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◆6 プリプレイ 俺にこの忌まわしいチカラを使わせるなぁ!

 いよいよ各騎体の特技とも言える『騎甲技』の決定である。

 この『騎甲技』の選択が、それぞれの騎体の個性になる、と言ってもいいだろう。

 というか、少なくともサンプルキャラを選ばずに、自分でキャラクターを作る道を選んだのだから、個性的にならないと困るのだ。(『騎体』も作成は可能。でも大変だからやめた)

 まあ、本当のところは、たいして困らないのかもしれないが、サンプルキャラ通りになるんだったら、「最初からサンプルキャラを選ぶべきだった!」とかなんとか誰かが言い出してしまいそうである。




劇辛党:じゃあ、みんなだんだん自分のキャラが見えてきたかな?


一同:はーい(ちょっと弱々しい)。


劇辛党:というわけで『騎甲技』を選んで下さい。

    初期状態だと3個だね。


下げ友:えーと、『騎甲技きこうわざ』ってどんなのがあんの?


劇辛党:ん? 『騎甲技きこうぎ』でしょ?


寝落ちリア充:え? 「きこうわざ」じゃないの?


腹黒演劇乙女:私も「きこうわざ」だと思ってたー。


時間をかける少女:私も私もー。「きこうわざ」―。


劇辛党:いや、普通、アレでしょ?

   「騎甲」が音読みだから「技」は「ぎ」じゃないの?


一同:おー(感嘆の声)。


下げ友:ん? 「必殺技ひっさつわざ」は音と訓だな……。

    やっぱり、「きこうわざ」なんじゃ……。


劇辛党:でも、「秘技ひぎ」とかもあるぞ?


下げ友:ワザマエ!!


劇辛党:イヤ、それは明らかに違う。


時間をかける少女:え、じゃあ、正しくは『きこうぎ』なの?


下げ友:まあ、劇辛党が言うなら、そうなんだろうな。

    あ! ルールブックに載ってるんじゃないか?


一同:なるほど!




正解:『ナイトスキル』




下げ友:読めんわ!! 思いつかなかったよ!!


劇辛党:まあ、でも、『襲撃騎しゅうげきき』も『ストライカー』とか読むしね。どっちでもいいんじゃない?

    好きに呼べば。間違いじゃないし。

    みんな、自分がカッコイイと思う呼び方で呼べばいいってことで!


一同:おおー(納得)。


劇辛党:そんなわけだから。

    ほら、ここに(といってルールブックを開く)各クラスごとの『騎甲技』が載ってるから。選んで。

    で、ここが重要なんだけど、『騎甲技』はそれぞれの『戦闘技能』レベルの数までしか取れないよ。

    だから、『戦闘技能』も決めることになるね。


下げ友:というと?


劇辛党:例えば下げ友の場合、〈魔導〉が2レベル。

    だから、〈魔導〉の『騎甲技』は2個までしか取れない。

    それで、技能の追加取得分が1レベルあるから、取りたい『騎甲技』が該当する『戦闘技能』を取ると、そこの『騎甲技』を1つ取れる。

    『戦闘技能』を上げない場合でも、どのクラスでも使用可能な『汎用』というカテゴリーがあるから、そこから選ぶことも可能だね。

    あ、あと、重ねて言っておくけど、初期状態では、『戦闘技能』を2レベルまでしか取れないからね。


一同:わかったー。


下げ友:(勝ち誇って)ということは、『レギュレート』を選んだ俺は、〈波動特性〉の代わりに『戦闘技能』か〈階級※〉を1つ余分に上げられるから……。

    つまり、『騎甲技』も1つ余分に取れる、ということ!

    フフフフフフフ………。


劇辛党:あのさ、『戦闘技能』を上げるのと、『騎甲技』の取得は別モノなんだけど。


下げ友:ん? 『戦闘技能』を上げると『騎甲技』が自動的についてくるわけじゃない?


劇辛党:そうだよ?


下げ友:ってことは……俺が〈波動特性〉の代わりにもらう事ができる『戦闘技能』か〈階級※〉1レベル分で、『戦闘技能』をもらった場合は……。


劇辛党:『戦闘技能』のレベルが上がって、『騎甲技』を覚える権利を得た、という理解が正しいね。


下げ友:ナニィィィィーー!! 話が違うッッ!!


