◆19 ミドルフェイズ アミー「私、次のトイレ休憩の時間に……!」
カトレーン隊長の的確な指示により、『フォーメーションα(アルファ)』を展開したことで、無事に輸送部隊の救出並びに『資材』こと幻操士コレット(銀髪美少女、推定97万巫女パワー)の救出に成功したベアハッグ小隊。
心配していたお迎えの方も、上官のグエン(無表情中年男、推定100MANパワー)が竜翔騎で来てくれた。良かった。
【シーンプレイヤー:全員】
GM:ということで、あなた方は無事にバハムートに帰艦しました。
もちろん、救出した幻操士のコレットも一緒です。
一同:やったー!
GM:出撃する時は、カタパルトで射出されたけど、帰艦する時は、飛行甲板に降りるだけだから、非常にシンプル。
カトレーン:へー。
GM:で、降りると、整備班とかが走って来て、騎体の損害確認とかしてますけど。
ジーノ:レイナさんはいないの?
GM:そこにはいませんね。
ジーノ:そっかー(ガッカリ)。
アミー:団長は? ジューリアさん。
GM:団長もいないね。
アミー:そうなんだー(ガッカリ)。
ジーノ:HPも下がっていたら直るの?
まあ、今回は誰も下がってないけど。
GM:まあ、直してくれるけど、次の出撃シーンとの間に時間がない場合は、
「ダメだ!」
「修理が間に合わない!」
ということになるね。
モーゼル:そういう時ってどうなるの?
GM:どうなるって?
ジーノ:「生身」で出撃とか?
カトレーン:「生身」ってどういうこと?
それ、おかしいでしょ(笑)。
ジーノ:いや、ホラ、騎体がないから。
GM:その場合は、別の騎体に乗ることになりますね。多分。
モーゼル:なるほど。
ジーノ:で、今回の場合、俺は盾の耐久力が下がってるけど、これって?
GM:その場合は、まあ、盾の交換が一般的ですかね。
新しい予備の盾をそのまま持ってきて取り替えるという。
ジーノ:ああ、なるほど。
カトレーン:あ、じゃあ、私のショルダーシールドもいいの?
GM:いいですよ。ついでにグレネードも付けかえとけ! って感じですね。
モーゼル:え、そうなの?
アミー:やったー!
グレネードくれー。あ、1個だった。いらなーい。
ジーノ:勝手すぎる(笑)。
カトレーン:ねー、「グレネード」って何だっけ?
ジーノ:手榴弾みたいなものだよ。っていうか、今さら?
カトレーン:だって、わからないからー。
GM:という感じで、甲板から格納庫に降りて来ていますよ。整備兵とかが、みんなの装備を必死に交換したりしている時に、皆さんはシクラメンの鉢を持ちながら降りてくる、という……。
アミー:持ってないよ、私。
GM:騎体ロッカーに入れっ放しなのかよ!?
カトレーン:「何だコレ!? 見つかったら大変だ!」
一同:(笑)
カトレーン:こっそり。
「よいしょ」
マントの影に隠して。
アミー:私、次のトイレ休憩の時間に「サササッ」って持っていく。
GM:トイレ休憩?
カトレーン:トイレ休憩ってナニ? (笑)
モーゼル:それって、誰のトイレ休憩?
アミー:5分間休憩とか?
ジーノ:ナーガロンドって部活か!?
GM:学生的に一番自由にできる時間はトイレ休憩なのか?
ロッカーにサッと何かを隠せる時間。
ジーノ:どんな時間だよ?
カトレーン:アミーってトイレ休憩の時間に何やってるんだろう?
ジーノ:お菓子とか食べてるんでしょ? ロッカーに行って。
一同:(笑)
カトレーン:わかった! アレだ!
アメとか持っていくと、バレたら怖いから、おにぎりとか食べてるの。トイレ休憩に。
ジーノ:そうなの?
GM:トイレで?
モーゼル:ガフガフガフガフ……(何かを必死に食べているパントマイム?)。
ジーノ:俺もやったことあるけど、味しないから、ホントやめた方がいい。
GM:トイレメシかよ。
アミー:ねえ、「トイレメシ」って何?
