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◆22-② ミドルフェイズ 下げ友「ジーノ、マジデ、イケメン」

前半のあらすじ。



①ナマニク、ヤイテ、タベル。

②ジーノ、マジデ、イケメン。





というわけで、“ヒロイン”コレット、“イケメン”ジーノ、“ハニワ”アミーの三人は、ジーノ行きつけのアルトクラン料理レストランを目指して突き進むのであった。






GM:確かに、軍施設を離れると、いつもの軍食あたりとは一味違う店があるよねー。


アミー:そうなんだー。


GM:でも、基本的に軍食は、軍人だったら無料だからね。


モーゼル:え? そうなの?


GM:はい。

   ただ、まあ、味は悪くないんだけどねー。

   毎日食べていると、メニューには飽きがくるから。

   それで、普通は、暇ができたり、金がある時には、街に食べに行くっていうのが多いかな。

   でも、サラおばさんストーカーとか軍食マニアは別だけど。


カトレーン:誰だーーー!

      軍食は飽きたとか言うヤツはーーー!

      謝れーーー!


アミー:言ってないよー。


ジーノ:街中は混んでるの?


GM:えーとね、街中の様子は、今は空いている。

   学生は、ほとんど学徒兵として連れて行かれたりしているし。


モーゼル:車とか走ってるの?


GM:そうですね。


ジーノ:じゃあ、

    「レディはこちら側へ」

    とか言って、道路の安全な方へ誘導するよ。


GM:そうすると、ハニワの方が来ちゃう、とか。


アミー:ハニワって言うな! (笑)


ジーノ:いや、あのー。

    別に俺は、アミーのこと嫌ってるわけじゃないんで(笑)。

    「ヘンなの増えたけど。ま、いっか。まとめておごれば」

    くらいに考えてるんだけど。


アミー:じゃあねー、コレットを挟んでねー。


GM:左右から挟まれて連行されていく人が増えている。


アミー:それは、さっきのダメ人間でしょ?


カトレーン:ヒドイよ。三ヶ日のこと、悪く言うなんて。


ジーノ:あれ?

    そう言えば、アミーが持ってるコレットへの感情はなんだっけ?


アミー:「好意」だよ。


ジーノ:きっと、この2人が色々と楽しそうに喋ってるんだよね? きっと。


アミー:うん!


ジーノ:じゃあ、たまに会話に加わったりしながら、店まで道案内して行く感じかな。

    年上ですから。

    年上の魅力!


カトレーン:わざわざ言わない方がいいんじゃないかな!? (笑)


GM:ほのぼのした雰囲気なんですが、街並みを見ると、街の中の高台、使われていない建築物とかの上に、レギュレートアームズが乗っていることに気づくよ。


ジーノ:どういうこと?


GM:基本的にバハムートは無敵です。

   なぜかと言うと、いわゆるバリアーである「不可視魔導障壁」というのが搭載されていて、物凄いことをやらない限り、バハムートは沈まないんです。


カトレーン:へー。


GM:まあ、その割には着座してるんですけどね。

   で、そのバハムートがどうなると沈むのか、なんですけど。

   二通りの方法があります。




   1.魔導障壁をぶち抜くようなさらに強力な火力を用意する。



   2.魔導障壁では、内部への突入までは阻止できない。

     よって、大量のトループ級、ソルジャー級のMISTを送り込んで、バハムートを内部から破壊する。




   遠距離の相手にはバハムートの主砲「サンダー・ヘブン・ハンマー」があります。

   でも、至近距離に大量のMISTが来た場合には、建物の上とかに大量のレギュレートアームズを載っけておいて、それで、バリバリ撃って凌ぐ、みたいな方法を取るしかありません。

   だから、この状況は、2番目の「大量のトループ級、ソルジャー級のMISTが送り込まれる」という状況に備えている雰囲気だね。


アミー:そうなんだ。


ジーノ:じゃあ、

    「何か、だいぶ剣呑な雰囲気だねぇ」

    とか言いながら歩くよ。


GM:だから、「ガレキの撤去」ってやつも、いらない建築物とかを、

   「学徒兵壊せ!」

   「ギャー」

   「田中、田中が潰されたぁ!」

   みたいな。


ジーノ:田中……。

    田中?

    誰だよソレ。

    三ヶ日じゃないのか!?


カトレーン:ねえー、ちょっと!

      いきなり三ヶ日のこと、殺さないでくれる? (笑)


ジーノ:じゃあ、そのレストランへ行こう。

    そんなことを話しつつ。

    「そう言えば、“機関保全室”って何やってるの?」


GM:すると、コレットは、「え?」というような顔をしますけども、


GM/コレット:「あちらの方で、えーと、思惟堆積層しいたいせきそうへの……」


ジーノ:ちょっと待って。

    「思惟堆積層」って何?


