◆25-⑩ クライマックスフェイズ カトレーン「『フォーメーションβ(ベータ)』、展開!」
激しい戦闘の末。
苦戦しながらも、無事に“スローターハウス”を撃破したベアハッグ小隊。
激戦を経て、ベアハッグ小隊の“絆”は確かなものになった。
―――そして……。
GM:ゆっくりと、“スローターハウス”は大爆発しながら飛び散っていく。
そして、それとともに周りに放射されていた、得体の知れない幻想的な雰囲気も消えていく……。
一同:……。
アミー:どういうこと?
何が消えたの?
GM:バハムートを思惟堆積層に縛り付けていた“錨”だね。
一同:おおおーーー………!
ジーノ:「これで……飛べるか……!」
アミー:「うん!」
モーゼル:「そうだね」
ジーノ:「……あ、早く戻らないと、置いて行かれちまうんじゃ……!」
カトレーン:雰囲気が変わったの?
GM:そうですね。
ここにいる間は、ずっと何となく不安になるような雰囲気でしたけど。
カトレーン:そうかー。
ずっと私の胃が痛かったのは、そのせいかー。
ジーノ:や、それは関係ないんじゃない?(笑)
カトレーン:さっきまで、ずっと胃が痛かったんだけど。
良かった。治って。
アミー:良かったね。
カトレーン:「そうだ、早く戻らないと!
バハムートが、あと15分で出ちゃうとかだったら大変だ!」
アミー:「うん!」
ジーノ:あ、そう言えば、コレットとは、まだ通信が繋がってるの?
GM:……。(聞こえないフリ)
GM/ジーノ?:「ああ、バハムートが飛んでいってしまう!」
カトレーン:やめてーーー!
ジーノ:え? コレットに通信繋がってないの?
GM:だから、それは言ったじゃん。
あれは、実際に通信が繋がっているんじゃなくて、映画みたいに、君たちが戦ってるシーンと、コレットやバハムートの機関部とかが、スクリーンに交互に映り出されて、
「あの人たちも頑張ってるんだ!」
とか喋ったりしている感じだったんだって。
ジーノ:なるほどねー。
ジーノ/コレット:「何か、後ろの人たちがもたついているようだけど……」
アミー:ねぇーーー! ヒードーイー!
モーゼル:僕は、ザコを全部引き受けたのに……。
アミー:私も頑張ってたのに……!
ジーノ:まあ、実際にところ、ありがたかったですけどねー。
モーゼルがザコを引き受けてくれなかったら、他のメンバーが前に進めなかったし。
アミーも面倒臭そうなムササビとか相手してくれてたしね。
GM:ところでさぁ。
カトレーンの機甲騎は残りHP何点だった?
カトレーン:えー? 何でー?(笑)
GM:いや、モーゼルの襲撃騎とどっちを撃っておけば良かったかなー、と。
カトレーン:……22点。
GM:まだ、そんなに残ってたのかーーー!
やっぱり、アレ?
最初のシナリオだから、敵が弱すぎたってこと?
カトレーン:何、言ってんの?
あと一撃もらったら、絶対に倒されてたよー!
モーゼル:もーやだよーーー!(泣)
アミー:モーゼルぅーーー!(泣)
カトレーン:何それー!?(笑)
ジーノ:何だ、この茶番みたいなヤツは?
カトレーン:じゃあ、通信画面に映ったコレットちゃんに、「イェイ!」とかやりながら。
ジーノ:じゃあ、通信開いてー。
誰かいないかな? 通信してくれるヒト。
ねえ、GM、誰かいない?
GM:あのー、今、バハムート……ガチに戦闘中なんですけど?
ジーノ:あ、そうなの!?
じゃあ、早く応援に行かなきゃ!
カトレーン:あ、そうなの!?
ジーノ:……あ!
アミー! モーゼル!
やるとこ、あるよ? まだ。
アミー:え!? ホント!?(ガバッと跳ね起きる)
モーゼル:やったーーー!!(ガバッと跳ね起きる)
ジーノ:バハムートがまだ戦闘中だってよ!?
早く応援に行けよー。
カトレーン:そうだ、そうだー!