カトレーン:学校とかで、お昼ご飯の時間に一緒に食べる友達がいなくて、見つからないようにトイレでこっそり食べたりすることだよ。
アミー:えー!?
トイレのどこで食べるの!?
カトレーン:個室の中じゃない?
ジーノ:ま、俺の場合は簡易トイレだったけどな。
一同:えーーーーーーーー!! (驚愕)
GM:……悲しい気持ちになってきたよ! 聞いているうちに。
ジーノ:鮭おにぎりでした。
GM:やるっていう伝説……は、聞いたことがあるけど。
ジーノ:簡易トイレで食べるメシほど、マズイものはなかった! (力説)
アミー:どんな味がしたの?
ジーノ:……正直、味はしなかった。
モーゼル:どういうこと?
ジーノ:鼻つまんで食べないと食べられない(鼻をつまむ)。
でも、食べないとお腹が空いて倒れてしまう!
倒れるわけにはいかない……!
仕事で、昼飯を食い損なっちゃったけど、食べる場所もなくてなー。
GM:え? 仕事の途中での話?
ジーノ:そうだけど。
腹減っちゃって。
まあ、みんなはやるなよ? マズイからな! (キメ顔)
モーゼル:言われなくてもやらないよー。
カトレーン:っていうか、それは「トイレメシ」とは言わないし。
賢明な読者の方々が、そういう状況に陥ることは、まあ、多分、ないとは思いますが。
もし、トイレメシ(できれば簡易で)を経験する機会に恵まれたなら。
「俺(私)、こんな風にトイレメシやってみたよー」
などと教えていただけると、何となく嬉しいです。
仲間意識も芽生えますし。
GM:まあ、その悲しい話は置いておいて。
ジーノ:いや、別に悲しい話ではないんだが……。
モーゼル:僕はやりたくないけどね。
GM:というわけで、そんな感じに帰艦するんだけど。
あなた方が、慌ててシクラメンとか出していても、周りの注目はほとんど集めないよ。
アミー:良かった(ホッとしている)。
GM:意外だったのは……、まあ意外でもないと思うけど、着くとすぐに……。
アミー:コレット?
GM:そう、コレットが連行されて行きますけど。
DAFの士官達だね。
GM/DAF士官:「疲れているところ、申し訳ないが、配属と同時に、至急の用件がある。
さあ、この制服に着替えてきたまえ」
GM:そう言うと、DAFの士官はコレットに制服を手渡します。
アミー:えー、何か、ヒドイね。
GM/DAF士官:「30分後に集合。
これから君は、このバハムートの機関員となる」
モーゼル:え? そうなの?
GM:はい。
ジーノ:もしかして階級も決まってるの?
GM:君たちと同じ「準竜士」だね。
まあ、君たちの方は、正規の階級じゃないけど。
カトレーン:じゃあ、「気の毒になぁ」って顔をしながら敬礼。
GM/コレット:「はい! 人類とバハムートのために頑張ります!」(ビシッと敬礼)
カトレーン:そうなんだ。やる気満々なんだ……。
GM/DAF士官:「ウム。活躍に期待しているぞ」
アミー:「コレットさーん、バイバーイ。またねー」
ジーノ:じゃあ、俺もコレットに声をかけよう。
去り際にコソッと、
「俺たちが困っていたら、支援よろしく頼むよ?
俺たちも頑張るからさ」
と声をかける。
GM:すると、コレットの方もぎこちなく敬礼して、
GM/コレット:「本当にありがとうございました」
GM:そう言って去っていきます。
……それがコレットを見る最後になろうとは、この時、誰も予測しなかったのです。
モーゼル:え? ホント?
GM:今の段階では冗談だけど。
まあ、望むなら未来決定で。
ジーノ:望まないし!
それに、俺って、《サンダー・ヘブン・ハンマー》を撃ってもらう人を色々と確保しておかないといけないじゃん?
カトレーン:何、確保って(笑)。
GM:いや、コレットは機関部だから。
ジーノ:え、機関部?
アミー:ねえねえ、GM。
「機関部」って、どういうところなの?
GM:「機関部」っていうのはエンジンのところだから。
《サンダー・ヘブン・ハンマー》を撃ってもらうのは、艦橋のところだよ?
