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◆25-④ クライマックスフェイズ カトレーン「《ギガンティックグロース》発動!」


 ◎第2ラウンド準備プロセス開始時


挿絵(By みてみん)


 [凡例]

 「カト」………カトレーン(機甲騎:ザイドリッツ)

 「ジーノ」……ジーノ(魔導騎:デクリオン)

 「モー」………モーゼル(襲撃騎:オートクレール)

 「アミー」……アミー(天剣騎:ファルコII)

 「ヤリ」………トルーパー級ヤリ型MIST(b)

 「ミミズ」……トルーパー級ミミズ型MIST(a、b)

 「ムササビ」…ソルジャー級ムササビ型MIST

 「目玉」………ソルジャー級目玉型MIST

 「BOSS」…コマンダー級MIST“スローターハウス”

 「羽根」………[飛行状態]





◆第2ラウンド:準備プロセス◆




GM:『準備プロセス』。

   準備ある人ー? ないね?


一同:ありませーん。


GM:よし、キター!

   これで、勝つる!

   “スローターハウス”の準備。

   〈増援〉!(「C8」に配置)


一同:えーーー………!?


ジーノ:また?


モーゼル:やーばーいー!


カトレーン:えー? また増えんの?


アミー:また、飛んでんの?


GM:はい。

   増援MISTは、“ソルジャー級”目玉型MISTですから。


カトレーン:………あたし、『OERS』の《ギガンティックグロース》とか使った方がいいの?





※《ギガンティックグロース》……アームズが[暴走]するかわりに、攻撃力と防御力が+10になる。巨大化したように見える。まさに[オーラバトラーのハイパー化]、あるいは[ラオウ状態]。





ジーノ:そうだなー。

    でも、[暴走]の影響で、ターンごとに10点ずつダメージを自動的に負うんじゃなかったけ?


モーゼル:毎ターン10点ずつって、ちょっとツライね。


カトレーン:そうなんだよー。

      どうしようかな……。


ジーノ:でも、攻撃が敵に届くなら、もう使ってもいいかも。


GM:えーと。

   アミーは……ファルコIIか。

   ムササビ型MISTが〈ノイズ〉を使用。

   このラウンドは【索敵値】−3。


アミー:【索敵値】が−3ってどうなるの?

    よくわかんない。


ジーノ:「よくわかんない」とか言われてるけど?


GM:そうなんだよなー!

   ムササビの〈ノイズ〉って、射程が長い武器持ってるヤツじゃないと意味がないんだよなー。


アミー:ああ、そういうこと。

    じゃあ、関係なかった!


GM:くそー!


アミー:え?

    (ムササビを指して)このヒトがやってきたの?


GM:そう。


アミー:へー……。(何かスイッチが入ったっぽい)


GM:じゃあ、次、移動プロセスにいくよー。


カトレーン:ちょ、ちょっと待って。はぁはぁ……。


GM:ん?


カトレーン:《ギガンティックグロース》……使おうかな……。


ジーノ:ほお。


モーゼル:え? マジで!?


アミー:大丈夫?


カトレーン:はぁはぁ……。

      やっぱり、ここで使おう……!


GM:《ギガンティックグロース》って何だっけ?

   [暴走]?


カトレーン:うん。


GM:使うタイミングは?


カトレーン:準備プロセス。

      コワイね、これ。

      これ、あたしに向いてないかも……。


GM:了解。

   コストは?


カトレーン:エーテリックをどれでも3枚。

      じゃあ、これ!(エーテリック3枚を手渡す)


GM:了解!

   では、[暴走状態]に入るってことでいいね?