GM:わからない。


ジーノ:え? わからないの?


GM:えーと、〈知識(魔導)〉を持っている人?


アミー:ハイッ! ハイハイハイハイッ!


ジーノ:ハイは1回。


アミー:ハイハイハイハイハイハイ。


カトレーン:多すぎるよー(笑)。


ジーノ:でもさ。

    何で、俺、魔導使えんのに、そういうの全然わからないの?


アミー:ハイ、振るよー。


GM:どうぞー。難易度は8。


ジーノ:また、無視かよー。


アミー:ハイッ! (コロコロ)……10。





  アミーの達成値15。成功。





GM:おおー。では。

   「思惟堆積層」っていうのは、異世界のこと。

   で、コレットの言っている話を総合すると、バハムートが飛べないのは、燃料切れとか、そういうことではない、と。


ジーノ:ん? どういうこと?


GM:バハムートは、空を飛ぶ時に、別に、煙とか火花とかを出したりしないんだけど。

   例えば、ジーノの魔導とかは、ほら、異世界から雷とか引っ張ってくるでしょ?


ジーノ:ああ。


GM:バハムートの場合、異世界方面、つまり、思惟堆積層に向けてチカラを噴出させて、その反作用で飛んでいるよ、と。


アミー:?


カトレーン:燃料じゃないんだ。

      何を噴出してるの?


GM:「チカラ」だね。

   魔導士のジーノが、異世界である思惟堆積層から雷の「チカラ」を引き出して使うように、バハムートは思惟堆積層に「チカラ」を噴出して、その反作用で浮かばせている、ということだね。


アミー:何だ、そりゃ?


モーゼル:それが出来ないから、バハムートは飛べないってこと?


GM:うん。

   で、そのバハムートの機関部を、前回の作戦で収容してきた幻操士たちみんなで、一生懸命修理しているということらしい。


ジーノ:あー、みんなで修理しているんだ。


モーゼル:何か、逆に異世界とかに飛ばされそう。


ジーノ:「あー、俺は確かに、そういうことはできないしなー。

     でも、幻操士はそういうことができるんだよねー」


GM/コレット:「私たちにできることは限られていて……。

         でも、この船はすごいんです!」


ジーノ:「えっと?」


GM/コレット:「見ていると、自分でどんどん直ってるんですよ」


一同:ええー!? (驚く)


ジーノ:「自分でどんどん直っている?

     すごいな、それは」


GM/コレット:「ですから、私たちがやっていることは、この船が直る手助けをしているだけなんです」


ジーノ:「それは、つまりコレットちゃんが手助けすれば、船が早く飛べるようになるってことだろ?

     俺たちには、コレットちゃんのように船を直す手助けはできないからな」


アミー:「うん! 早く直って欲しいよね!」


GM/コレット:「……きっと飛べます!」


ジーノ:「そうだな。

     きっと飛べる。

     バハムートは……俺たちの希望だからな」


GM:そこまで言った後、コレットは「ハッ」として顔を青くしますが。


ジーノ:何で青くなんの?


アミー:ホントは、言っちゃいけないことだったのかな? (わくわく)


GM/コレット:「あ、いけない。“機密事項”だって言われていたんですけど」


アミー:「大丈夫。誰にも言わないよ。

     守るよ、機密事項」


ジーノ:「心配しなくても大丈夫だよ」

    そう言いながら、胸の中で、

    「コレットちゃんは、絶対に守る!」

    と強い決意をする。


GM/コレット:「私、昔から口が軽くて……」


モーゼル:口、軽いんだ!?


カトレーン:情報が欲しい時はいいけど、逆に自分の情報を流されちゃったらヤダね……。


ジーノ:ところで、メシを食うシーンまであるの?

    こんだけやっといて「省きます」とか?


アミー:えー!?


GM:…………。


ジーノ:メシ、食おうよー。


アミー:ご飯、食べようよー。


GM:あなた方が、「コレットを守らなきゃ!」とか「ご飯食べなきゃ!」とか思って、そのアルトクラン料理の店に、ちょうど……。


ジーノ:う、うん……(不安)。


GM:「よーし、入ろう」と入口をくぐろうとした時に……。


アミー:う、うん……(さらに不安)。


GM:イヤなサイレンが鳴り始めるんですけど。


アミー:あぁー……(落胆)。


ジーノ:あーあー! 聞こえない! 聞こえない! (耳を押さえる)

    ……仕方ない。

    えー、どんなサイレン?

