腐敗JK
「ほぉ~……女子高生のゾンビか。しかも、意識があるのは非常に珍しいな。それに、めちゃくちゃ美人とか。……どうせ始末するなら、縛り上げて一発シてからでもいいかもな」
ニチャッ……とした気色の悪い笑みを浮かべながら、ツルツルハゲは私に銃口を向けた。
廃校と化した私の高校の校舎裏を歩いていると、私たちゾンビを始末する『ゾンビ撲滅師』の一人に遭ってしまった。
「きっしょ!そんな変態だからハゲんのよ」
私はため息をつきながら、手に持っていた金属バットを肩に担いだ。ゾンビ撲滅師に見つかった瞬間に、そこら辺で拾ったバット。そのバットには、時間の経った赤黒い血がべっとりとついていた。その血が人間のものかもしくはゾンビの血なのか、私にはわからない。まあ、その血がどっちのものでも、私には関係のないことだけども。
「本当にゾンビなんだよな?下手な人間より元気じゃねぇか。ふへへ、これはますますお前とヤッてみてーなぁ。ゾンビのお前とセックスしたら、生身の人間の俺はどうなるか……」
ハゲは、銃の引き金に指を乗せると。
「その腐りかけたカラダで教えてくれや!」
パアァァンッッ!!
バットを持つ、私の手首辺りに弾丸を放った。けど。
キィンッ!
私は弾丸をバットで弾いた。
「チッ!まぐれで弾き返しやがったな」
ハゲは悔しそうに眉間にシワを寄せながら、舌打ちする。
「まぐれなわけないでしょ、バカなの?」
私はバットでポンポンと肩たたきしながら、バカにしたようにフンと鼻で笑った。
「ガキが…今すぐその制服ひっぺがして、2度と口答えできねぇくらいめちゃめちゃにヤってやんよ!」
バンバンと、ハゲは弾丸を私に打つ。けど私は。
キィン!キィン!キィン!キィン!キィンッ!
その弾丸全てを、バットで弾く。
「チッ!腐りかけのクセに素早……い──」
ハゲが急いで銃に弾を込めている瞬きの間、私はハゲの鼻先まで駆け寄った。目の前には、目を思い切り見開かせ驚いた様子のハゲがいた────
「……いいよ、セックスでもなんでもシてあげる。ただし──……」
ギュオッと、両手で思い切りバットを握りしめると。
ゴグッシャアッ!!
フルスイングし、ハゲの側頭部を殴った。
「グギャアアアアア!!!いでえええっっ!!」
頭や耳から真っ赤な血をドクドクと流しながら、ハゲは地面をのたうち回る。すると。
「ヴ~……」
「ア”ァ”ア”……」
その血の匂いに誘われて、ゾンビたちがぞろぞろとこちらに集まってきた。
そして。
「ヴグギャアアアアアアア!!!!!たっ、助けてクレエエエエエ!!!!」
ゾンビたちは血を流すハゲに食い付き、バキバキグシャグシャとハゲの肉を食べ始めた。
「……そのゾンビたちから無事に逃げられたらの話……だけどね」
カランカラン。
ハゲを殴った血塗れのバットを投げ捨て、私はその場を後にした。
もしかしたら、検索除外にするかもしれないし~…書き進めるかもしれないし~…ですが、どうぞよろしくです。