アミー:行こ行こ行こ行こ行こ! 早く行こ!
モーゼル:うん! 早く行こう!
GM:では、アミーとモーゼルの2人は、
「まだ殺したりねぇぜ!」
とか言いながら……。
アミー:違うよ?
私は……、“勇敢”だから!
GM:あー、なるほどー。
モーゼル:もう、頑張って全部使うよ!
『OERS』!
アミー:「私のチカラで……!
助かる人たちがいるのなら……!」
GM:どー考えても、「誰でもいいから『OERS』を使いたい」って魂胆が見え見えなんですけどー!(笑)
一同:(笑)
アミー:早くやろうよー!
モーゼル:早く行きたいよー!
ジーノ:いや、アミーたちは、まだ元気だけどさぁ。
俺たちは、もう『OERS』もないし、結構、ムリなんだけどー。
アミー:はーやーくー!
カトレーン:ハイ、じゃあ、もう……。
「フォーメーションβ(ベータ)、展開!」
アミー:え?
ジーノ:何?
「フォーメーションβ(ベータ)」って?
「撤退」のこと?
アミー:えー!? 撤退!?
カトレーン:違うよー。
バハムートのところに応援に行く時の陣形。
「ホラ、前に行って、前に。
今度は、私、後ろにいるから」
ジーノ:あー、なるほど。
アミー:「わかった!」
モーゼル:「よし!」
ジーノ:「じゃ、俺たち、今回、見でー」
みたいな?
カトレーン:何? 「見」って?
ジーノ:「手を出さないで、様子を見る」ってこと。
……でも、それで応援に行ってさぁ。
もし、相手の敵MISTが強くて、もし、討ち取られちゃったら、どうするの?
ま、要するに失敗したら、ってこと。
モーゼル:え?
それは「ナシ」で。
GM:ズルイじゃねーか、それ!
アミー:じゃあ、もういいや。
失敗するのイヤだから、自分の頭の中で考えるだけにしておくー。
ジーノ:勝手だなー(笑)
カトレーン:エンディングでムリヤリ『OERS』使っちゃう、とか(笑)。
GM:で、あなた方がそうやって愚痴っていると、バハムートから竜翔騎が来て、「さっさと乗れ」と言われてしまいますけど。
ジーノ:はーい、乗るよー。
アミー:乗ったよ! 一番に!
ジーノ:じゃあ、俺は、
「索敵完了。周囲に敵影なし!」
とか言ってから乗り込むよ。
GM:なるほど。「慎重」だからね。
本隊の方から無線連絡が入ったということで、上官のグエンが……、
GM/グエン:「バハムート本隊は、遭遇戦で“ライトハウス”に多大な損害を与えたらしい。
これで無事、バハムートも発艦できるだろう」
ジーノ:「よし!」(グッと拳を握る)
アミー:「飛べるの!?」
GM:うん。
だって、あなた方が、“スローターハウス”の方を撃破したからね。
で、その後、飛び立ったバハムートが、上空から、主砲の『サンダーヘブンハンマー』で、“ライトハウス”を焼き払うんだろうね。
正規軍の方が展開していた、もう一つの方の作戦だね。
ジーノ:そっかー。
サンダーヘブンハンマー、もう1回使ったんだー。
アミー:誰かが。
GM:うん。
ちなみにサンダーヘブンハンマーは……。
アミー:うん。
GM:さっき、ジーノが『OERS』で使った《サンダーヘブンハンマー》。
あれは、実際のサンダーヘブンハンマーの三十分の一も使われていないという……。
カトレーン:へー。
ジーノ:へー。
三十分の一……。
それってさ、何か、イジワルされてんの?
「お前らには、これで充分」的な。
GM:イヤイヤ。
サンダーヘブンハンマーは、照射して、その時間によって焼き払うというヤツで……。
ちなみに、〈階級※〉が上がったりすると……。
ジーノ:え?
〈階級※〉が上がると何か変わるの!?