劇辛党:違わないよ。


寝落ちリア充:うん、そういう説明じゃない……かな。


腹黒演劇乙女:そうだね……。


時間をかける少女:何かわからないけど、良かったじゃん!


下げ友:無理矢理まとめんな!!


劇辛党:まあ、次に成長する時には勝ち組じゃないか。


下げ友:そう……かな……?


腹黒演劇乙女:そうだよ、勝ち組だよー。


時間をかける少女:ねー。


下げ友:……そうかも。


劇辛党:じゃあ、早く『騎甲技』を選んで、ついでに追加取得分の『戦闘技能』か〈階級※〉を1レベル上げてねー。


一同:はーい。





 そう言って劇辛党がアタッシュケースを叩くと、中からもう1冊ルールブックが出てきた。ポケットの中のビスケット状態。

 っていうか、単にもう1冊買ってあっただけだった。エライよ。劇辛党!

 4人で2冊なので2人で1冊を見る計算である。

 4人で1冊よりも2倍見れるんだ!


 と思ったら、寝落ちリア充、腹黒演劇乙女と時間をかける少女の3人が仲良く1冊を見ていた。

 そのため、下げ友は1冊を1人で見ることができました。

 やったね!! ……くそう、全然やってないわ!!




時間をかける少女:ねえねえ、劇辛党―。

         私の場合、何を取るといいのかなー?


劇辛党:そうだね。

    『天剣騎』は、まず、〈近接攻撃〉を2レベルにするべきだよね。

    それで、このサンプルキャラと同じ使用制限が『天剣騎』の〈クローズオフ〉と〈ワンクリック〉を取るべきじゃないかな?





 ※使用制限……『騎甲技』の使用前提条件として、クラスを制限しているもの。


 ※〈クローズオフ〉……タイミング:常時。他のキャラクターがいるヘクスに進入してエンゲージすることができる技。これがないとエンゲージできない。エンゲージするとお互いの距離(射程)が0になる。天剣騎専用。


 ※〈ワンクリック〉……タイミング:常時。騎体に搭載している「射程:1」の武装を「射程:0」にできる。その上、攻撃力も1D6点上がる。つまりエンゲージしないと損。天剣騎専用。


 ※タイミング……その『騎甲技』が戦闘中のどのタイミングで使用できるのかを表している。

        「常時(自動的に使っている)」「準備プロセス」「支援攻撃プロセス」「移動プロセス」「マイナーアクション」「メジャーアクション」「ダメージ算出直前」などさまざま。

        タイミングごとに1つの『騎甲技』しか使えないので注意。





時間をかける少女:(ルールブック確認中)……なるほどー。

         ねえ、「エンゲージ」って何?


劇辛党:通常は、異なるキャラクターが同じヘックスに入ることはできないんだよ。

    でも、この〈クローズオフ〉があると、それが可能になる。

    で、同じヘックスに入ると「射程:0」になるから、通常の武装を使うことができないんだけど、〈ワンクリック〉があると、「射程:1」の武装を「射程:0」として使うことができるようになるから……。


時間をかける少女:ホントだ! みんなの武器って最低で「射程:1」なんだ。


劇辛党:(ニヤリ)そう。エンゲージすれば、やりたい放題。


時間をかける少女:わかった! 〈近接攻撃〉のレベルを上げて、『騎甲技』はこの2つにする!

         あと、もう1個は何にしようかなー?


劇辛党:まあ、〈機動回避〉か〈防御〉を選択すべきかと。

    なにせ、このゲーム、ほとんどの攻撃が命中しますから。


下げ友:なにィッッ!? 回避とかできるんじゃないの?


劇辛党:通常だと回避はないね。このゲームは、【機動値】以上の達成値を出せば命中なんだよね。


下げ友:え? 俺の騎体って【機動値】6だよ?

    ってことは、自分で自分に攻撃した場合、ファンブル以外、すべて命中なんだけど?


