アリガーン
キーンコーンカーンコーン、
高橋「ふぅー、やっと学校が終わったぜ」
?「たかはし、たかはし、こっちへ来い」
高橋は腕を引っ張られ、気絶させられた。
ハゲ「起きろ、高橋!」
はげ坊主頭の男に強引に起こされ、見上げると見たことのない空間が広がっていた。
高橋「ここは、どこだ。」
ハゲ「お前は宇宙の歴史を変える男だ。このロボットに乗ってくれ!!」
高橋の目の前にはロボットが置いてあった。
ロボットに乗り込むと、コクピット内のモニターからメッセージが流れた。
『パイロット認証中…….完了しました』
『あなたの名前は?』
高橋「俺の名前?」
高橋「俺は高橋だ」
『声紋確認OK、DNA登録OK、網膜パターン一致、指紋照合OK』
『機体名を設定してください』
高橋「じゃあ、カンタムでいいや」
『機体名をカンタムに変更します』
『続いて、操縦方法を説明いたします』
『まず、シートに座ってください』
高橋は言われるまま、座席に座った。
すると、シートベルトが自動的に体に巻き付いた。
そして、ヘルメットのようなものが頭の上に出現した。
『次に、右手を手前に引いて下さい』
高橋は右手を前に引くと、手のひらの中にスティック状のものが現れた。
『次は左手も同じようにしてください』
高橋は両手にもスティック状のものが現れ、それを握りしめていた。
『最後に、正面のモニターを見つめて下さい』
高橋が正面のモニターを見ると、そこに映像が映し出された。
そこには、宇宙空間のような風景が広がっていた。
高橋「これは現実なのか?」
『いいえ違います。ここは仮想空間アリガーンです。』
高橋「アリガーン...」