◆21-① ミドルフェイズ カトレーン「……私のこと、待ってるかも!(きゃぴ)」
【シーンプレイヤー:カトレーン・バウアー】
GM:というわけで、次のシーン。
ジーノ:シーンプレイヤーは?
GM:シーンプレイヤーはいません。
登場NPCは、以前、誰かが食堂で激闘を繰り広げた相手「ダメな学徒兵」です。
アミー:ダメな学徒兵って……(笑)。
ジーノ:さっきのどうでもいい対決した相手が、まさか、シーンに登場するNPCだったとは……。
カトレーン:私、出なきゃ。
アミー:ねえ、このダメな人は、GMがもともとそういう設定で作ってあったの?
GM:うん。
アミー:じゃあ、最初からダメな人だったんだ(笑)
カトレーン:プロット準備(エーテリックをプロット)。
GM:(頷く)
ジーノ:えーと、つまり、自分でシーンプレイヤーを立候補すれば、シーンプレイヤーになれるって感じなの?
GM:うん。そうだね。
カトレーン:私がシーンプレイヤーをやってもいいですか?
GM:どうぞ。
カトレーン:お願いします(お辞儀)。
GM:食堂では、今……。
カトレーン:また食堂なのね?
GM:はい。食堂です。
ただし、今は、お昼どきではありません。
本来なら、すいているはずなんですけど、今は、色々な突貫作業に加えて、あちこちで緊急出動がかかっているので、人が駆り出されている状況です。
カトレーン:そうなんだ。
GM:どんな感じかっていうと、
「カタパルトが故障したぁー!」
「角度変えろぉぉぉ!」
「学徒兵! 出て来ぉぉい!」
「オレ、まだ2時間しか寝てないんですぅぅぅ!」
「知るか、ボケェェ!! いつまでも学生気分でいるんじゃねえぇぇ!」
「パンパン!」(頬を叩く仕草)
アミー:あれ? 学生じゃないの?
GM:うん、「学徒兵」ですから。
「ああ、艦の非常事態が終わったら、学生に戻っていいよ。
でも、何かあったら呼ぶからなー?
その代わり、学費はタダ。学食もタダ。教科書もタダ。
いーい話じゃないか?」
アミー:そんなの、利用されてるだけじゃん。
GM:まあ、そんな感じで学徒兵の立場も流動的になっているので、いつ呼ばれるかわからない状態。
だから、学徒兵の一団とかがテーブルの一つをズラッと占拠しているね。
みんな食事を食べたり、食べ終わっていても、皿を片付けずにテーブルに突っ伏して寝ている、そんな感じ。
カトレーン:学徒兵には、自分の部屋とかあるんだっけ?
GM:あります。
ありますけども……。
カトレーン:戻らないで、ここにいるのか……。
GM:そう。
すぐに招集とか掛かるから、先任の兵士とかが、
「お前ら、取りあえず帰るな。
ここで、取りあえず仮眠」
カトレーン:この食堂でー?
かわいそう。
GM/兵士:「招集、掛かったら呼ぶから、適当に休んどけ」
カトレーン:ああ……。
GM:で、みんなご飯を食べて、そのままテーブルに突っ伏して、「がー」って惰眠をむさぼってる。
カトレーン:ツライねー……。
っていうか、「惰眠」じゃなくて、必要な睡眠でしょ?
かわいそうじゃん。
GM:……その中で、独り寝ないで愚痴ってるヤツがいる。
アミー:何でー?
何で、そのヒト、寝てないの?
あまりに無能すぎて呼ばれなかったとか?
アミー(の中の人)の「無能な人間」に対する考えがよく分かるセリフである。まさに辛辣。
つまり、アミー(の中の人)に、「呼ばれない」「何も頼まれない」者は「無能な人間」認定されているのである。
リプレイを書いていて、不安になったので思い起こしてみると……。
「ねえねえ、下げ友ー」
「何だよ?」
「これからコンビニ行く?」
「イヤ、別に行かないけど?」
「じゃあ、ついでにサイダー買ってきて」
「イヤ、行かないって。っていうか、会話おかしいけど?」
「私、三ツ矢サイダーね♪」
「僕、アメリカンドッグ」
「じゃあ、辛いのか、変な味のヤツでー」
「サンドイッチー。タマゴのー」
「私、鮭おにぎりも。いっぱい」
「……アッ、ハイ」
何だ。俺ってば、みんなから結構しっかり頼まれごとされてるじゃん!
