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第五話 一日経ったら水に流そうぜ!




はいどうも、宍戸衛です


今回も、前回に続いて街中からお送りします

前回ははっちゃけすぎてしまいました

誠に申し訳ありません


今、俺は一人だ

まぁ、何故かって言うとだな


魔術能力研鑽会と言うものがありまして、大魔導師は一ヶ月に一回めんどくさいものがあるんだ。

学校がない、と言ってもじゃあどうやってクラスを決めているんだ!話になるわけだ

そこで、この会があるわけだ

ここで結果を出せばクラスが上がるし、逆に結果を出せなければクラスが下がる


魔術師が魔導師になる可能性だってあるし、大魔導師が魔術師になる可能性だってある


え?なんで上がり幅が少なくって下がり幅が大きいかって?それが現実の真理さ、気にすんなよ


つーわけで、地獄から蜘蛛の糸どころかワイヤーで舞い戻ってきた俺は冒頭のように街中をぶらぶらと歩いている訳だ


「暇だ…」


暇だよな…なんか良い暇つぶしがないものか


大王大だいおうおおくらげ」


「ゲルマニウムプチ」


「ち…ち、ち?おおっ!!大崎じゃねえか!」


俺の言葉に反応してしりとりを仕掛けてくるとは…


「漸く気付いたのかよ!一緒にしりとりやった仲だろうが!」


「大して深い仲じゃなさそうだな。しりとりの仲って」


「そんなことはねえ!例えるなら…そう!水と油の仲だ!」


「相性最悪だな」


こいつの馬鹿さ加減に絶望した


「ごたごたうるせえ!おめえ、こんなところでなにやってんだ!」


「白の術式展開。愚者愚者五月蝿グタグタウルセエ吹飛人間フットベバカ

       ────白の術式、肋骨粉砕ホワイトブレイク


最速の速さで詠唱を紡ぐ

無駄に洗練された無駄の無い無駄な詠唱は詠唱失敗ファンブルすることも無く、俺の右拳から見えない衝撃波がおおざきの体に刺さる


「おまっ!本当に魔術師かy!?(バキャッ!)ぐべらっ!!」


吹っ飛ぶ大崎

流れる血


それを見て、俺は


「くそっ!大崎!一体誰にやられた!!」


ボケてみた


「ぐふっ…、し、宍d(ドゴッ!)あにゃべっ!」


犯人の名前が分からないまま第二発目の右拳(俺の制御下には無い)が大崎の顎に突き刺さる

そして、またもや流れる血を見て


「どうして現場に血が流れるんだっ!」


虹色の橋を封鎖しようと頑張った刑事の台詞をぱくって見た


「お前がやったからだ…ろ…」


「あーあ、大崎のやつ、死んじまったか…」


「死んでねえし!!」


お、生き返った、生き返ったんだったら、俺は帰るとするか


「そうか、じゃあな」


「なんて冷てえんだ!」


「もっと!熱くなれよ!!」


「おっしゃー!松◯修◯さん!」


なんか、熱血しているみたいなので逃走しよう


ダッ!


今、俺の体は風となっている!!


流れ行く風景の中で、風となっている俺を追い抜かすものは唯一つ

時速40㌔の高速移動型魔術術式を展開している10歳ぐらいの少年だった


俺の誇りは粉々に砕かれた



うう…

俺はもう…走れない


道端でOTLな格好になっている俺

周囲から奇異の目で見られる俺


役立たずな俺


もう…生きていけない…



「お兄さん、お兄さん、何やってるのですか?暇でしたら助けてください。なんか追われているのですね」


ありゃ?美幼ぢょにエンカウントしたっぽい


「ん?悪いが俺のレイジングでライオンでガラスなハートが粉々の木っ端微塵になって大変なんだ。他を当たってくれや」


「いやいやいや~。お兄さん、お兄さん、お兄さん。周囲に人は誰一人いませんのですね。だから頼んでいるのですよ」


「お兄さんって言いすぎだろ。ってお前何もんだ?大都会であるココで、しかも人通りが多いココで人払いの結界を張ったって、並の魔術師じゃ無理だ


どんだけお前はレベルの高い人に好かれてんだ」


「ちょ~っと逃げてきただけですね」


逃げてきたのか~って、OTLになっている俺の目の前に居る奴を観察しよう


うん、ようぢょだ

それと…体中に傷があるな


いや、見えてないよ?言ってみただけ


「よし、お兄さんに任せろ。俺は弱いが、ようぢょを見捨てるほど屑じゃねえ


出てこいよ、魔導師さんよ」


大魔導師かも知れないけどね☆

いいんだよ!別にまちがったって!


かるーく居るかどうかも分からない(結界が張ってあるので可能性は高い)魔導師(重ねていうが大魔導師の可能性もある)に挑発してみる


すると


「ふん!俺は大魔導師だ…そんなのも分からないのか。

宍戸衛。貴様は即刻ここから離れろ。用があるのはそこの女だけだ」


なんか余裕ぶった奴が出てきた

なにあれ、白髪だ!しかも悪役っぽく紫の衣装だ!


偏見の目で観察している俺の服にぎゅっと何かが掴まる


「お兄さん…」


ますます逃げれないな…こいつは…


「なんで俺の名前を知っているのかは、テメエをぶっ飛ばしてから聞くとするよ。


それにな、こいつは女じゃねえ!


…お名前は?」


聞き忘れてただけだ!


「…神崎桜」


神崎………?


「桜だ!どんな用があるのか知れねえが、名前覚えて出直してこい!


という訳で先手必勝」


余裕ぶってるあの白髪のおっさん(どう見ても20歳です)目掛けて割と高威力の無詠唱術式で攻撃する


「ふん!そんなのが攻撃というのか…これが攻撃というものだ」


だが、流石大魔導師、ぱねえっす!簡単に弾かれてメガ粒子砲(わからない人はぐぐれ)みたいな物を合計十本、その全てが桜に向けて、放たれる


「守護の術式展開、男守女性オトコダッタラ自不英雄カラダハッテオンナヲマモレ


   守護の術式───────ゲート二度オブザブレイクかずッ!!」


その悉くを防ぎきる、俺の数少ない魔法級・・・の札が切られた

おくれてすいませー




ん?

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