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◆25-⑨ クライマックスフェイズ アミー(小声「マジか……!」)

◎第4ラウンド行動プロセス開始時(※「移動プロセス終了後」と同じ)


挿絵(By みてみん)


 [凡例]

 「カト」………カトレーン(機甲騎:ザイドリッツ)

 「ジーノ」……ジーノ(魔導騎:デクリオン)

 「モー」………モーゼル(襲撃騎:オートクレール)

 「アミー」……アミー(天剣騎:ファルコII)

 「目玉2」……ソルジャー級目玉型MIST

 「BOSS」…コマンダー級MIST“スローターハウス”

 「羽根」………[飛行状態]







◆第4ラウンド:行動プロセス◆




[行動順]

・“スローターハウス”     【反応値】不明(行動済)

・ジーノ(デクリオン)    【反応値】9

・アミー(ファルコII)    【反応値】8

・目玉型MIST(2)    【反応値】6

・モーゼル(オートクレール) 【反応値】5

・カトレーン(ザイドリッツ) 【反応値】3




GM:『行動プロセス』。


ジーノ:一番早いのは、俺かー。

    じゃあ……、うーん……どうするか……。


アミー:ねえ、こっちの目玉のヤツに攻撃してー。


ジーノ:いいけど……その後、どうすんの?

    移動できないよ。もう。


アミー:そっかー……。


GM:その場合、次のラウンドにボスのところに移動して『エンゲージ』したいって感じなのか。


アミー:…………(訴える眼差し)


ジーノ:え?

    こっちの目玉の方がいいの?

    アミーの手番がムダになるかもしれないけど。


カトレーン:何もやることなくなっちゃうけどー、みたいな(笑)。


ジーノ:じゃあ、“スローターハウス”に〈ブラストソーサリー〉と〈サンダークラック〉て……。


アミー:これ(目玉2)、死ぬかな? ちゃんと……。(弱)


ジーノ:え?


カトレーン:ちゃんと死ぬかなー、とか……。

      知らないよー(笑)。


GM:あ、ちょっと不安になってきたんだ(笑)。







 ちなみにアミー(の中の人)の弱り具合も痛々しく見える。

 確かに、やたらと独り言のようなセリフが増えている。



 しかし、その独り言の内容をよく確認して頂きたい。

 すべて自分に都合のいいことしか喋っていない。



 ―――自分は自分のために。

 ―――みんなも自分のために。



 そう。

 彼女は、いくら弱っても『ザ・自分勝手』なスタイルは曲げていないのだ!




 ま、ラグビー選手だったら、完全に応援席行きですけどね。







ジーノ:ちょっと待って。

    さっきまでの攻撃、“スローターハウス”にはあまり効いてないの?

    つまり、まだ余裕な感じなの?


GM:かなり効いてるよ!

   だって、さっきから、あっちから撃たれ、こっちから撃たれでもうボロボロだよ、もう。

   沈んでない方がおかしいくらいだよ!


ジーノ:そうか。

    じゃあ、“スローターハウス”に攻撃で。

    いくよー!

    マイナーで〈ブラストソーサリー〉、メジャーで〈サンダークラック〉!

    〈ブラストソーサリー〉は範囲を広げるから、今、あんまり関係ないけど、そこはやはり、気分的な問題で!


GM:了解。


アミー:(ヒソヒソ)もー、かなしー。


モーゼル:(ヒソヒソ)僕だって悲しいよー(笑)。


アミー:(ヒソヒソ)モーゼル、笑い方がキモイ。


モーゼル:(ヒソヒソ)ヒドイよ、それー。


ジーノ:ちょっと、外野の人たち、うるさいよー?

    じゃあ……、

    「沈めぇぇぇーーー!!」

    そして、クリティカル来ーーーい!!

    ……(コロコロ)……10。

    来た! 来た!

    クリティカル!


アミー:えーーー!?(不満げ)


モーゼル:あーーー……。(残念そうに)


ジーノ:「えーーー!?」ってナニ?

    どういうこと?

    何で全体的に不満げなの!?


アミー:『OERS』が……。

    チカラが……。

    発揮できない……。(呻き声)


ジーノ:いや、まだわかんないだろ?


カトレーン:ま、知ったこっちゃないけどね。(冷)


アミー:うーーー……。


GM:はーい。

   ダメージどうぞー。


ジーノ:何か……そうだね。

    クリティカルって気分いいよね……!

    〈サンダークラック〉って、他の【魔導攻撃】用の騎甲技よりも多少ダメージに劣るかなって感じがしたけど……。

    クリティカルが出やすいってすごくいいね!

    〈サンダークラック〉ってすごくイイ!!