しかも、誰かからは2回も頼まれてるし!
つまり、俺は有能! やったね!
GM:まあ、その学徒兵は、周りの連中を「オイ、オイ!」みたいな感じに揺すっていますが、
GM/学徒兵:「どいつもこいつも……家畜かぁ!?
俺は自由な人間だからな。
……自由を享受するよ! チッ!」
アミー:「自由」で「応変」そうな人だね。
GM/学徒兵:「……チッッ!
……チッッッ!
……チッッッッ!
……チッッッッッ!」(やたらと舌打ち)
カトレーン:まさか「自由」なプレイ!?
GM/学徒兵:「ああ、でも……。
話す相手もいない……。
本を読む気にもならない……。
遊びに行くところもない……」
アミー:めんどくさー。この人。
カトレーン:(溜息)……入っていこうっと。
GM/学徒兵:「……チクショウ! 軍人たちめ!
俺の自由を返せ!」
GM:で、食堂の入口にいる見張りの先任兵とかが、ジロッと見ますけど。
カトレーン:見張りがいるの? 食堂に? (笑)
学徒兵とかがどこかに行かないように?
GM:うん。
カトレーン:ホントに!?
スゴイね、そんな役までいるの?
GM:一人だよ。
カトレーン:そうなんだ……。
じゃあ、食堂に入っていこうっと。
そう言えば、今って何時ころなの?
GM:午後のお茶の時間。
午後3時くらいですね。
カトレーン:じゃあ、おやつ食べようっと。
GM:すいてるからね。
すいてる時はいいよねー。
何せ、ソフトクリームの巻き方が違うからね。
カトレーン:そうなの?
GM:混んでいる時とは巻き方が違う。
特に最後の盛り上げ部分が! (すごく高く盛るジェスチャー)
アミー:え、そうなんだ!
カトレーン:じゃあ、ウキウキしながら。
「サラさん、いるかなー♪
でも、こんな時間だし、もしかしたら休んでるかも……?
あ、もしかしたら、私のこと、待ってるかも(きゃぴっ)。
『ソフトクリーム食べに来るかもしれないな』って思いながら私のこと、待っててくれるかもしれないし!
昨日の話とかもしなきゃいけないから!」
とかいう感じに、食堂の入口のところで、ちょっと長い小芝居をしてから入って行くとー……。
GM:……行くと、当然のように、サラさんは、今、休んでいる時間帯。
カトレーン:「サラさん、いないのかー……」(がっくり)
GM:で、見ると、向こうの方で盛大に愚痴っているヤツが。
アミー:大きな独り言だなぁ……。
カトレーン:じゃあ、ソフトクリームを頼んで。
「ソフトクリーム下さい」
GM:ソフトの盛りが多いよ。やったね!
カトレーン:「ありがとう!
あの……、私、昨日、頑張りました!」
サラさんには会えなかったけど……、気配を感じられて幸せだよ!
GM:ヤバイ、ヤバイよ。
ストーキング入ってるよ?
カトレーン:入ってない!
「サラさんが盛ってくれたみたいに、ソフトも大盛りだ!」
とか言って、ソフトを盛ってくれた係の人に、よくわからない媚びを売って……。
GM/食堂係:「ウチはいつでも大盛りだよ!」
カトレーン:「もしかしたら、ちょっとでも休憩室が覗けるかも!?」
そう思って、ソフトを食べながら、「ピョーンピョーン」って。
GM:すると、死屍累々な感じの休憩室の中が。
アミー:何でー?
GM:だって、以前に比べて働いている人の人数も減ってるんだよ?
アミー:ふんふん。
GM:最近、急にバハムートの中の人が増え始めているでしょ?
だから、ここも学生アルバイトとか増やしているんだけど。
でも有能なヤツは、ほとんどが学徒兵とかに取られちゃうから。
働かされているのは、学徒兵になれない、まだアームズにも乗れないような子とかなんだよ?
アミー:へー。
カトレーン:「そうだ! サラさんに手紙を置いていこう!