モーゼル:ダメージが10点も増えるのはスゴイよね。


ジーノ:代わりに毎ターン10点ずつダメージを負うけどな。


カトレーン:…………ふう。(深呼吸)

      (突然、大声で)「《ギガンティックグロース》発動!」





 さっきまで虫の息だったカトレーン(の中の人)の覚悟が決まった。




 《ギガンティックグロース》―――カトレーンが、この『OERS』を選んだ時、「なかなか使いどころが難しいから、結局、使わねーんじゃねーの?」とか思っていたのだが……。




 もしかすると、さっきまでの「はぁはぁ」は単なるフリだったのではないか……?

 つまり、過呼吸からの暴走モード突入! みたいな。

 そう疑ってしまうほどの、勢いあるセリフであった。



 ……でも、ホントに大丈夫かよー





GM/モーゼル?:「うわぁ! 隊長が暴走を始めたぁーーー!!」


カトレーン:(やたら大声)「はぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!」


アミー:♪タラタッタッタッタッタラタッタッタッタ……♪

    ♪タラターーー♪(アミー作曲「ARMS ATTACK」)


カトレーン:「怒ったぞぉーーーーーー!!」


一同:え!?


カトレーン:違った。何か違う!


アミー/コレット?:「臨界点を突破しています!」


GM/ロバート?:「ダメだーーー!」


モーゼル/コレット?:「危険です! 危険です!」


アミー:♪りん・かい・てん、突破してんだー♪(曲名不明)





 何か、色々と暴走しすぎて如何なモノかと。

 やはり、先ほどまでのカトレーンの過呼吸は、単なるフリであった疑惑がますます濃くなったと言えよう。




 そんな中、ジーノの痛烈な一言が飛び出した。




ジーノ:あれ?

    天剣騎、さっき何にもやらずに終わったの?


アミー:はぁ!?

    投げたじゃん! グレネード!

    ミミズに。


ジーノ:ああ、コイツ(ミミズa)かー。

    でも、さっきは別のヤツやるとか言ってたような……?


アミー:だって、届かなかったからー。


ジーノ:あー、そうか。移動するつもりだったんだっけ。


アミー:うん。


GM:えーと、すいません。

   確認しておきます。

   [暴走]すると、ターンの終了時にダメージを装甲とか無視して10点。

   その際に、あなたのZOCに入っているキャラクターは敵味方問わずに10点ダメージ。

   これが[暴走]の効果。


カトレーン:なんとぉぉぉーーーーー! (驚)


ジーノ:何だよ!?

    俺って、隣にいるじゃん!


アミー:プッ……!


ジーノ:じゃあ、むしろ、敵に近づいてやれよ。


カトレーン:ふぁーい。


GM/ジーノ:「俺のそばから早く離れろ!

        解除するまで俺のそばにいるんじゃないぞ!」


カトレーン:えーーー!?


GM:それで、『移動プロセス』に移動せずに[暴走解除]を選択すると[暴走状態]を解除できるよ。    


カトレーン:そっか。わかったー。


GM:では、『準備プロセス』は終了だね。

   次、いくよー。


 ◎第2ラウンド準備プロセス終了後


挿絵(By みてみん)

 [凡例]

 「カト」………カトレーン(機甲騎:ザイドリッツ)

 「ジーノ」……ジーノ(魔導騎:デクリオン)

 「モー」………モーゼル(襲撃騎:オートクレール)

 「アミー」……アミー(天剣騎:ファルコII)

 「ヤリ」………トルーパー級ヤリ型MIST(b)

 「ミミズ」……トルーパー級ミミズ型MIST(a、b)

 「ムササビ」…ソルジャー級ムササビ型MIST

 「目玉」………ソルジャー級目玉型MIST

 「目玉2」……ソルジャー級目玉型MIST

        増援初期配置:「C8」

 「BOSS」…コマンダー級MIST“スローターハウス”

 「羽根」………[飛行状態]







◆第2ラウンド:支援攻撃プロセス◆




[行動順]

・“スローターハウス” 【反応値】不明

・カトレーン      【反応値】3





GM:では、『支援攻撃プロセス』。


ジーノ:してしてー。


モーゼル:支援攻撃すると動けないんだっけ?