アミー:(小声)発揮できない……。


ジーノ:じゃあ、4D6+17か。

    ……(コロコロ)……16。

    まあ、普通だね。

    ダメージ種別Iの33点。


GM:アッバァーーー!

   バリバリバリバリバリ!

   マズイ、マズイ!

   ピー、ピー、ピー。


カトレーン:ピコーンピコーン!


GM:ピコーンピコーン!

   次!


アミー:私!


ジーノ:さあさあ、倒してその目玉。


アミー:うん、倒す!


モーゼル:使えばいいじゃん、『OERS』。

     とりあえず1個。


アミー:黙れ(怒)。

    えーと、じゃあ、〈ワンクリック〉で……。


ジーノ:……そう言えばさ、『OERS』の《エンジェルフェザー》使えば、『ZOC』できるんじゃないの?

    “スローターハウス”に。


アミー:ん?


ジーノ:いや、確か……、移動するのに、地形とかZOCとか関係なくなる『OERS』だよね。あれって。


一同:…………。


GM:何で、それ使わなかったの!?

   今まで。


アミー:……私も思ったけどさぁ。

    でも、ダメなのかと思ってて。


GM:(ルールブック確認)えーと。

   《エンジェルフェザー》は……。

   シナリオ1回。

   『移動プロセス』に使って。

   コストはどのスートのエーテリックを使っても良くて、枚数×2の移動を行う。

   地形もZOCも無視して移動できる。

   ってなってるけど……。


アミー:(小声)マジか……!


ジーノ:いや、「マジか……!」じゃないよ!?(笑)


GM:あっぶねーーー!!

   ねえ、さっき、これ使ったらさ。

   地形も『ZOC』もすべて無視して、一気にボスに『エンゲージ』してたんじゃん!


カトレーン:そうだよー。

      ボスのところに行けたんじゃん?


ジーノ:何かアレだね、天剣騎のさぁ……、


アミー:(突然)ねえ! 今、できる!?

    《エンジェルフェザー》!!


カトレーン:『移動プロセス』じゃないとできないんだってばー。


ジーノ:ボスが、さっき目玉に囲まれてる時に……。


GM:《エンジェルフェザー》で一気に駆け抜けて入っちゃえば……。


ジーノ:超カッコ良かったのにー。


アミー:…………。


ジーノ:今、完全にムダになっちゃった感じに……。







 何ということか!!



 先ほど実現しかかった“スローターハウス”への突撃が!

 『ZOC』に阻まれ、実現しなかった幻のルートが!



 自前の『OERS』《エンジェルフェザー》を使えば、容易に実現可能だったのだ……!




 そう考えると《エンジェルフェザー》は天剣騎と非常に相性が良いということが明らかになったと言える。



 まあ、それがわかっただけでも良かったということで。




 自分のキャラクターの能力はしっかり把握しておこうな。

 でも、誰でも忘れることはあるからな。



 アミー、ドンマイ。



 ただ、往生際の悪さは、ゲーマーとして大切な資質だと思うぜ!?(サムズアップ)







GM:では、〈ワンクリック〉をどうぞ。


アミー:(無言)……(コロコロ)……。(ダイスの目は「5」)


ジーノ:あれ? 急に弱くなった。


一同:(笑)


ジーノ:でも、修正値あるから、結構高くなるよね?

    達成値13か。


アミー:…………。


GM:当たり。ダメージどうぞ。

   〈ワンクリック〉があるから3D6だね。


アミー:(無言)……(コロコロ)……。(ダイスの目は「12」)


GM:「こんなザコやりたくねぇんだよー!」みたいな?


ジーノ:やったー、ザコを倒したぞー(棒)。


アミー:(キッとジーノを睨む)


カトレーン:やっつけた。やっつけたー(棒)。


アミー:(さらにジーノを睨む)


ジーノ:何で、俺しか睨まないんだよー。


一同:(笑)


GM:うわぁ、こえぇー。


ジーノ:っていうかさ、《エンジェルフェザー》ってそういう時のためにあったんだね。

    そう思うと強い『OERS』だなー。


GM:そうだよ。

   ただし、背水の陣で、その後にボスを倒しきらないと、周りの敵からフルボッコにされるという……。


アミー:確かに。

    ……ハイ、目玉、やったよー。


GM:これで、ボスの“スローターハウス”以外は全滅。

   もう行動ないね?


カトレーン:いや、あたしがまだ……。


モーゼル:僕も。


GM:あ、そうか。

   でも、届くのはカトレーンだけか。


アミー:ボスのHP、あと20点くらいだと……。(弱)


カトレーン:いきまーす!


アミー:『OERS』、めっちゃ使いたかったーーー……!