……と思ったけど、やっぱり、読む時間も惜しいかも。
そんな時間も寝ていたいかもしれない(揺れる乙女心)」
などと小さい声で言ってから、盛大に愚痴っている学徒兵の方へ行くよ。
じゃあ、ツカツカと歩いて行こう。
「ツカツカツカツカツカ…………」
GM/学徒兵:「あー眠い……。
だが、でもここで寝たら、俺は負けた気がする……」
カトレーン:「よう! やる気十分だなぁ!」
GM/学徒兵:「チッ……! 軍人だ……!」
アミー:やっぱり、覚えてない。
GM/学徒兵:「……どっかで見たような顔だな?」
カトレーン:「私か? 私の名前はカトレーン・バウアーだ」
GM/学徒兵:「ヴァイツグラードみたいな名前だな」
カトレーン:「やはり、わかるか(ニヤリ)。
つい、滲み出てしまうな……(ドヤ顔)」
ジーノ:ドヤ顔をする意味がわからない(笑)。
GM/学徒兵:「俺、こういう自信満々な女ってダメなんだよな……」
GM:などと勝手に品定めしてます。
カトレーン:(笑)
GM/学徒兵:「女の子ってのは、もっとこう、小柄で可愛くって、ふにふにしていて……」
GM:……などと、自分勝手極まりないことをダラダラと言っていますけど。
カトレーン:「そうか。
みんな疲れて寝ているのに、お前は寝なくてもいいのか?」
GM/学徒兵:「寝れるか。 アンタが俺の立場だったら寝れるのか?」
カトレーン:「(突然大声)寝るのも仕事のうちだぁぁぁ!!
いざという時に戦えなくてどうする!?
上司に『寝ろ』と言われたら、寝るのが仕事だ!!」
GM/学徒兵:「(薄ら笑いを浮かべて)いやあ、羨ましいな、軍人さんは。
俺は、絶対、寝ない!
俺の時間は、全部、俺のために使ってやる!」
カトレーン:「ウム、そうか。
で、お前はお前の時間をどのように使ってるんだ?」
GM/学徒兵:「有意義な思索にふけっているんだ」
カトレーン:「そうだったか……。
それは、思索を邪魔して悪かったな」
GM/学徒兵:「汗臭い食堂で?
はあ…………」
カトレーン:「お前の専門は何だ?」
GM/学徒兵:「俺の専門は、『哲学』だ」
カトレーン:「ウム」(←意味はわかっていない様子)
ジーノ:そんなヤツいるんだ。こんなところに。
哲学いるのかな? 船に。
GM:だって、ここに大学あるんだから。
で、学費は、ここにいる限り無料だから。
でも、何かあったら学徒兵として使うよ? 的な。
ジーノ:降りれば、いいじゃねえか(笑)。
そんなに自由にこだわるなら。
だってアレでしょ?
『防○大学』に行ったけど、
「俺は仕事なんてしないんだよ! 給料はもらうけど!」
みたいな主張だよね?
GM:まあ、そういう感じ?
カトレーン:「フム……哲学か……!
聞いたことがあるぞ! そういう学問!」
ジーノ:その反応……!
明らかに哲学が何なのかわかっていないだろ!?
カトレーン:あんまり。
ちょっと、ぼんやりとしかわかってないかなー。
「何の先にあった学問だったかなー?」
的な。
ジーノ:いや、カトレーンの話ではなく。
カトレーン:あたし!?
私は、こう見えても高校の社会科は、『倫理』選択でした!
GM:なにぃ!
俺も『政経・倫理』選択だったぞ。
カトレーン:おー同志だー。
そう。
GMこと劇辛党は、高校で『政経・倫理』を選択していたのだった。
しかし、テストを受けると、常に平均点以下。
常に、最下位。
80点を取ろうが、90点を取ろうが、である。
なぜか?
答えは簡単である。
『政経・倫理』の選択者は学年に2人しかいなかったのだ。
そして、もう1人が常に95点とか97点とか取っちゃうんじゃ、まあ、アレだよね。
90点を取っても平均以下。切なすぎる。がんばれない。
あ、でも考えようによっては、万年2位とも言える。
すげー。
その頃を振り返り、GMこと劇辛党は語る。
「それでも。
俺は、『政経・倫理』の授業だけは、さぼることができなかった……」
まあ、3人だけの授業で1人さぼったら、マンツーマン状態。
確かにそれはさぼれない。
100%バレるからねー。
良かったー。オレ。世界史で。
そして、この逸話は、GMこと劇辛党から、何回も聞いたお陰で、改めて話を聞かずとも、こうして書くことができる。
劇辛党! ありがとう!
えーと、ちょっといい話も挿入できたので、以下、後半へ。
以下、後半のあらすじ。
学徒兵さんの哲学的な思想と、謎めいた名字が判明するよ!