劇辛党:そう。攻撃は極めて当たりやすい。っていうか、受けやすいんだよね。

    ただ、『パリー』を宣言すると盾の耐久値分だけダメージが引けるけど。


時間をかける少女:えー、じゃあ、どうすればいいの?


劇辛党:『騎甲技』で避けるか、受けるか、だね。

    時間をかける少女の場合は、〈機動回避〉があるから、その中から何か選ぶってことになるんだろうね。


時間をかける少女:えーと……。

         じゃあ、〈アラートネス〉にするよー。





 ※〈アラートネス〉……タイミング:リアクション。【機動値】で回避判定が可能になる。1ラウンド1回。ほしい。





劇辛党:なるほど。相手の懐に飛び込んで、いざとなったら避けるタイプなんですね。


時間をかける少女:どんどんエンゲージするよ!


下げ友:ってサンプルキャラと一緒じゃん!


時間をかける少女:え? ホントだー(棒)。


劇辛党:ま、そんだけサンプルキャラが良くできてる、ということで。

    はい、次のひとー。


下げ友:何だよ、スルーかよ?


寝落ちリア充:僕は、もう決まったよ!


下げ友:ナニ!? 早いな……。


劇辛党:で、何を選んだの?


寝落ちリア充:〈近接攻撃〉の分で〈ショートチャージ〉と〈サクセション〉、それで〈機動回避〉のレベルを上げて〈アラートネス〉を取ったよ。

       タイミングも被ってないよ。





 ※〈ショートチャージ〉……タイミング:メジャーアクション。近接攻撃の攻撃力が1D6点上がる。使いやすい。


 ※〈サクセション〉……タイミング:判定の直後。命中判定を振り直すことができる。襲撃騎専用。ラウンド1回。保険。





劇辛党:なるほど。攻撃力を上げつつ、ダイス事故ファンブルを防ぐ感じですね。


腹黒演劇乙女:えーとねー。

       私は、〈射撃攻撃〉の分なんだけど。

       〈ピンポイント〉はいいとして。

       もう1個を何にするか迷ってるんだよねー。


劇辛党:何と何を迷ってるんですか?


腹黒演劇乙女:〈レイニーショット〉か〈アーマーブレイク〉のどっちかにしようかと思ってるんだよね……。





 ※〈ピンポイント〉……タイミング:マイナーアクション。射撃攻撃力が1D6点上がる。シンプルだが使いやすい。


 ※〈レイニーショット〉……タイミング:メジャーアクション。対象:範囲(1)。攻撃する対象を拡大するが、〔弾切れ〕を起こす。


 ※〈アーマーブレイク〉……タイミング:メジャーアクション。対象にダメージを与えると、防御力を−5する(最低0、シーン終了まで)。





腹黒演劇乙女:「対象:範囲(1)」っていうのは?


劇辛党:射程内のヘックスにいる対象を指定して攻撃すると、その周囲の6マスにも同じ攻撃ができる、ってことですね。

    巻き込む相手は選択できません。味方がいれば一緒に攻撃します。

    「対象:範囲選択(1)」とかもありますが、それなら攻撃する相手を選べますが。


腹黒演劇乙女:そっかー。でも範囲攻撃かあ。欲しいよねー。

       あ、でも〔弾切れ〕って?


劇辛党:〔弾切れ〕になると『予備弾倉』を使う必要がありますね。


腹黒演劇乙女:ああ、それで〔予備弾倉〕なんだ。

       ほかに〔弾切れ〕になることはないの?


劇辛党:はい、いいところに気がつきました。

    ファンブルを起こすと〔弾切れ〕を起こします。


腹黒演劇乙女:ええ!? じゃあ、結構あるよねー。〔弾切れ〕状態。


劇辛党:そんなにないですよねー。

    ファンブルなんてなかなかしませんって。

    だってダイス2個振ってピンゾロだけですよ?(ニヤニヤ)


腹黒演劇乙女:いやいや、あるって。マジで。

       それに『予備弾倉』がなくなったらどうなるの?


劇辛党:なくなるだけなら問題はないんですが。


腹黒演劇乙女:えー、なに?