GM:え? 何か、あのハニワって結局……?


アミー:ハニワじゃなーいーーー!


カトレーン:「あと少しだ!

       みんな、頑張れーーー!」


GM:ああ、おいしいとこ、持っていく気ですね?


カトレーン:〈ピンポイント〉と〈アーマーブレイク〉!

      ……(コロコロ)……6。


ジーノ:あらあら?

    当たらないんじゃないの?

    もしかして。


カトレーン:えーと、達成値は11。


モーゼル:……!(期待に満ちた眼差し)


アミー:……!(さらに期待に満ちた眼差し)


GM:当たりー。


カトレーン:わーい。


モーゼル:……。(うつむく)


アミー:……。(かなりうつむく)


GM:ドーーーン!

   ダメージを。


カトレーン:……(コロコロ)……えーと、修正も足して全部で24。


GM:ダメージ種別Iの24点。

   えーと……。


アミー:まだ……、死なないよね?(期待に満ちた眼差し)


GM:ドオーーーーーン!(“スローターハウス”のコマを取り除く)


ジーノ:おおーーー!


カトレーン:やったぁー!


アミー:やったぁーーー……(弱)。


モーゼル:やったぁーーー……(弱)。






 その瞬間、私は見た。



 アミーとモーゼルの二人が。

 ゆっくりと床の上に仰向けに倒れていく様を……。



 インターハイの県大会決勝で、残り0秒まで戦い、そして全国への切符を逃した選手たちのように……。




 ……おそらく、私は、この光景を忘れることがないだろう。



 ありがとう、アミー。

 ありがとう、モーゼル。



 そして、ありがとう!

 “スローターハウス”!







カトレーン:ゴメーン。


ジーノ:いや、「ゴメーン」っていうかさ、何であの人たち、あんな感じになってんの?(笑)

    そもそもダメージ総量で言うと、圧倒的に俺の方が多いんだけど。


カトレーン:……何で、ボスをやったのに、こんな雰囲気になってんのー?(笑)


アミー:(座布団で顔を覆う)


ジーノ:っていうか、そもそも君たち、何やってたの?


アミー:だってさー……。


ジーノ:「ムササビやっちゃおー」とか、してたからでしょー?


アミー:でも、私がやりたかったのー!


カトレーン:まあ、私も本当はさぁ……、せっかくだからアミーやモーゼルにボスを攻撃して欲しかったけど。

      わざわざ自分の手番を何もしないで見ているってのは、おかしいもんね。


ジーノ:まあ、やれるのにやらないのっておかしいし。

    そんな余裕があったとも思えないしな。


モーゼル:(座布団で顔を覆う)僕、ムササビと関係ないよ……。


ジーノ:確かに、お前は何にもしてない。

    後ろでザコと戯れていただけで。


カトレーン:(笑)


ジーノ:まあ、そう言った意味では、小隊としては、チームワーク以前の問題だったと。


GM:もしかして、敵が弱すぎた?

   ひょっとして。


ジーノ:いや、強かったよ!


カトレーン:弱くない! 全然!


ジーノ:ヤバかったよ。実際。


GM:でも、こんだけ余力を残しまくってさー……。


カトレーン:やめてよね?

      「次、強いの出さなきゃ」とか考えるの。


ジーノ:でも、HPはさ、かなり高いかったよね?

    200以上は軽くあったし。


GM:……。


ジーノ:や、でもダイスの目が走ったからねー。

    《サンダーヘブンハンマー》とか《エルダーサイン》のヤツも結構なダメージだったし。


アミー:んんんーーーーー!!(超不満げ)







 アミーの不満はともかくとして。



 実際に戦闘を行った身としては、結構、キツイ戦闘だったと感じているけどねー。




 そもそも“スローターハウス”までの距離が遠いこと。

 準備プロセスでの“ソルジャー級”の増援が何体まで出るのか、わからないこと。

 敵MISTの攻撃は、ほぼ必ず命中すること。

 また、被ダメージが多いこと。




 結果として、GMは「PCの余力が残った」と話しているけど、ジーノの個人的感想では、やっぱり特にダメージダイスの目に助けられたような気がするんだよねー。



 “コマンダー級”1体。

 “ソルジャー級”5体。

 “トルーパー級”4グループ。




 やっぱり大変だよね!?





 でも、“スローターハウス”を倒せて、本当に良かったよ!!



 これで、もし倒せなかったら、ここまでリプレイ書いてきて、

 「え? マジでー!?」

ってなってたからね!




 それに、公式シナリオまで自動的に失敗になるかもしれない(?)のを回避できて本当に良かった!

 それが一番良かった! 多分!

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