青空仰ぎみる
今日も気ままに外に出る。
飼い主はいつも通りスヤスヤと寝てる。
毎日飼い主が起きる一寸先に外に出て日差しを浴びる。
僕からしたらこんなに気持ちいいのに嫌いな人もいるなんて想像ができない。
こんなに気持ちいいのに。
歩いていると様々な猫友に会う。
隣の飼い猫のトマト
野良猫のクロスケ(自称)
家の中からこっちを見てるペルシャ猫。
様々な猫がこの街にはいる。
1本路地の方を見るとジメジメとしていて暗闇に2つの光が幾つも浮かび上がる。
この街で聞いた『こちらが暗闇を覗く時にまた暗闇もこちらを見ている。』そんなワードがふっと浮かんだ。
しかし少しそちらを覗きまたすぐに歩く。
その間に少しずつ日差しが強くなっていった。
しかしそれがすごく心地がいい。
毎日のモーニングルーティンのこの散歩が好きで毎日続けている。
朝から出歩くと様々な人に会う。
朝から部活の中学生。
スーツ姿のサラリーマン。
綺麗な格好をしてどこかに向かう女の人。
毎日が似たような生活だと思いながら少しずつ違っている。
日常は毎日少しずつ変わっていく。
昨日歩いた道が歩けなくなってたり、森が減ってたり、風景が少しだけ変わって見えたり。
猫は思う。
僕の人生の中は人間より短い。
それでも共存して生きていくという奇妙とも呼べる関係性に感謝を。
そしてゴロンととある草原で横になった。
他から見たらゴロンゴロンとしてるように見えるだろうがネコも色々考えている。
猫にも嫌なことがある。
お気に入りのスポットが荒らされていたり。
ご飯が少なかったり。
でもそんなことを気にしていたら一日が終わってしまう。
毎日の日課の散歩が楽しくなくなる。
それだったらそんなことがあっても気にせず自分の楽しい生活を送る。
自分が一番楽しいと思うことを全力でやる。
ないなら色々やってみる。
それが短い命を生きる猫にとって至上命題なのだ。
読んでいただきありがとうございました。
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