劇辛党:さらにファンブルをしてしまうと、〔弾切れ〕で〈射撃攻撃〉ができなくなります。


腹黒演劇乙女:それはダメだって。ダメ。ゼッタイ。





 腹黒演劇乙女は、なかなか劇辛党の巧みな誘いにも頑なに乗ろうとはしない。

 過去にファンブルで仲間を全滅に導いたことがあるのか? ないのか?

 それは、ここでは語られることはなかった。(答 2回連続で導きました)





腹黒演劇乙女:じゃあ、〈アーマーブレイク〉で。

       〔弾切れ〕はイヤだし。


劇辛党:ですよねー。

    まあ〈アーマーブレイク〉の防御力−5は普通に強いしね。


腹黒演劇乙女:じゃあ、あとのもう1個だけど。

       『戦闘技能』を〈機動回避〉か〈防御〉のどっちかにしようと思ってるんだけど。

       どっちがいいかなー?


劇辛党:うーん、〈機動回避〉なら、さっきも話に出た〈アラートネス〉ですけど。

    【機動値】が高くないからなー。

    けど、『爆発反応装甲』や盾もあるし、HPも高いから、〈防御〉系の『騎甲技』の方がいいんじゃないですかね?


腹黒演劇乙女:じゃあ、(ルールブック確認)〈防御〉レベルを上げて、〈インバルネラブル〉を取るよ。





 ※〈インバルネラブル〉……タイミング:ダメージロールの直後。受けたダメージを3D6点軽減する。シーン1回。硬い。





劇辛党:シーン1回しか使えませんけど、他の装備と併せて、相当固い感じになりましたよね。っていうか、近接戦をやらないくせに、「盾役(敵の攻撃を耐える役)」ができるんじゃ……。


下げ友:盾役、頼むー。


腹黒演劇乙女:えー?


劇辛党:そんなことより。

    下げ友、『騎甲技』決まった?


下げ友:うっ……。


時間をかける少女:1人で見てたじゃん。ルールブック。


腹黒演劇乙女:そうだそうだー。





 時間をかける少女の鋭い言葉が下げ友の心をえぐる。

 確かに、下げ友だけが1冊のルールブックを独り占め状態。

 「っていうか、他の3人で仲良く1冊を見てただけじゃん!」

とか言っても負け惜しみにしかならないので、下げ友は下唇を噛んだのだった。





下げ友:いや、ほら、普通にやると何かサンプルキャラと同じ選択をしそうでさー。


劇辛党:だったら、サンプルキャラやればいいじゃん。

    それだけ、サンプルキャラの出来がいいってことなんだから。


下げ友:まあねー。


劇辛党:で、何を迷ってんの?


下げ友:〈魔導〉の攻撃手段で1個目に〈ファイアアロー〉か〈サンダークラック〉。

    それ以外で〈ブラストソーサリー〉か〈ウォーターバリア〉なんだよ。





 ※〈ファイアアロー〉……タイミング:メジャーアクション。「炎の矢」の魔導攻撃を行える。C値11。攻撃力:20(E)。強い。サンプルキャラが取得。


 ※〈サンダークラック〉……タイミング:メジャーアクション。「雷」の魔導攻撃を行える。C値9。攻撃力:15(I)。クリティカルに期待。サンプルキャラは取得してない。


 ※〈ブラストソーサリー〉……タイミング:マイナーアクション。魔導攻撃の対象を「対象:範囲選択(1)」に変更。ありがたい。サンプルキャラが取得。


 ※〈ウォーターバリア〉……タイミング:ダメージロールの直後。水でバリア。ダメージを2D6点軽減する。毎回使える。……マジで!?





劇辛党:なるほど。

    攻撃の方は、基礎ダメージの高い〈ファイアアロー〉か、クリティカルしやすい〈サンダークラック〉か。

    好みだよね。


下げ友:ちなみにクリティカルすると、どうなるんだ?


劇辛党:えーと、「相手がリアクションでクリティカルを出さない限り命中する」のと、「攻撃力+2D6」かな。

    通常のダメージが、2D6だから、騎体の修正は別として、「15(I)+4D6」ってことになるね。


下げ友:うーん。じゃあ〈サンダークラック〉で。クリティカルすると嬉しいからなー。


寝落ちリア充:っていうか、9でクリティカルするとかスゴイ確率じゃん。

       ダイスの片方が6の目出てたら50%以上でクリティカル!


