第十六話・〖スーパータイム〗
私の名前は南本 利絵。文学少女にして無自覚高スペック幼馴染み。正道 見理君の横に立つ事を産まれながら許された女の娘です。
放課後。見理君が隠れているとか放送があって、料理研究部が暇過ぎてやることが無く。生徒会の騒ぎが面白そうだったから首を突っ込んでみたら、今年は見理君も生徒会の候補生で、その候補生の枠がまだ余っていると言われたから‥‥‥‥‥
〖沙原町・テンノウススーパー〗
「勢いで私も生徒会の候補生になってみましたーっ!(*´∀`)♪えへへ!!」
「‥‥‥‥(*´∀`)♪じゃないよ。利絵ちゃん。何、僕を生徒会に縛り付ける役割になってくれちゃてんの」
「大丈夫。私と見理君が組めば。不安なんて一切ないから」
「‥‥‥‥猪突猛進の利絵ちゃん、何て不安でしかないんだけど」
「な?ムムムム!!!何それ?ちょっと私を何だと思っているのかな?見理君はっ!」
「え?うーん‥‥‥‥僕に災いをもたらすトラブルメーカー?」
「ムカッ!誰がトラブルメーカーよっ!誰がっ!」
私はそう叫ぶと見理君の頭を肩をポコポコと叩き始めた。どう?どう?この私の可愛い仕草にグッと来るでしょう?見理君!!
「ハァ~、他のお客様に迷惑だから暴れないでね。利絵ちゃん‥‥‥‥」
〖少し離れた鮮魚コーナー〗
「あれが無自覚なる天才?‥‥‥‥何か疲れきってない?あの人。ねぇ?棗兄」
「いや、何で隠れるんだ?千代。こんなこそこそしていないで、正道達に挨拶すれば良いじゃないか」
〖茶道部 (脳筋)・表千棗〗
「五月蝿いよ。脳筋馬鹿兄。これは偵察‥‥‥‥あの二人のね。今後、確実にライバル関係になるであろう。利絵達のね」
〖剣道部期待の星・表千千代( ちよ)〗
「ほう‥‥‥‥今年の沙原高校であらゆる分野で一位を叩き出した生徒。正道 見理‥‥‥‥なかなか可愛い顔だな。真澄」
「‥‥‥‥貴方は馬鹿ですか?正道君は男の子ですよ。比山さん。もう。確りして下さいよ。貴方と私は未來中学の代表なんですからね」
〖新体操部・姫野 真澄〗
「何?あんなに可愛いらしい顔立ちでか?」
〖陸上部(過去成績・中学全国一位) 比山 宗助〗
「良い?棗兄。敵を知り己を知れば百戦危うからず。なのっ!この高校三年間で最大の強敵となる子達の弱点を探るのがどれだけ大事か分からんの?‥‥‥‥ん?」
「良いですか。比山さん。貴方は沙原高校の三年時には生徒会長にならならければいけない人材なんですよ。だからライバルになりそう方達のリサーチは確りとですね‥‥‥‥へ?」
「うーむ。だが、正道は親友でだな‥‥‥む?」
「いや。でも、やっぱり可愛いぞ。あの子‥‥‥は?」
「「「「何で生徒会候補生のメンバーがこそこそ隠れているんの?」ですか?」のだ?」だ?」
◇◇◇
「いやー、何時、来ても安いね。テンノウススーパーは‥‥‥‥」
「だねー、何かテンノウスって言う凄い大きな会社が資本何だって。関東全域にチェーン展開してるみたい。それでテンノウススーパーの御令嬢さんが、〖より良いものを低価格で御売りしたいのです。テンノウススーパーのお客様皆さんの満足の為ですわ〗にとか言ってなるべく商品の値段を上げない様にしてるんだって。利益とかは度外視で‥‥‥‥」
「へー!大きい会社の御令嬢さんがねぇ。何でまた?」
「んー?〖色々な知らない場所を旅をして天啓を得ましたわ!〗だって。ザイクスに載ってたよ」
私はそう言ってザイクスでフォローしているテンノウスの御令嬢が載せてるコメントを見理君に見せて上げたの。
「どれどれ‥‥‥へ?まだ中学生なの?‥‥‥凄いね。この娘。こんなに小さいのにお客さんの事を考え入るなんて大人だね‥‥‥凄い」
「‥‥‥何?見理君。見理君はこういう黒髪ロングの幼顔の娘の方が好みなの?」
「誰もそんな事は言ってないよ。利絵ちゃん。ほら、食材も買ったし。そろそろレジに行こう。今日は父さんも母さんも仕事で遅くなるから、早く帰ってあげないと。夢と愛がお腹を空かして待ってるからね」
「あっ!ちょっと待って。見理君。置いてかないでよー!!後、私の扱い雑過ぎないかな?!ねぇ!!」
◇◇◇
「あれ?あの二人。いつの間にか居ないんだけど?あれ?」
「本当ですか?‥‥‥あっ!やられましたね。私達が尾行している事に気づくなんて、流石、沙原中学の正道君」
「だねぇ。クソー、見失っちまったかーっ!」
「悔しいですが。今回は負けを認めましょう。正道君」
「‥‥‥いや。ただ。単純に‥‥‥‥」
「俺達がくっちゃべってただけだろうに‥‥‥‥表千。とりあえず‥‥‥」
「あぁ、だな‥‥‥‥」
「「親睦を深める為に、皆でお好み焼きでも喰いに行くかーっ!!オォォ!!!」」
この後。表千棗と比山 宗助はメチャクチャ仲良しになった‥‥‥‥。
 