GM:うん。


アミー:でも、カトレーンは移動する必要がないんじゃない?


GM:“スローターハウス”に届くからね。


カトレーン:うん。10マスだからね。

      射程距離内だから。


GM:あ、ピッタリなんだ。


カトレーン:で、ジーノって私から離れてくれるの?


ジーノ:そりゃあ、もちろん離れるよ。

    そもそも離れないと、“スローターハウス”に攻撃できないし。

    届かないから。


カトレーン:いい?

      私が攻撃するの、ボスだけど。


ジーノ:やってくれー。


カトレーン:じゃあ、頑張るぞー。

      そう言えば、〈ピンポイント〉とか〈アーマーブレイク〉の騎甲技って[暴走]してても使えるの?


GM:使えますよ。


カトレーン:じゃあ、さっきと同じで……。


GM:ちょっと待った。

   先に“スローターハウス”の方が撃つよ。


ジーノ:イヤだーーー!


GM:もちろん目標は[暴走]したヤツ!

   早めに潰しておく!


ジーノ:ホッ。


カトレーン:やめてーーー!


GM:えーと……。

   おし!

   では、“スローターハウス”の幻操攻撃〈ダーティービューティー〉撃ちまーす!


ジーノ:え? 幻操攻撃!?


GM:ハァァァッッ!!……(コロコロ)……あー、腐ってるー。

   達成値は16。


カトレーン:【機動値】5。


GM:当たり。

   ダメージ出していいですか?


カトレーン:……うん。


ジーノ:最悪、〈インバルネラブル〉でダメージを防ぐしかないな。


GM:なんだー。

   〈インバルネラブル〉で、ダメージ10点も減らせるんじゃないですか。

   余裕ですね。(ニヤニヤ)


カトレーン:余裕じゃなーいー。


GM:……(コロコロ)……えーと、ダメージがEの26点。


ジーノ:Eの26点だったら、防げるんじゃない!?


GM:えーと、《ギガンティックグロース》の効果で、10点引いて。


ジーノ:10点引いて、装甲で何点防げるの?


カトレーン:Eが5点。

      だから、あと11点かぁ。


モーゼル:11点喰らうか、〈インバルネラブル〉を使っておくか、だね。


カトレーン:うーん……。


GM:で、攻撃を喰らった場合、副次効果として[行動不能]になるからね。


カトレーン:え? [行動不能]って?


GM:メインアクションが取れなくなる。


ジーノ:うわー! やらしー!


モーゼル:メインアクションが取れないとヤバイよねー……。


アミー:えー! どうすんの!?


GM:まあ、これが、コレットが言っていた「大騎士への思惟堆積層からの幻操能力による直接攻撃」ってヤツだね。


モーゼル:解除できるの?


GM:えーとね。

   マイナーアクションかメジャーアクションを捨てれば、行動はできるようになる


ジーノ:ダメージを喰らわなければ?


GM:もちろん効果はないよ。


ジーノ:そこはダメージを受けない選択もあるのかー。


GM:まあ、マイナーにそこまで価値があるのか、というところもあるけどね。


モーゼル:でも、カトレーンって、マイナーで〈ピンポイント〉でダメージを1D6増やしているよね?


カトレーン:じゃあ、今回は受けておくよー。


GM:では、ダメージ11点。


カトレーン:ぐはぁーーー!





 ザイドリッツ(カトレーンの騎体) HP53→42





GM:では、カトレーンの番。

   メジャーのみで支援攻撃どうぞ。


カトレーン:じゃあ、〈アーマーブレイク〉でー。


GM:来なさい。


カトレーン:「行くぞ!

       ………………………………」


一同:………?


ジーノ:……早く振れっちゅーの(笑)。

    何で振らないの?


