表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/64

1-6 はい、チュートリアルです!

 <モヴSide>


 そして学園戦当日を迎える。

 トーナメント運はそこまで悪くないが、準決勝の相手は相性が悪そうかな?


でもまあ、ヒカリとブロックが分かれてくれたのはラッキーだった。


「いいですか? 無理は禁物ですからね。危ないと思ったら、すぐに降参してください。それと……」


ぎゅっ。

過保護なメイド様が、コアラのように俺の腕にしがみついてくる。

左腕から伝わる、ふわっと柔らかい感触――

……に意識を持っていかれないよう、極めて紳士的に言った。


「シズクさん、注目集まっちゃってるんで、ちょっと離れよっか?」


「ふ、ふあっ……! す、すみませんっ!」


シズクは顔を真っ赤にしながら、名残惜しそうにぱっと離れる。

 彼女は周りの視線に弱いのである。


「何度も言ってるけど、大丈夫だって! さすがにドラゴン討伐よりは危険じゃないし!」


「わかってます! でも……心配なんですよぉっ!」


 武者修行の後半からは彼女もつれていくようになった。

 出かける度に心配性を発症されるので、連れて行った方が楽なのだ。

 シズクの戦闘能力も申し分ない。

 まだレベル差があるが、並んだらモブの俺より明らかに強い。

 追いつかれるのは時間の問題だ。


 アナウンスが流れる。俺の名前と、対戦相手の名前。

 確か二年生の火魔法使い。《《カムセ》》とか言ったっけ?

 グラフィックに力が入ってなさそうなのはどうも覚えが弱い。


「お、さっそく呼ばれたな。じゃあ行ってくる」


「はい。お気をつけて」


 よわよわしく手を振るシズクの声援を受けて、いざ会場へ。


「おい、一年坊! オレ様の超絶すごい火魔法で炙ってやるぜ! 光栄に思え!」


「はい、よろしくお願いします。《《カモセ》》先輩」


「カマセだっ!! カマセ=ドッグ! 誇り高きドッグ家の長男様だ!」



 なん、だと・・・。


 いや、あり得るのか?こんなひどいネーミング。俺の名前が一番ひどいと思っていたが、それを越えてくるとは。


「さすがに、マケ=ドッグとかはいないよな?」


「ん? 貴様、弟の知り合いか?」


「あ、いるんだ……」




なんともお会いしてみたいものである。

同じモブの先輩として、胸を借りるつもりで戦おう。


試合内容は味気ないものだった。


初級魔法《超絶すごい魔法》をちまちま撃ってきたカマセ先輩。

それをガン処理していたら、カマセ先輩のMPが尽きた。

肉弾戦に持ち込もうとしたカマセ先輩をカウンターしたら

「うわああああああああああ」と叫び声をあげ、とんでもない速度で場外へ吹き飛んだ。


彼に学ぶことは多い。


ヒカリも初戦は難なくクリア。対戦相手は件のマケくんだったらしい。

今度、二人のサインをもらいに行こう。


その後ヒカリと俺は難なく勝ち上がり、準決勝へと駒を進めた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