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◆0 転生したい者はTRPGをせよ(したくない人も大丈夫です)

 では、以下、世界背景です。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 舞台は、惑星プラトエル。

 遠く地球を離れ、人類が移り住んだその惑星ほしは、鉱物でありながら、知的生命体である“石英の格子こうし”がいることと、大気成分がわずかに異なることを除けば、地球と概ね同じだった。

 人類は、“石英の格子“と共存することで、プラトエルを新たなる故郷としたのだった。



 しかし、宇宙に存在するのは、友好的な知的生命体だけではなかった。

 宇宙の彼方から発信された信号を、他の植民星からのものと思ったプラトエルの人類がこれに返信したことから、敵対的な星間文明が放った機械生命体“鋼の軍団”を呼び寄せてしまったのだった。

 “鋼の軍団”の目的は「ありとあらゆる生命体を抹殺すること」。



 激しい戦いの末、多くのものを犠牲にしながら、プラトエルの人類はこれに勝利した。



 それから3000年の時が流れーーー。



 竜歴2000年。

 宇宙そらの彼方から突如として再来した機械生命体。

 “MISTミスト”―――すなわち「Mechanical Intelligent Steel Terribles」と名付けられたそれは、広大なアルビオン大陸の国々を襲撃し、わずか1週間で総人口の7割を抹殺し、生活圏の9割を奪いさったのである。

 「このまま人類は滅ぶのか?」―――誰もがそう思った、その時に、いにしえの遺跡より浮上した“巨竜艦”バハムートによる人類の反撃が始まった。

 空飛ぶ移動要塞バハムートは、登載された騎甲巨兵クロイブ『ドラゴンアームズ』により、各地域のMISTを殲滅し、これを駆逐するかに見えた。


 しかし、竜歴2003年。

 人類の希望たる“巨竜艦”バハムートは、突然、着座し、再浮上できなくなったことで、MISTの進行を食い止めることは極めて困難なものとなったのだった。


 ……それから2年後。

 竜歴2005年現在。

 再び物語は動き出すーーー。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 「転生したい者はTRPGをせよ」

 ―――ストアワイアームを屠りし異界の勇者“黄金の槍持つ緑の手”ナクーティラ語る。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 初めての方は、はじめまして! 

 初めてではない方は、こんにちは!

 ゲームサークルの『グリップダイス』と申します。

 この部分は、「すんません。『TRPG』って何ですか?」という方々のために書いた部分ですので、「知ってるよー」という方は、飛ばして下さい。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 この「小説家になろう」のサイトでは「転生もの」「異世界召喚もの」といったジャンルがとても人気ある分野ですが、『TRPG』はそんな世界を自分自身で楽しめる、そんなゲームだと思っています。

 じゃあ、そんな『TRPG』って何なんだ? という話ですが。


 『TRPG』……それは、『テーブルトーク・ロール・プレイング・ゲーム』の略です。

 ……「じゃあ、本当は『TTRPG』じゃないか?」って? ホントですね。

 イヤ、細かいことは気にせず、先に進みましょう。


 『TRPG』というのは、「みんなでテーブル(冬ならコタツとか)の周りに思い思いに座って、それぞれが映画でいうところの「監督(演出家)」「役者(俳優、女優、子役)」になって、一つの作品を楽しむゲームであると言えます。

 ただ、映画やアニメなどと違うのは、「できたものを見たり聞いたりして楽しむ」のではなく、「参加する人みんなで実際に話を遊びながら作って楽しむ」というところでしょうか。

 「監督」が話の流れを決めて、参加する「役者」がアドリブで話を盛り上げる。監督も楽しい、役者も楽しい。そんな感じです。


 TRPGでは、「監督」にあたるのが「GMゲームマスター」とか「RLルーラー」、「役者」にあたるのが「PLプレイヤー」、実際の配役でPLが演じるのが「PCプレイヤーキャラクター」で、GMが演じるそれ以外の登場人物(魔王、姫、村人Aなど)が「NPC」になります。

 例えば、GMが作った「魔王にさらわれた姫様を助ける」という話に参加したPL4人が、戦士・盗賊・僧侶・魔法使いにそれぞれ扮して魔王を倒そうとする……っていう感じの話をやるわけです。


 しかし、「『TRPG』は話を作るもの」とは言っても、そこは「ゲーム」。

 だから、「敵に攻撃が当たるか」とか、「魔王の魔法に抵抗できるのか」という「できるの? やっぱりできないの?」判断が求められます。

 そんな時には、ダイス(サイコロ)やカード(トランプ)で判定をすることが多いし、ダイス(やカード)の結果によっては「決定的成功クリティカル」「致命的失敗ファンブル」ということもあるので、

 「まじかー。ここでそんな(ダイスの)目を出しちゃダメだろう!?」

 「すげえ。もうダメだと思ったのに……信じられん!!」

といった劇的なできごとが起こりえるわけです。

 そんなことが起こると、その時のシーンは何年経ってもまぶたの裏に焼きついて離れません。

 それが『TRPG』。


 で、『リプレイ』っていうのは、そんなプレイを記録にしたもの。

 言ってみれば、即興劇を台本とか脚本にした感じのものです。



 「『TRPG』に興味はあるけど、やり方がよくわからないよう」という人も、「どうやって人を集めたらいいのかわからないよう」という人もいると思います。

 でも大丈夫。

 なし崩し的に巻き込んじゃえばオールオッケー。

 それに、もし、近くにTRPGのゲームショップがあると、コンベンションとかサークルとかの貼り紙もあると思います。

 ネットでやっている方も多いようですし。


 「『PC』ってどうやって演じればいいんだ!? っていうか、演技とかムリムリはずかしい!」という人は、とりあえず自分の考えるかっこいいキャラ、かわいいキャラで、少し自分と重なる部分があるキャラクターを作ってみましょう。

 まあ、作ったら活躍させたくなるのが人情ってものではないかと。


 「『GM』って言っても話はどうすればいいんだ!? 考えつかないよ!」という人は、ルールブックにシナリオがついているので、それをやるという方法もあります。



 そんなこんなでTRPGをしたら、見よう見まねでリプレイにしてみましょう。

 リプレイにすると、また、別のおもしろさがあると思います。けっこう大変だけど。

 そして、この「小説家になろう」に投稿してみましょう。


 ……あ、でも、投稿できるTRPGのタイトルが決まっているので気をつけて下さいね。



 ということで、前振りも無事に終了したので、次回からいよいよ本編です。




 待て! 次回!


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