    「プゥーオン、プゥーオン」?


GM:いえ、

   「キュォォォォォーーーン! キュォォォォォーーーン!」

   という。


アミー:「カーン! カーン! カーン!」


カトレーン:ホントにイヤなサイレンだなー。


GM:で、バハムートを覆っている障壁が光り始めるよ。


アミー:「何か、来たのかー!?」(嬉しそう)


ジーノ:俺たち、傭兵団だから関係ない、みたいな? (笑)


GM:いえいえ、あなた方軍人の場合、このサイレンが鳴ると、すべて持ち場に戻って待機ですよ。


ジーノ:「じゃあ、せっかくだけど……。

     この出撃が終わったら……!」


アミー:ねえー、死亡フラグ立てないでよー! (悲鳴)


GM:「無事に帰ったら、三人で食べよう」みたいな?


ジーノ:いや、その場合、

    「……本当は、三人で食べるはずだったのにね……」

    とかなっちゃうから!


GM:誰が一人消えるんだよ?


ジーノ:えー?

    その場合は、俺か、アミーか……。

    だって、「コレットがいない」ってことになれば、別にもう行く必要自体ないよね? 実際。


GM:コレットの分もお皿が並んでいて、

   「これはコレットの分だったのに……」

   じゃないの?


アミー:コワイよー。


ジーノ:「じゃあ、この出撃が終わったら、改めてメシを一緒に食おう!」

    と誘うけど?


GM/コレット:「ありがとうございます。

         ……約束ですよ?」(上目遣い)


ジーノ:「ああ、……約束だ!」(渋い声)


カトレーン:アーハーハーハーハー! (←笑い声です。念のため)

      完全に死亡フラグ立っちゃってるよね?

      本当にそうなったら、どうするの?


ジーノ:え? まあ、困るけど。


アミー:っていうか、わざわざそんな約束しないで、普通に食べに行けばいいじゃん。休みの日に。


ジーノ:いや、だって出撃終われば、休みになるんだからさ。

    きっと。ねー?


GM:誰に聞いてんだよ。


アミー:そうだとしても、そんな死亡フラグ立てる必要ないでしょ!?


ジーノ:えー、だって、死なないから。

    「じゃあ、今度は二人で食おう」


アミー:「ダメ」


ジーノ:「あ、そう。じゃあ三人で」


アミー:「いいよ。私とコレットの二人で行けば」


ジーノ:何だと?

    「アイツ、マジ、人間じゃないから気をつけた方がいいぞ」


カトレーン:人間じゃないって(笑)。


ジーノ:「あと、やたらとシクラメン渡されるから気をつけろ」


カトレーン:うーん。

      困ったな、シクラメン。

      部屋に飾っておいても、育て方とかわかんない。


GM:では、そろそろ次のシーンへ行きますよー。


ジーノ:じゃあ、チャージしていいですか?


アミー:私も!


GM:まあ、いいでしょう。


ジーノ:じゃあ……(ダイヤのQをチャージ)。


モーゼル:あ、絵札じゃん!


ジーノ:まあなー。


アミー:私もチャージ!

    ハートが……、溜まってきた(嬉しそう)。

    あ、エーテリック下さい。


GM:どうぞ。


アミー:あのさー、エーテリックって……。

    クライマックスシーンになったら、手札に持ってても使えないの?


GM:使えません。


ジーノ:え?

    でも、クライマックスシーン中に、ロールプレイしてチャージすれば使えるようになるんじゃないの?


カトレーン:シーンが終わった時じゃないとチャージできないんじゃない?


ジーノ:あれ? 途中じゃできないの?


GM:(ルールブック確認)

   えーと、「登場した時にプロット」して、「シーン中に1回チャージできる」か……。

   で、「シーン終了時にエーテリックの補充」か……。

   つまり、シーン中なら、いつでもチャージできるね。

   もちろん、クライマックスシーン中でも。


アミー:やった!


ジーノ:あ、でもさ。

    次のシーンがいきなりクライマックスってことないよね?

    一応、今、約束したけど、死亡フラグが立ちまくっていたような……。

    死なないよね?


GM:ヒロインがそういうこと言うってことは、だいたい……。


ジーノ:あ、ヒロインなの? この子。

    じゃあ、俺、やっぱ主人公か。


一同:…………。


GM:ハイ、じゃあ、次行っとこうかー。

   次がマスターシーンだよー。


ジーノ:マスターシーン?


アミー:イヤな予感しかしないよー。


本日のアルトクラン料理店のメニューはパインサラダとステーキでした。

勿論特大の旗付きです(^^)v

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