GM:《サンダーヘブンハンマー・ブースト》とか、そういう……。
ジーノ:えー、何、それ。
カッコ良さそうなんですけど。
GM:まあ、実際問題のところ、PCには、あまり関係ないんだけどー。
〈階級※〉が5レベル以上あると、《サンダーヘブンハンマー》の威力が25点増えるとか、そういうのがあるんで。
ジーノ:へー。
……つまり、上のヒトは〈階級※〉で、
「あー、ハイハイ。
ジーノ君ねー。
〈階級※〉は……、『準竜士扱い』っと。
わっかりましたー。
ピ!」
みたいな?
GM:そうそう(笑)。
ザコがお願いした《サンダーヘブンハンマー》と、艦長が直々に命令しした《サンダーヘブンハンマー》では、力の入り方が違いますよー。
「一応、《サンダーヘブンハンマー》だろ? これだってよー」
みたいな?
《サンダーヘブンハンマー》が〈階級※〉で威力が変わるとか、何か切ない……。切なすぎる……。
とんだ階級社会だよ!
まあ、軍隊だから当たり前かー。
チクショウ!
聞きたくなかったよ!!
……でも、いつかは、《サンダーヘブンハンマー・ブースト》は使ってみたい!
きっと、ロバート艦長とか、すげーいい気分で、命令してんだろうなー。
「コレット……、現在のサンダーヘブンハンマーの充填状況はどうだ?」
「現在までエネルギー充填は200%です、ジーノ艦長!
サンダーヘブンハンマー発射可能ですッッ!」
「了解だ! ……目標“ウェディングベル”!
出力最大ッッッ!!
《サンダーヘブンハンマー・ブースト》発射準備!!」
「カウントダウン開始します! 5・4・3・2・1・0!」
「《サンダーヘブンハンマー・ブースト》発射ぁぁぁーーーーッッッ!!」
「ステキです。ジーノ艦長!(ポ)」
「ああ、ジーノ、で構わない(キメ顔)」
きっと、こんな光景を思い描いて、
「何とかして出世しよう!」
とか思うのかもしれない……。
……あれ? ちょっと待って?
これって、三ヶ日と同じ思考回路なんじゃない!?
アラ、ヤダ、コワイ!
三ヶ日! ダメ! ゼッタイ!
GM:こうしてバハムートは、再び、地獄の戦場に舞い戻るのであった……。
カトレーン:やったー!
浮いた、浮いたー!
ジーノ:あ、浮いたの? 今? バハムートが。
GM:いや、あなた方は、竜翔騎に乗ってバハムートに戻るんだけど。
戻って来ると、バハムートは、上空200mの辺りまで浮かび上がっているぞ。
ジーノ:……つまり、感動のシーンは見ていない、と。
一同:…………。(ややガッカリ)
モーゼル:見たかったーーー………!
アミー:ねえねえ、今度も15分で落ちるってことはないよね?
GM:それはないです(笑)。
もう堂々と飛んでいます。
アミー:そうなんだー。
GM:面白いのは、どう見てもエンジンから火を噴いて飛んでいるわけじゃないんだよねー。
で、バハムート上部甲板の上では、“ライトハウス”撃破から帰ってきたD.A.Fの出撃部隊の連中がお祭り騒ぎをやってます。
その最中に、あなた方も降りていくぞ。
カトレーン:「ふーん。
D.A.Fのヤツらも浮かれてんなー」
ジーノ:もしかして、コレットとかもいるの?
伊佐治颯馬とかも。
カトレーン:私たちも早く降りていかないと。
GM:いるよ。
コレットはそのお祭り騒ぎの中に。
颯馬の方は、そのお祭り騒ぎの少し離れたところにいるよ。
少し冷ややかな目でその騒ぎを見ていますね。
ジーノ:じゃあ、伊佐治颯馬の方に行こう。
アミー:私、コレットの方に行く!
GM:了解。
ジーノ:あ、しまった!
コレットの方に行かないとダメだ……!
一同:(笑)
アミー:ダメだよー!
GM:お前、自分の親友捨てて、女かよー!
ジーノ:むー。
まあ、そうやって改めて言われるとなぁー……。
GM:じゃあ、ここでシーンを切って、次からそれぞれのエンディングに行きましょうか。
一同:りょうかーい!