カトレーン:だって、(机の上にプロットしたエーテリックを指して)コレ、表にしないとぉ……。


GM:ああー。


カトレーン:だって。

      だって何か言わないと……。

      はぁはぁ……。(←過呼吸再発)


ジーノ/カトレーン:「ヴァイツグラードの装甲は世界一ィィィィィィ!!」


アミー:それって何のロールプレイ?


ジーノ:ちょっとわかりません。


カトレーン:……では。

      「ベアハッグ小隊!

       ロバート艦長に我らが力を見せるのだぁーーーーー!!」

      つまり、秩序プレイ。


GM:なるほど。


カトレーン:いくよー!


ジーノ:ガンバー。


カトレーン:頑張ってるぅー!

      私のダイスには「6」しかない!!


モーゼル:イカサマじゃん!


カトレーン:気持ちの問題!

      ロクロクロクロク………。

      はぁぁぁーーーー!

      ……(コロコロ)……8。

      えーと、〈射撃攻撃〉が+6だから……14。


GM:当たりー。


カトレーン:良かった。

      当たったぁ……。


ジーノ:ダメージは2D6。

    だけど、《ギガンティックグロース》の固定値が10点あるから。


カトレーン:じゃあ、〈アーマーブレイク〉で、“スローターハウス”の装甲を破壊して……。

      あ、GM。

      エーテリックをチャージしてもいいですか?


GM:ああ。いいですよ。


カトレーン:ありがとー。

      じゃあ、『OERS』の《セレスチャルアロー》を……。


ジーノ:〈アーマーブレイク〉で装甲が下がってからの方が有利だと思うけど……。


カトレーン:あ、今の攻撃の時は“スローターハウス”の装甲、下がらないの?


GM:えーと、ちょっと待ってね……(ルールブック確認中)……。

   あ、今回はダメだねー。

   次の攻撃からだね。


カトレーン:そっかー。


GM:まあ、でも、ぶち込める時にぶち込んでおくのも手だと思いますけどね。

   たかが5点の話なんだから。


カトレーン:そっか。

      じゃあ、やるよーーー!!

      (チャージしたエーテリックを並べる)1、2、3、4、5。

      クラブで5枚!

GM:ナニィッッ!!

   追加ダメージがコスト1枚につき「+2D6」だから……5枚で「+10D6」だとッッ!?

   つまり通常の分と合わせて12D6!?


ジーノ:もし、ここにクラブのエーテリックを出せる人がいたら、カッコイイこと言えば、カトレーンに渡せるぞ!


モーゼル:そうなの?


GM:渡せるよー。

   1人1枚までは。


モーゼル:じゃあ……、(クラブのエーテリックをカトレーンに渡しながら)

     「行けぇぇぇぇぇぇぇぇッッッッッ!!」


GM:OK。

   じゃあ、モーゼルからカトレーンにクラブのエーテリックが1枚渡った。


カトレーン:これで、6枚。

      つまり12個。に2個。全部で14個。

      ダイスが足りないよー。


モーゼル:じゃあ、コレも使って。(自分の手元のダイスを渡す)


アミー:あ、私のもー。(さらにダイスを渡す)


ジーノ:よし、俺のも使って……。


カトレーン:あ、もう充分です。


ジーノ:何だよー!?

    俺のダイスは使えないのかよー!?


カトレーン:っていうか、もう足りてるから。

      ゴメンね?


ジーノ:………。


アミー:ところでさぁ。

    このダイスの数、《サンダーヘブンハンマー》より多くない?


モーゼル:確かに。


ジーノ:まあ、そうだけど、《サンダーヘブンハンマー》は「範囲:5」だから。


アミー:そっか。

    《セレスチャルアロー》は1体だもんねー。


ジーノ:まあ、「対象:自身」だから、攻撃範囲を広げる騎甲技があれば、範囲でダメージが上がるんだけどね。


カトレーン:いくよーーー!!


アミー:みんなの力が……!


カトレーン:「ドライザムカラビナーッッ!! 出力全開ッッ!!

