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不幸せなしあわせ

作者: 夏野 祭

苦しかったから、それを抜けた今はとても楽だ


お金がなかったから、お金がある今は安心だ


友達と喧嘩してしまったけど、仲直りできたからその絆はきっとホンモノだ


雨上がりの雲間から見える太陽がとても綺麗で心惹かれるように、ぼくらは不幸があるからこそ幸福をしることができる

多少の不幸は人生に必要不可欠なのだ



あの子をいじめていたら、まるで自分たちは誰よりも優れているのだと感じたから、とても心地いい


会社で使えないやつらがいなくなったら、僕らの給料と効率が上がったように感じた、今はとてもいい気分だ


あのイケメン俳優がスキャンダルに追われているらしい、いい気味だ


誰かの不幸はぼくらをほんの少し幸せにする

誰かの犠牲のおかげで世界は廻ってる

大多数の幸せのために常に誰かは不幸だ


そんなことは間違っている!


声高に叫べたらどれほど気分がいいだろう

そうすれば弱者の味方をした優しい人に思えてきて、悦に入ることができる

人は自分にそんなところがあることを知ってしまっているから叫びたくとも叫べないのだ、哀しいことに


結局、しあわせとは、不幸なくして成り立たない、不幸せなことなんだろうか…?

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