ジーノ:あ、そうなの?
……ん?
コレットって幻操士だよね。
だったら、配属されるのは、レーダーとかがある艦橋のところじゃないの?
エンジンのところにいて、何すんの?
GM:それは、DAF上層部の決めたことだから、君にはわからないよ。
ジーノ:そっか。
GM:っていうか、バハムートそのものの中の設備って、君たちからしても結構わからないことだらけなんだよね。
モーゼル:そうなの?
GM:だって。
「なあ、3000mもあるような巨大な戦艦がどうやって動いてるの?」
「何か、超スゲェテクノロジーらしいよ?」
「マジか!? 古代人スゲェ!」
って感じですよ。
カトレーン:そうなんだー。
モーゼル:古代人が作ったのかー。
カトレーン:この世界って、今の地球の未来なんだっけ?
GM:違います。
人類が、ほかの惑星に進出して、新たに移民した惑星の一つです。ここは。
カトレーン:じゃあ、一応、延長線上なんだ。
地球じゃないけど。
GM:うん、まあそうだね。
だから、地球の文明が一部残っていたり、単位も「メートル」とか、まだ使ってるよー、みたいな。
カトレーン:ふーん。そうなんだー。
アミー:だから、シクラメンも地球から持ち込まれたシクラメン、みたいな。
GM:ま、そういうことですね。
ということで、このシーンは終了です。
ジーノ:ん? シーン終了?
このシーンってさっきの戦闘シーンとは別のシーンだったの?
GM:そうですけど?
アミー:あ、あれ?
じゃあ、エーテリックのプロット!
カトレーン:そうだ、プロットしなきゃ!
モーゼル:ホントだ!
ジーノ:プロットさせてよ。
GM:イヤです。
一同:えー!?
GM:まあ、シーンは終了ですから。
カトレーン:プロットしとかなくて大丈夫?
GM:ん? どういうことですか?
カトレーン:後で、リプレイにした時に「プロットしていない」っていうのがハッキリするけど。
「ルールと違う」とか、ならない?
ジーノ:そうだそうだー。
GM:ほら、そこは「プロットしたけど、マスターが認めなかったので、チャージできなかった」って書いておけばいいんですよ?
モーゼル:えー。
そもそもプロットしてないじゃん!
一同:(笑)
何という冒涜的発言か!!
F.E.A.R.の方々に懺悔するべきだ、と私は言いたい。
しかし、この時、「それなら、プロットしてないけど、プロットしたことにしてチャージしたっていいじゃん!」とかいうことは、誰にも思いつかなかった。
というのは冗談として。
実際、TRPGで遊んでいると、今回のシーンのように、GM・PLがお互いに「ルールの運用ミス」や「うっかりミス」をすることは結構ある。
まあ、そんなできごとも含めてTRPGということで。
コンピューターのように精密じゃないし。
でも、精密じゃないからこそ、コンピューターじゃ表現できないことができるわけだし。
で、そんな時はどうするか、というと。
『ゴールデンルール』というルールが定められている。
簡単に言えば、「最終的には、GMの決定に従う」というルールである。
ルールに決められていなくても、多くのTRPGでは、それに近いものが存在する。
PLをやっていれば、やはり自分たちにとって不利になることは避けたい。
でも、だからと言って、そこにあまり固執すると、ゲーム自体を楽しめなくなってしまう。
それでは、本末転倒である。
だから、こう言う時は、少しはGMに主張してみた方がいいけれど、最終的にはGMの決定に従おう。
話が先に進まないし、あんまりヒドイと、GMもやる気をなくして「じゃあ、ここで打ち切りで!」なんてことになりかねないから。
GM:というわけで次のシーンに行きましょう。
一同:はーい。
ジーノ:でもさー、いざと言う時にエーテリックが足りなかったら?
GM:そこは努力で。
モーゼル:努力かー。
やはり、どんな時代も大切なのは「努力」。
でも、一番できないのが「努力」。
努力しなくても努力できたらいいのに……。
そう思う今日このごろ。
ダメすぎる。
お、何か、エッセイっぽい。
「下げ友の上げ下げ日記(下げ多め)」
何か、いいね!
……そうだ!
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