       《セレスチャルアロー》!!」

      ……(ゴロゴロ)……えーと……?


ジーノ:46だねー。


カトレーン:ドライザムカラビナーの攻撃力がIの14でー。


モーゼル:《ギガンティックグロース》で+10だから。


GM:つまり、46+24=70点!?


アミー:え? 70点?

    スゴイね!?


GM:「ドゴーン!!」

   と物凄い音がして、“スローターハウス”は煙に包まれます。

   「やったか!?」


ジーノ:変なセリフ入れんなよー。


カトレーン:えー!?

      じゃあ……、

      「やったか!?」


アミー:え? まだ生きてる感じ?


カトレーン:それは、これから言ってくれるから!


GM:……ゆっくりと。

   その煙の中から現れた、“スローターハウス”と呼ばれるそれは。

   表面にヒビが入っているものの、まったく弱った様子もなく……。


カトレーン:えー、じゃあ、ダメなんじゃん! (不満げに)


GM:え? 弱ってるよ。


カトレーン:え? そうなの?


ジーノ:ヒビが入っているとか言ってたじゃん。

    つまり、HPがでかすぎるってことなんじゃないの?


カトレーン:ああー。


ジーノ:今、70点と48点のダメージを与えているから、累積で118点ダメージなんだよね。

    まあ、装甲で何点防いでいるのかわからないから、その分は考えないけど。

    まだまだだなー。きっと。


カトレーン:なるほど。





 ついに炸裂!

 我らが“ベアハッグ小隊”のリーダー、カトレーンの『OERS』《セレスチャルアロー》!!

 すでに発動中の《ギガンティックグロース》によるダメージの底上げもあり、その威力は何と14D6!

 何と、ダメージ種別Iの70点!!

 単純な威力だけなら《サンダーヘブンハンマー》よりも高いのである。

 これはスゴイ!

 っていうか、何かおかしくない!?





 そう思って、リプレイを書くにあたり、ルールブックを見返してみた。




 《セレスチャルアロー》

 「効果:あなたが行う射撃攻撃のダメージに「コスト×2D6」が上乗せされる……」



 ふむふむ。やっぱり強いよねー。

 ……ん?



 「……ただし、支援攻撃には効果がない」



 え?

 な、な、な、何だってぇぇぇぇーーーーー?



 この時のカトレーン隊長の攻撃は『支援攻撃』。

 ……つまり、ここで使った《セレスチャルアロー》は使用タイミングを間違っている!?



 何てこった……。

 誰も気がつかなくて良かったぜ。ふぅ。

 いや、良くはないか。



 「ゴメンなさい!」(カトレーン談)





GM:というわけで『支援攻撃プロセス』は終了だね。

   じゃあ、次、『移動プロセス』に行こうか。


一同:はーい。







◆第2ラウンド:移動プロセス◆




[行動順]

・“スローターハウス”     【移動値】不明(行動済)

・ミミズ型MIST(a)   【移動値】3

・ミミズ型MIST(b)   【移動値】3

・ヤリ型MIST(b)    【移動値】4

・ジーノ(デクリオン)    【移動値】4

・カトレーン(ザイドリッツ) 【移動値】4(行動済)

・アミー(ファルコII)    【移動値】5

・モーゼル(オートクレール) 【移動値】6

・ムササビ型MIST     【移動値】6

・目玉型MIST       【移動値】10

・目玉型MIST(2)    【移動値】10






アミー:早く移動したくて堪らない……!


ジーノ:何で?


アミー:…………。(マップを睨んでいる)


GM:まず、ミミズ。(aを「K3」、bを「L1」に移動)

   続いてヤリ。(bを「K2」へ移動)

   ミミズbとヤリbがモーゼルに接敵。

   これで『ZOC状態』だね。


モーゼル:何で、毎回、僕、動けないの? (溜息)


GM:きっちりロックするから。


モーゼル:サイアクだなー……。

     【移動値】が低くて、あんまり動けない人の方が、ザコにまとわりつかれなくて済むって……(苦笑)。


ジーノ:しかし……。

    モーゼルが前線に出てくれないと、攻撃力が全然足りないんだけど。


モーゼル:僕?