下げ友:いや、それはそうだけど。おかしいだろ、その計算。





 寝落ちリア充の脳内計算では、どのくらいクリティカルが出やすいのか。

 わりとナチュラルで怖い。





劇辛党:で、もう1個は?


下げ友:いやー、最初は〈ブラストソーサリー〉だと思ったんだけど。

    〈ウォーターバリア〉、すごい性能だよね?


劇辛党:(ルールブック確認)え? 戦闘中に何回でも使えるの?


下げ友:どうもそうなんだよ。

    これさえあれば、結構、打たれ強くなるかなーって。


劇辛党:マンチだね。


時間をかける少女:マンチだよねー。


下げ友:いや、普通でしょ?


劇辛党:まあ、いいけどさ。

    ……でもさ、これ取ってどうすんの?


下げ友:え?


劇辛党:範囲攻撃を捨てるってことだよね。想像してみた?





 下げ友の魔導騎『デクリオン』の周りを敵が取り囲む。

 攻撃されるたび、水のバリアが『デクリオン』(だけ)を守る。その敵を雷で1体1体倒そうとする『デクリオン』。しかし、ジリ貧である。

 そう、圧倒的に手数が足りない。

 ―――仲間はみんな倒れていたのだ!

 そして、傷ついた仲間からの冷たい視線。


 「やめろ! 俺にこの忌まわしい『騎甲技チカラ』を使わせるなぁ!!」

 下げ友の絶叫が聞こえた気がした。

 …………ダメだ! 取りたいけど、〈ウォーターバリア〉は最初に取っちゃいけないんだ!(主に場の雰囲気として)


 ありがとう、劇辛党! 目が覚めたぜ!




下げ友:あ、じゃあ、〈ブラストソーサリー〉で。


劇辛党:もう1個は?


下げ友:〈防御〉を上げて〈リペアシールド〉にするよ。

    『レイナ・フォーサイス』さんとのコネもあるし。尊敬してるからね。

    盾を応急的に直して使う、みたいな?





 ※〈リペアシールド〉……タイミング:終了プロセス。使用不可の盾の耐久値を20点まで回復(最大で盾の耐久値まで)。シーン1回。





下げ友:あと、『レギュレート』分で『戦闘技能』か〈階級※〉が上げられるんだけど。

    もし〈階級※〉を上げたら、上官ってことになるのかな?


劇辛党:もちろん。

    隊長に任命されますね。任務に失敗した時は責任を取らされますが。


下げ友:えー。やだなー。それ。

    じゃあ、代わりに〈機動回避〉でも上げておくよ。


劇辛党:了解。





 そんなこんなで、『騎甲技』を選ぶことしばし。

 何とか、全員の『騎甲技』が決定したのだった……。

 簡単にまとめると、各人の騎体はこんな感じ。


 寝落ちリア充の騎体……近接攻撃の基礎攻撃力向上。

 腹黒演劇乙女の騎体……射撃攻撃の基礎攻撃力向上と敵の弱体化。

 時間をかける少女の騎体……激しいツッコミ担当。

 下げ友の騎体……ザコ係。ってオイ!




劇辛党:じゃあ、いよいよ『OERSオーズ』を決めたいと思います。


一同:やったー!(ノリだけで意味はわかっていない様子)




 ついに『騎甲技』まできっちり決めたグリップダイスの面々。

 今度は『OERS』だ!

 ちなみに、劇辛党から説明を受けるまで、『OERS』を読める者は誰もいなかった。キャラクターシートに読み方までは書かれていないからだ。(あたりまえ)

 勝手に「オエース」とか「アザース」とか読んでた。というぐらいの英語力であった。正確には英語かどうかすら一部の者はわかっていなかった様子。残念なレベルである。

 でも、何回か劇辛党に指摘されているうちに、『仮面ライダーオーズ』を思い出した。ので、下げ友はきちんと覚えたのだった。

 TRPGって勉強になりますね!

 べんきょう! べんきょう!





 待て! 次回!


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