菌追い出せ」だそうだ。ヤクルトが好きな私にとって、こんなに嬉しいことは数少ない。

しばらくそんな生活を続けていると、今度は趣味への興味感心がだんだん失われていった。本当に恐ろしいことである。今までは楽しく文章を書いたりして過ごしていたのに、だんだん「もうどうでもいい」と思ってしまうのだ。できることといえば、とにかくネットを徘徊することである。

ボーッと画面を眺めるだけで、新しい刺激がどんどん入ってくる。

私のタブレットの使用時間は長くなっていった。


そんな私を見ておかしいと思ったのか、父はメンタルケアについて話してくれた。

父が言うには、ネットは現代人が限界を生き抜くための、ギリギリでも生きていくための薬のようなものなんだそうだ。

問題の根本的な解決のための道具ではなく、なんとか現状維持をするための物なんだと言えるという。

「ネットを使うことは否定しないが、それは根本的な解決にならない。できれば運動をしたりしてほしい」

父は私に語りかけた。

確かに父の言う通りだが、好きなことにも手をつけられないのに、どうやったら苦手な運動を始められるというのだろう。

思わず口に出しそうになったが、さすがに心配してくれた父にそんな風に言う訳にはいかない。

ぐっと言葉をこらえた。

いつまでこんな生活が続くのだろう。

うつについてどう思いますか?

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