     仕方ないじゃん。


ジーノ:うーむ。何とかしないとなー。


モーゼル:ザコが付いてくるんだよ。


GM:人気者だね。


モーゼル:………。


GM:これで、【移動値】が3と4の敵MISTの移動は終わった。

   「襲撃騎ストライカーを倒せ!」

   「動けないようにしろ!」

   みたいな感じ。

   で、次の移動は誰?


ジーノ:ハイ!

    うーん……。

    (ヤリ型MIST、ミミズ型MISTを指して)コレさぁ、もう……無視してもいいかな?


GM:ジーノ、早く動かないと危ないよね。


ジーノ:まあ、危ないのもあるんだけど。

    ……早く、ボスの“スローターハウス”を何とかしないとマズイ気がするからさ。


アミー:でも、目玉がいっぱいいるんだよー。


ジーノ:アミーは、ムササビをやるつもりなの?


アミー:私は、次、ムササビ、やる。

    だって、目玉のところ行ってもさー。

    次のターンじゃないと……。


GM:それとも、先にジーノがムササビを露払いでもするつもりかね?


ジーノ:いや、ムササビじゃなくてボスと目玉の方。


GM:ああ。


ジーノ:ムササビはいくら相手にしても仕方ないからなー。


アミー:目玉が2体もいて行けないんだよー。


ジーノ:しかし、いくら何でも俺がそこに突っ込んでいったら、「殺して下さい」っていうようなもんだからな。


モーゼル:アミーは、ムササビの方に行くの?


アミー:でも、ムササビは足が速そうだから、私が違う方に行っても付いて来そうだからねー。


GM:で、ジーノの移動はどうするの?


ジーノ:……(黙考)……じゃあ、ここで。(「G4」に移動)


GM:では、【移動値】5のアミーどうぞ。


アミー:はい……。(「H9」に移動)

    ムササビに『エンゲージ』!

    略して「エンゲージる」!


ジーノ:いや、別に略してないけどな。


GM:そうか、『エンゲージ』があるんだよなー。

   次、【移動値】6。


モーゼル:ハイィィィ!

     って言っても1マスしか動けないんだけどね。(「J2」へ移動)


GM:そうやって敵を封じ込めるのがザコの仕事なんだよ。

   「戦場に行かせるな! 襲撃騎を止めろ!」

   でも、このザコたち、1回も殴れてないんだよな。足止めしているだけで。

   あ、ムササビは動けない。


アミー:動いてもいいけど、私がずっと付いていけば『エンゲージ状態』のままなんだよね?


GM:まあ、そういう話なんだよねー。

   じゃあ、しょうがない。

   えーと、どっちの目玉を動かすか……(黙考中)……。

   後の目玉の方か……。(目玉2を「F7」へ移動)

   ボスは動かず、で終了。

   次は『行動プロセス』だね。


一同:りょうかーい。





 ◎第2ラウンド移動プロセス終了後


挿絵(By みてみん)

 [凡例]

 「カト」………カトレーン(機甲騎:ザイドリッツ)

 「ジーノ」……ジーノ(魔導騎:デクリオン)

 「モー」………モーゼル(襲撃騎:オートクレール)

 「アミー」……アミー(天剣騎:ファルコII)

 「ヤリ」………トルーパー級ヤリ型MIST(b)

 「ミミズ」……トルーパー級ミミズ型MIST(a、b)

 「ムササビ」…ソルジャー級ムササビ型MIST

 「目玉」………ソルジャー級目玉型MIST

 「目玉2」……ソルジャー級目玉型MIST

 「BOSS」…コマンダー級MIST“スローターハウス”

 「羽根」………[飛行状態]

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